2015年03月30日 [08:27]   サッカー五輪代表 | スポーツ | カタール2016 

AFC U-23選手権予選 ベトナム vs 日本

来年のリオ五輪予選を兼ねるU-23ACの予選の第2節。
初戦は、マカオ相手に7-0と大勝する事ができた日本。
2戦目は、初戦でホームのマレーシアに勝ってきたベトナムであり、ここに勝てば、突破に王手となるだけに、ここで決めてしまいたい所だ。

AFC U-23選手権予選
グループI 第2節 マレーシア シャー・アラムスタジアム
ベトナム 0-2 日本
(JPN) 中島翔哉(43分、93+分)
日本のスタメンは、こんな感じ。
U-23選手権予選ベトナムvs日本
日本は初戦から大きくメンバーを入れ替えてきて、GKと両SB、そしてキャプテンマークを巻く遠藤航を残して、7人、特に前線はガラッと入れ替えてきた。

前半
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりから日本が優勢に試合を進めていて、攻撃に出て行くが、ただ、ゴール前までは入っていく事が出来ず、チャンスらしいチャンスを作る事が出来なかった。
ベトナムもカウンターを狙ってきているが、日本にとって危ない場面はなく、日本は中盤でベトナムのプレスがあまり掛かってこないので、遠藤航と大島僚から展開できているが、しかし、決定機を作るにはいたらず、なかなか日本が攻め切れないという事で、考えようによっては、ベトナムの狙い通りと言うべき展開で時間が経過していく。
終盤になってきても、なかなか前線での精度を欠いて決定機を作れない中で、ベトナムは狙い通りカウンターを仕掛けてくるシーンも出てくるなど、先制点が非常に重くなりそうな展開になり、中島翔や南野拓の個人技での突破で決定機を作れるようになってきた所で、43分、久保裕からの鋭いパスを絶妙なトラップで受けた中島翔がPA内を横にドリブルで突破、一旦はDFにかかってこぼれるも、南野拓が触って、再び中島翔が拾うと、シュートを決めて、日本が先制。
45分、ベトナムが良い位置でFKを得ると、ゴール前に放り込んだボールをニアサイドで完全にフリーで13番フイン・タン・タイに飛び込まれてヘディングシュート、これは櫛引政が素晴らしい反応のビックセーブを見せる。
その後のベトナムの左CKから直接狙ったボールは、ニアサイドのゴールポスト間際にいたDFがクリア。
結局、前半は1-0で日本リードで折り返す。

苦戦
思った以上に苦戦した試合になったように思える。
確かに、ボールを支配していて、優勢に試合を進めていて、ベトナムがカウンターを狙ってくるものの、危ないシーンはほとんどなかった。
何とか前半1点を取ってリードして折り返すことが出来たものの、この前半は決して良い内容だったとは言い難い。
何よりも優勢に試合を進めながら点が取れなかった最大の要因が、前線の連携不足によるところだった事が大きい。
日本が世界と戦っていく上で、鍵になるのは何よりも連動性と連携である。
それが、個々の力での個人技での突破と言うのはあって、ゴールのシーンも個人技であったのだが、大島僚や遠藤航が結構フリーでボールを持てる展開でありながらも、崩していく事が出来ない。
結果として1点で終った事が、終了間際のベトナムの攻撃で非常に恐ろしい事になってしまい、櫛引政のビックセーブがあったから助かったが、同点にされていたら、正直、後半の流れが完全にベトナムになる可能性があった。
いきなり連携を高めることなどは出来ないが、少しずつでも連動性を高めるための意識は必要であると同時に、個人技で点が取れたという事実を踏まえて、早い段階で追加点を取っていく必要があるだろう。

