2015年01月24日 [09:53]   アジアカップ | スポーツ | AC/オーストラリア2015 

AFCアジアカップ2015 日本 vs UAE

アジアカップもKSに入っての準々決勝。
グループDをきっちりと3連勝、何よりも無失点で勝ち上がる事が出来た日本。
相手は、イランに敗れたもののグループCで良い結果を出しての2位通過をしてきたUAE。
イランと同等の力のあるチームという事で、ここにきて、本当に油断できない相手と戦う、アジアカップの本番、連覇へ向けての本当の戦いになる。

AFCアジアカップ20115オーストラリア
【M28】 準々決勝 スタジアム・オーストラリア/19,094人
日本 1(4PK5)1 アラブ首長国連邦
(JPN) 柴崎岳(81分)
(UAE) Ali Mabkhout(7分)
日本のスタメンは、1 川島永嗣、21 酒井高徳、22 吉田麻也、6 森重真人、5 長友佑都、17 長谷部誠、7 遠藤保仁、10 香川真司、4 本田圭佑、9 岡崎慎司、18 乾貴士の4-1-2-3。
アジアカップ2015日本vsUAE
UAEのスタメンは、1 Naser、9 Abdulaziz Haikal、23 Mohamed Ahmed、6 Mohanad Al Enezi Salem、14 Sanqour、5 Amer Abdulrahman、13 Esmaeel、10 Abdulrahman、15 Al Hammadi、7 Ali Mabkhout、11 Ahmed Khalilの4-2-2-2。
日本は、中2日ではあるが、4試合連続で同じスタメン。

前半
UAEのキックオフで試合開始。
立ち上がり早々、左サイドで乾が持ち味を活かして、フェイントでDFをかわしてからのシュート、これはGKが好セーブを見せる。ただ、3分には、酒井高が攻め上がって奪われた所で、その裏をスルーパスでつかれて、7番Ali Mabkhoutがフリーで抜けてきたが、川島永が素晴らしい飛び出しでこれを止める。
徐々にUAEがボールを回して、日本陣内に押し込むようになると、DFの裏に出る7番Ali Mabkhoutに絶妙なパスが入って、それを足下におさめてからの素早い振り足でのシュートを決めて、UAEが7分、先制。
先制を許したことで日本が攻め込みだすと、18分には、右サイドの崩しから酒井高のクロスをファーサイドにフリーで入った乾がヘディングシュート、しかし、これはGKの正面。
完全に日本が攻め込む展開になっているが、クロスが合わないシーンなど、なかなかシュートまでいけない。
遠藤保や本田圭の思い切ったシュートで惜しいシーンも何度もあったが、しかし、ゴールを奪うにはいたらず、それでも、日本が優勢に試合を進め、UAEは中東のチームにありがちな、リズムが悪くなると出てくるラフなプレーが増えてくる中で、前半は、0-1、UAEリードで折り返す。

悪くはないが、弱点をつかれた
日本の守備は、決してスピードが無いわけではないが、それでも、UAEの前線に比較するとやはり劣る部分で、そこをつかれるように、7番Ali Mabkhoutに何度か突破を許して、最後は、そこでゴールを奪われてしまった。
立ち上がりから積極的にきたUAEに対して、少し受け身に回ってしまったというのが、日本がやってしまう弱点で、常に自分たちのサッカーを出すより前に、相手のサッカーを一旦みてしまうのが日本の問題でもある。
その上で、UAEは日本を研究して、4-2-3-1よりも4-2-2-2にして、長谷部誠の両サイドでボールを受けられるようにしておいて、2トップは上下でラインのギャップを狙うという、まだまだ日本がシステム的にこなれていない弱点を突かれてしまった。
後は、攻撃に関しては、これまでも何度となくあった、チャンスの割合に対して決め切れないという所だろう。
それでも、良い形の攻撃は作れているし、守備で隙を突かれる形になっていた長谷部誠だったが、前に出て行く事で、全体を押し上げる事が出来ている。
このまま失点さえしなければ、1点ならば、十二分に返せるだろうから、慌てる必要は無い。
逆に、前に出てしまって、バランスを崩した時に、裏のスペースをスピードでつかれて追加点を奪われないようにすることが重要だろう。

