2015年01月06日 [08:41]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第93回高校選手権 

第93回選手権準々決勝 前橋育英 vs 京都橘

高校サッカーもベスト8。
今回は国立ではなく、埼スタを目指す8校の戦い。
苦戦をしながらも、ここまで勝ち上がってきた前橋育英と京都橘は、IHの初戦でも顔を合わせた相手。
その時には前橋育英が4-0で勝利。
京都橘はリベンジと3大会連続ベスト4の為に、前橋育英は6年前の87回大会以来のベスト4を目指して激突する。

第93回全国高校サッカー選手権大会
準々決勝 【M42】 フクダ電子アリーナ/4,582人
前橋育英(群馬) 4-0 京都橘(京都)
(前橋育英) 青柳燎汰(8分、37分)、坂元達裕(70分)、横澤航平(82+分)
群馬県代表前橋育英のスタメンは、1 吉田舜、2 下山峻登、4 宮本鉄平、3 岩浩平、6 渡辺星夢、13 吉永大志、14 鈴木徳真、11 坂元達裕、10 渡邊凌磨、15 関戸裕希、9 青柳燎汰の4-2-2-2。
京都府代表京都橘のスタメンは、1 矢田貝壮貴、2 倉本光太郎、3 ハウザー・ケン、4 清水遼大、5 小川礼太、6 山村龍平、7 志知大輝、11 大野挙弥、14 岩崎悠人、10 中野克哉、9 仙頭啓生の4-2-2-2。

前橋育英が大勝
どちらも主導権争いをするような中で、8分、自陣から左サイドへと展開したボールを、渡邊凌がドリブルで中に切れ込むと見せかけてから、DFラインの裏に落とすようなスルーパスを出すと、絶妙な飛び出しを見せた青柳燎が、飛び出してきたGKよりも一瞬早く、右足アウトサイドで、GKの上を越すような技ありのシュートを決めて、前橋育英が先制。
ゴールが生まれた事で、試合は一気に動き出し、両チームともテンポの良いパス回しでチャンスを作って、決定機を作り出すと、37分、左サイドから右サイドへと展開して、縦に入れたボールをDFよりも一瞬早く下山峻がトラップからDFを、その勢いのままでかわしてから中にシュート気味のボールを入れ、ここに青柳燎が足から全身でボールを押し込むように飛び込んでゴール、前橋育英が追加点を奪う。
後半に入ると京都橘が押し込みだして、チャンスを作り出すが、後一歩ゴールを奪えない、前橋育英も前に出てくる京都橘の裏をつく速攻とゆっくりと中盤でボールを回す遅攻を活かして主導権を与えない。
70分、右サイドでボールを受けた坂元達がドリブルで中に切れ込んで、DFの股下を抜くシュートを決め、前橋育英が3点目を奪う。
アディショナルタイムには、スルーパスに抜けた横澤航がライン際角度の無い所からドリブルで仕掛けてゴール、前橋育英が4点を取った所で試合終了、前橋育英が快勝。

京都橘の良さを消す
前橋育英が京都橘の良さをけし、そして、ここまで無失点できていた京都橘の守備を漸く機能しだした攻撃陣が粉砕した。
京都橘は、負傷から戻ってきた仙頭啓がスタメンに復帰したが、2トップがなかなか良い形でボールに絡めず、何とかポジションチェンジなどを繰り返して形を作ろうとしていたが、中盤では坂元達と渡邊凌が中に絞りながらも京都橘の前線と中盤の間でブロックを作り、前線からのプレスを機能させて、京都橘のショートカウンターを封じていった。
何よりも、早い時間帯で見事なゴールという事で先制点を奪った事が大きく、それで前橋育英はリズムに乗ってボールを回せるようになった事が出来るようになった。
得点差ほどに力の差は無かったかもしれないが、しかし、得点差以上にこの試合での出来には差があったように思える。

IHの借りを返せず
結局、京都橘にとっては、IHで対決した時と同じ4点差での大敗。
前橋育英に負けて以降、守備の作り直しを行い、それが奏功して、今大会も2試合で無失点と良い守備からのショートカウンターと言う形で結果を出してきた。
しかし、この試合は、最初に物凄い技有のシュートを決められて、相手に主導権を握られた事で、なかなか自分たちのサッカーに持ち込むことが出来なかった。
それでも、1年生GKの矢田貝壮が素晴らしいセーブを連発して、最後まで可能性を残し続けた事は良かったものの、守備陣は、最後まで前橋育英の小気味の良いパス回しをとらえられず、それに対して、自分たちの攻撃に関しては、中野克が孤立してしまうなど、思い通りに行かなかった。
これで、京都橘にとっては、準優勝、ベスト4、そして、ベスト8と残念ながら結果が後退してしまう事になったが、しかし、GKの矢田貝壮やFWの岩崎悠といった1年生でも躍動した選手が、来年こそを狙って欲しい。

理想的なポゼッション
昨今は死語になりつつあるポゼッションサッカー。
悪く出てしまうと、ボールを持っているけれども攻められず、カウンター一発で沈むという事になってしまう。
しかし、この試合の前橋育英は良い形でポゼッションが出来て、それが、京都橘を圧倒する事に繋がったとも言えるだろう。
U-18代表でもある渡邊凌や鈴木徳を中盤に配して、その中盤に自信があるのは間違いないが、ボールを奪うと、基本的には早い段階で前線の裏を狙って、SBを含めて、裏を取りに行く。
それが出来ない時に慌てず、一旦中盤から後ろでボールを戻して回す。
ただ、そこで回すだけでなく、ボールを持たない選手は、常に裏を狙う動きを見せる事で、DFが前に出てギャップが出来た所に一気に飛び込んでボールを引き出すことが出来る。
見事なポゼッションサッカーを見せた前橋育英は、久々のベスト4ですが、初優勝に向けて、十分可能性を見せる力を発揮した。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。