後半
ベトナムは39番ヴー・ヴァン・タインに代えて7番ドー・フン・ズンを投入、日本は交代なく、ベトナムのキックオフで後半開始。
日本が前半終了間際の悪い流れを払拭できないまま、ベトナムが良い形で攻めるシーンを立ち上がり作り、嫌な位置で日本は相手にFKを与えてしまって、54分にも、前半終了間際と同じく、マークをし切れずシュートまで行かれてしまう。
55分少し日本は流れが悪い中で、久保裕に代えて鈴木武を投入する。
日本にとって嫌な流れが続いているが、しかし、鈴木武がボールを引き出す事と、大島僚が仕掛ける事で、再び日本が押し返してペースを作り出す。
日本は67分、矢島慎に代えて豊川雄を投入する。
徐々に日本が形を作り、鈴木武が裏を狙う事で、そこにパスを通しチャンスを作り、更には豊川雄が惜しいシュートがあり、ベトナムゴールに迫っていく事が出来るようになるが、ベトナムのDFが体を張ってくる。
ベトナムが75分、7番ドー・フン・ズンに代えて11番ドー・ズイ・マインを投入してくる。
危ないシーンもまた終盤に作られるようになってきた所で、81分、南野拓に代えて浅野拓を投入する。
なかなか良い流れが作れない日本に対して、ベトナムも足が止まってきていて、少しラフなプレーと、ファールを取りに来るプレーを見せてきて、試合自体が少し渾沌としてくる。
アディショナルタイム、苦しい展開になっていた日本だったが、一気に右サイドに開いた浅野拓がボールを素早く中へと切り返して、中にパスを入れると、中島翔と豊川雄が重なるようになったが、中島翔がタイミングを外したようなシュートがゴールに吸い込まれて、日本がここで追加点を得る。
そして、そのゴールで試合終了、日本が何とか勝利をおさめた。

勝ったものの
勝ったもののベトナムに対して嫌なイメージが残った試合になった。
少々ひいき目もあるかもしれないが、どちらかと言うと日本に辛い笛が多く、その結果、相手にFKのチャンスを与えることになったが、その守りにも少し問題があって、マークをし切れずフリーにしてしまう事が何度かあって、相手がシュートを外してくれて助かった部分もある。
単純な守りでは、高さも強さもあって危なげないのだが、セットプレーでの守りは苦戦をしてしまっている。
攻撃に関しては、完全に連動性を欠いていて、チャンスを作れない等の問題も多かった。
この辺は、同じメンバーでやっていく事で改善すると期待したいが、南野拓と久保裕は海外でやっている以上、なかなか一緒に出来るとは言えない。ただ、以前までは一緒にやっていた事もあったと考えると、どうにも、ここまで合わないかと言う位あわなかった。
結局、久保裕にしても南野拓にしても、良さが全く出ず、鈴木武や浅野拓が入った事で、その部分にリズムが出来たという事を考えると、海外組だからというのは通用しないという事だろう。
また、その悪い流れの中で、誰かが試合の流れを変える動きをするべきだったのだが、それが無かったのも問題で、ポジション的な役割的な所で言えば、キャプテンである遠藤航か、もしくは大島僚あたりが、チームを落ち着ける事が必要で、それこそ、プレッシングが弱いなら、ボールを止めてしまうような事をしても良かった。
チーム全体として、未熟さを露呈してしまった試合になった。
ただ、未熟と言うのはこれからの成長、伸び代があるという事であり、まずは、次節のマレーシア戦にかって1位通過を決めた後、本番までに、U-23選手権までにチームの完成度を高めていけば良い。



個人的な個人評
18 櫛引政敏 6.5 本日のMOM。決定的なシュートを1本止めただけでなく、良く冷静に対応しきった。
2 松原健 6.0 守備面でも良く強さを活かし、攻守両面で良さが出た。
5 植田直通 5.5 少し狙われた部分もあるが、強さは流石。ただ、ミスパスが目立った。
25 西野貴治 5.5 強さと高さがあって、流れでは強いが、セットプレーで死角に入られていた。
6 山中亮輔 6.0 良い守りを見せていて、嫌な流れの中でも上手く対処していた。
3 遠藤航 5.0 もう少し前に出ても良かったが、何よりキャプテンとして嫌な流れの中での対応に課題を残した。
7 大島僚太 5.0 全体として悪かったというよりも流れを変えるようなイメージをもてなかったのは課題。
20 矢島慎也 5.5 良い仕掛けをした場面もあったが、ボールが上手く繋がらず、なかなかリズムに乗れなかった。
19 豊川雄太 6.0 途中交代で、前でのパスを繋ぐ流れを作り出した。
10 中島翔哉 6.0 勝利を引き寄せる2点を奪ったものの、他との連携が悪く、輝きが出なかった。
13 南野拓実 5.5 他のメンバーと合わず、個人技でみせるシーンはあったが、機能したとは言えず。
16 浅野拓磨 6.0 短い時間できっちりと仕事をしきった。
11 久保裕也 5.5 先制点に繋がるパスなど個人技でみせるシーンはあったが、孤立していて消されてしまっていた。
9 鈴木武蔵 6.5 点こそ入らなかったが、裏を狙う事でベトナムを全体的に押し下げて、足を無くさせた事も大きい。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。