後半
後半、日本は乾に代えて武藤嘉を投入、UAEは交代は無く、日本のキックオフで後半開始。
立ち上がり早々UAEに攻め込まれたものの、日本は、すぐに押し返して、武藤嘉が立て続けに惜しいシュートを放つ。
54分、日本は遠藤保に代えて柴崎岳を投入、同時にUAEは5番Amer Abdulrahmanに代えて17番Majed Hassanを投入。
UAEも早い動きで、11番Ahmed Khalilに代えて58分、4番Habib Al Fardanを投入する。
積極的に動く日本は、65分、左CKを得た所で、岡崎慎に代えて豊田陽を投入する。
何度となく、日本は両サイドからボールを上げて、豊田陽を狙う場面を作るが、なかなかゴールに繋がらず、日本が圧している中で、UAEは最後の交代として、76分、9番Abdulaziz Haikalに代えて19番Ismail Ahmedを投入、お互いに全ての交代カードを使い切る。
なかなかゴールを奪えなかった日本は、81分、柴崎岳が本田圭とのワンツーでマークを外すと、低く鋭いシュートをダイレクトで決めて、日本が同点に追いつく。
同点にしたことで、更に日本の攻撃が加速、香川真や柴崎岳などがシュートまで行くが、UAEが体を張って守る。
最後には、本田圭のスルーパスに抜けた柴崎岳のクロスをGKは弾き、こぼれ球を武藤嘉が競って、香川真がシュートまでいったが、しかし、これはゴールならず、勝負は延長へ。

延長
UAEのキックオフで延長スタート。
延長開始早々、94分に長友佑がボールを追いかけた所で、右足の太腿裏を痛めたようで、少し走れなくなると、UAEはそこを狙ってくる。
長友佑が走れないが、日本は、特にフォーメーションの変更はなく、長谷部誠がカバーしながら、押し込んでいく事で守りをしないと言う手を取る。
日本は、延長後半に左SBに酒井高を回し、右SBを柴崎岳にして、柴崎岳の入っていたIHに長友佑を置く。
立て続けにCKからチャンスを作る日本だったが、後一歩、ゴール前でボールに届かず、何度もチャンスはあるがゴールを奪えず、逆にUAEの方が足が止まってきて、自陣に引いて守る形になる。
118分には、ゴール正面の良い位置でFKを得ると、本田圭と見せて柴崎岳がシュート、これは壁を巻いて、GKは一歩も動けないが僅かに枠を外す。
結局、試合はアディショナルタイムは無く終了、120分で決着がつかず、PK戦へ。

PK戦
本田圭佑 × 大きく枠を外す。
10番Abdulrahman ○ フェイントをかけて左サイドにフワッと決める。
長谷部誠 ○ 左サイドに鋭く決める。
7番Ali Mabkhout ○ フェイントでGKが一歩も動けず、右下隅に決める。
柴崎岳 ○ GKの逆の右上隅に落ち着いて決める。
13番Esmaeel × 枠を外す。
豊田陽平 ○ 左隅に早いボールを決める。
17番Majed Hassan ○ フェイント気味に右上隅を決める。
森重真人 ○ 正面に鋭く決める。
4番Habib Al Fardan ○ 左下隅に決める。
香川真司 × 左隅を狙ったボールはポスト直撃。
19番Ismail Ahmed ○ 左隅に決める。
PK戦の末、4-5でUAEが勝利、日本、ベスト8で敗れる。

