2015年01月10日 [16:00]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第93回高校選手権 

第93回選手権準決勝 日大藤沢 vs 星稜

高校サッカーの準決勝。
ここまで、正直ノーマーク、初戦の徳島市立に勝った勢いのまま高川学園、開志学園、そして、準々決勝では静岡学園を倒して上がってきた日大藤沢。
そして、3年連続のベスト4を達成、2年連続の決勝進出と、そして、初優勝を目指す星稜。
日大藤沢の快進撃が、星稜をも超えるのか、それとも、星稜が日大藤沢を粉砕するのか。

第93回全国高校サッカー選手権大会
準決勝 【M46】 埼玉スタジアム2002/20,364人
日大藤沢(神奈川) 0-3 星稜(石川)
(星稜) OG(22分)、杉原啓太(35分)、大田賢生(46+分PK)
神奈川県代表日大藤沢のスタメンは、12 鈴木孔明、14 大野樹、3 小野寺健也、17 金井勇人、22 福屋凌平、6 砂賀拓巳、18 西尾隼秀、10 田場ディエゴ、8 今井裕太、11 中村恒貴、9 前田マイケル純の4-2-3-1。
石川県代表星稜のスタメンは、1 坂口璃久、3 原田亘、4 高橋佳大、5 鈴木大誠、2 宮谷大進、9 前川優太、8 平田健人、15 杉原啓太、7 藤島樹騎也、10 大田賢生、11 森山泰希の4-2-2-2。

星稜決勝進出
立ち上がりから星稜が優勢に試合を進め、押し込んだ展開の中で、21分、前線に一気に送ったボールを日大藤沢のDFがカットして、クリアしようとしたところに、一気に走り込んできた藤島樹が後ろからボールをかっさらったタイミングで蹴ってしまいPK、ただ、これを蹴った平田建のシュートはGKが見事な反応で止めたものの、こぼれ球を拾った前川優がゴール前に上げたボールに対して、小野寺健がクリアしようと飛び込んだ所に当ってゴールに入り、22分星稜が先制。
ポゼッションで有利に立つ星稜が、その後も優勢に試合を進めると、35分には、左サイドで藤嶋樹が基点となって裏を追い抜いていった森山泰に預けると、そこからクロス、これを杉原啓がトラップから相手DFがクリアするより一瞬早く左足でゴールに押し込んで、星稜が追加点を奪う。
前半終盤にきて、少し日大藤沢が押し返してきたが、しかし、アディショナルタイムに入る直前、カウンターから大田賢が森山泰が落としたボールを意表を突くタイミングでミドルシュートを狙うと、これがDFの手に当りPK、今度は大田賢が左隅に鋭く蹴り込み、星稜が前半で決定的な3点目を奪う。
後半に入ると、日大藤沢が押し返しだして、立て続けに星稜ゴールに迫るもゴールを奪えないと、再び星稜が反撃して、五分に持ち返すかと思われたが、早い段階で交代カードをキリながら、日大藤沢が主導権を譲らず、しかし、ゴールを奪う事は出来ず、結局、試合は、前半の星稜の3点のまま試合終了。

流れを掴む重要性
この試合、単純に行ってしまえば、前半主導権をとった星稜が3点取って、後半主導権を取った日大藤沢は得点を奪えなかったという点になるだろう。
準々決勝から時間があったため、両チームともしっかりとした準備をしてきたのが分かる試合の入りだったが、試合の主導権は星稜が握って、ボールポゼッションで上回られた日大藤沢は、なかなか前線にボールを繋ぐことが出来なかった。
ただ、守備自体は良く守っていて、崩されたシーンと言うのはあまりなかったのだが、それでも、3失点、不運があった部分もあるだろうが、それでも、試合の流れを握っている時にゴールを奪いきる所まで行ける、それが、星稜の強さだと言えるだろう。
それに対して、日大藤沢も、ここまで強豪をやぶって上がってきた事もあり粘り強さ、後半にはその強さを見せるように押し込んで、何度か星稜の守備を崩せたようにも思えるのだが、しかし、最後まで星稜のゴールをこじ開ける事が出来なかった。
サッカーに限らず、勝負事には流れがあるが、それに乗れるかどうか、その流れを掴めるかどうかと言うのも強さに繋がり、そして、その強さは星稜にはあったが、この試合の日大藤沢には無かったという事だろう。

不運ではあったが
正直言えば、日大藤沢は不運だったとも言えるだろう。
先制点を許したのがOGと言うのもそうではあるが、それ以上に、そのOGに繋がったPKとなったファールは、正直言えば、ファールを取るかどうか微妙な所だろう。
確かに足を引っ掛けているというか、蹴っているので厳密に言えばファールとなるから、誤審という訳でも無い。
ただ、クリアしようとして蹴りにいった所で死角から相手選手が出てきて先に触られてしまった場合、蹴り足を止められるかというと無理だろう。
その結果のファールでのPKは不運ではある。但し、同時に不運で終らせるのではなく、確かに蹴ってしまった大野樹にとっては、藤澤樹の動きは死角からだろ、しかし、GKをはじめ他の選手からは見えていた訳です。
であれば、大きなクリアではなく、横に出すなど、指示をする事は出来たのではないか、そういうコーチングの問題が、不運というものと同時に自分たちのミスになっていると言えるだろう。
サッカーはチームスポーツであり、個人にとってみれば不運な事態も、他の選手がフォローしていればという事は往々にしてあるわけで、その部分で、日大藤沢は足りなかったという事が言えるかもしれない。

慢心せず
昨年2点差ありながらも同点に追いつかれて、最終的に優勝を逃した経験が、星稜に3点差でも油断しない戦い方を身につけさせた。
それが、後半の日大藤沢の攻撃に対して、最後まで集中した守りを見せていた事に繋がるだろう。
運良く、前半で3点差をつけることが出来たが、それで油断することなく戦えた事が成長を感じさせる部分となっている。
ただ、それと同時に、後半、日大藤沢に押し込まれてしまった時に、守りを意識するあまり、攻撃への転じる部分が物足りなかったのもまた事実だろう。
積極的に仕掛けてきた日大藤沢に対して、跳ね返しても中盤でボールがおさまらず、この辺は、前半で圧倒的にリードしていたポゼッションを失う要因として、中盤での間延び、最終ラインが守備意識が高くなりすぎて、下がった事で中盤の選手の距離が広がって、前にボールがおさまらなかった。
3点差と言えども慢心せず戦えた事は良しとしても、押し込まれた状況から持ち直すだけの力を発揮する事が出来なかった事、優勝する為には、失った流れを取り戻せる事も重要であるだけに、どうやって相手の流れを切って、自分たちがペースを掴むのか、ベンチワークも含めて、そこに課題を残す結果になった。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。