納得の敗戦
非常に良い試合ではあったが、PK戦で、日本のエースと言うべき本田圭と香川真が外した結果の敗戦ではあり、納得の敗戦と言うべきだろう。
出し切った結果ですし、中2日であり、その影響か長友佑が足を痛めながらも延長120分を戦った事、そして、その結果、先にUAEの方が足が止まってしまった事もあり、日本の方が良かった事は間違いないし、WCに出場したメンバーだからこそという批判のようなものもあるが、しかし、間違いなくそのメンバーがWCの時よりもチームとしての成長を見せた。
とはいえ、明確な弱点は残したままでしたし、その結果、そこをつかれて先制を許した。
また、GLでも決定機がありながら決め切れなかった事、個人的には、それ自体は問題視していないというか、決定的なシーンを作っているのですから良いと思っていましたが、しかし、そのゴールを奪えなかった事で、勝てるチャンスは何度もありながらも勝ち切る事が出来なかった。
何と言うか、中国でのACでPK戦で勝ち切って以降、日本はPK戦で勝てるイメージが無かったのが、悪い意味で当ってしまって非常に忸怩たる思いはあるが、これで終ったわけではなく、これを課題として、WC予選、そして、ロシアWCに向けて準備していくべきだろう。
とはいえ、個人として思うのだが、今大会のノルマとしては、3位以上と考えていたので、良いチーム作りをしてきているだけに難しい判断にはなると思うが、協会としては監督解任の理由の一つとはできるのではないだろうか。
その上で、この大会で、ここにきて、柴崎岳が得点だけでなく、持ち味である上下動を活かしてアクセントを作れば、武藤嘉も、ここにきて非常に良い動き出し、持ち味を出せるようになっていて、その辺は、これからの日本代表に良いプラスになってくると思える。
ここで終ったという事実は事実として、だからこそ、更なる成長、特に、失点は1点で終り、守備が改善されたのだが、改善されたと同時に、スピードの攻撃で裏を取られた時、何よりも、長谷部誠の両サイドの部分をどうカバーするのかと言う点など、問題を改善していく為に、研究をする事、そして、監督を交代するなら、折角の流れを切らずに、ここからどうプラスアルファをするのかだろうというのが、大切だろう。



個人的な個人評
1 川島永嗣 4.5 PK戦は残念ながら仕方が無い面もあるが、コースを全く読めなかったのは相手にプレッシャーを与えられず厳しかった。
21 酒井高徳 5.5 攻撃参加もさることながら、長友佑の負傷に際して、上手く中に絞ったり、ポジションチェンジ後も破綻を無くすなど見事。
22 吉田麻也 4.5 失点シーン以外は、相手がスペースを使ってくる所で良く耐えた。
6 森重真人 4.5 失点シーンは完全に裏を取られたが、それ以外では良く判断していた。
5 長友佑都 4.0 足を痛めながらも戦ったが、やはり弱点になったのは否めない。
17 長谷部誠 4.5 終盤は長友佑のフォローも良くしていたが、守備面ではなかなか対処できず。
7 遠藤保仁 5.5 積極的な攻撃参加で、シュートを狙ったりゴール前に飛び込んだりしたが、ゴールは奪えなかった。
20 柴崎岳 5.5 負けたものの本日のMOM。冷静に遠藤保との違いを発揮。
10 香川真司 4.0 調子は上がってきているが、やはりまだまだ、最後のPKを外したのが象徴になった。
4 本田圭佑 4.5 らしくない外し方をした。また、今大会はどうにもシュート精度を欠いていた。
9 岡崎慎司 4.5 前線からのプレスはいつも通り、ただ、ゴールから離れさせられたのは1点を追う場合マイナスになった。
11 豊田陽平 5.0 前線で相手DFを引き付けていたが、クロスが微妙に合わなかった。
18 乾貴士 4.5 序盤の良いシーンはあったし、良い動きをしていた。
14 武藤嘉紀 5.0 途中交代で入って、非常に良かったが、得点を奪うにはいたらず。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。