2015年06月12日 [08:58]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2015 

キリンチャレンジカップ2015 日本 vs イラク

ハリルホジッチ監督の下、3試合目となる日本代表の試合。
対戦相手は、昨今、再び中東の雄となり、今年のACでは、グループステージで対戦、日本が本田圭のPKで1-0で勝利、ただ、ノックアウトステージでは、日本を上回る4位と言う結果を出したイラク。
WCへの本番となる2次予選前に対決する相手としては、十分な相手。

キリンチャレンジカップ2015
日産スタジアム/63,877人
日本 4-0 イラク
(JPN) 本田圭佑(5分)、槙野智章(9分)、岡崎慎司(32分)、原口元気(84分)
日本のスタメンは、こんな感じ。
キリンチャレンジカップ2015日本vsイラク
事前情報通り、宇佐美貴がスタメンで起用されてきたが、それ以上に、柴崎岳を中盤の底で長谷部誠と並べてきた。
遠藤保の最大の後継者と目しているが、柴崎岳を入れることで、単純に早いだけの攻撃ではなく、遅攻の中で、彼がどう存在感を発揮していくのか注目したい。

前半
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりから日本が仕掛けて、3分には、右CKからのボールをニアサイドで酒井宏が合わせて、逆サイドに槙野智が飛び込むが一歩届かず。
5分、日本がスローインを受けた柴崎岳が、前線をきっちりと見ていて、ロングスルーパスを出すと、オフサイドギリギリで抜け出した本田圭が、DFを体でブロックしながらシュートを冷静に決めて、日本が先制。
更に9分には、左CKから香川真が早いボールを入れると、ニアサイドで競り合った結果、かするようにファーサイドにこぼれると、そこに待ち構えていた槙野智が無人のゴールに蹴り込み、日本が早い段階で追加点を奪う。
完全に乗ってきた日本は、13分には、右サイドを上がってきていた酒井宏のクロスに更にこぼれ球を宇佐美貴が強烈なミドル、これをGKが弾いた所を香川真が狙うなど、決定機を作り続け、15分にも、本田圭のスルーパスに抜け出した岡崎慎がシュートまで行くが、これは惜しくもバー直撃。
少し日本がバランスを崩してきて、イラクが少しずつ動きが良くなってくると、日本に対して、イラクがサイドから仕掛けて攻め込んできて、序盤の一方的な展開から、五分の展開になる。
イラクが流れを掴みつつある中で、32分、中盤でボールを奪った後、宇佐美貴がボールを受けると、DFの間をドリブルで突破してDFを4人ひきつけておいて、フリーの岡崎慎にパスを出すと、岡崎慎が左足シュートを決め、日本が3点目を決める。
良いタイミングでの追加点でイラクの気持ちを折ったかのように、再び日本がペースを握って行くが、前半終了間際には、PAのやや外でイラクがFKを得ると、このFKを直接狙ったのがイラクのこの試合で最初のシュートとなるが、これは僅かに枠を外す。
結局、アディショナルタイム1分も日本優勢が変わらないままで前半終了。

力の差
ACで見た時と大きく異なる位、イラクが弱く感じる。
これは、選ばれたメンバーの影響か、時差の影響か、それとも、そこまで日本のサッカーが進化したのか?
そこはどうとも言えない所ではあるが、それを踏まえた上でも、このイラクが相手であれば日本とは大きな力の差があり、そう考えると、初戦のシンガポール戦は現状では、勝利に向かって盤石と言える気がする。
以前の試合では、本田圭が早いテンポについていけていない雰囲気があったが、欧州組はシーズン終了後で、早い目に代表活動を始めた事が奏功しているのか、動きが良く、本田圭の動き出しの良さは、チーム全体を活性化しているのは間違いない。
縦にテンポ良くパスを繋ぐことが出来る現状の中で、アクセントとして宇佐美貴がドリブルで仕掛けるなどしていく事で、今の日本の前線は非常に良い。
その上で、柴崎岳が後ろから視野の広さを感じさせる、そして、常に前を狙っている事で、先制点を含めて良いパスが出ている。
個人的には後は、捨てパスが出来るようになれば、十分日本の中心として機能する気もする。あっと、若干は、ポジション取りで気になる所がありましたが・・・
ちょっとマークを外さずに待っていることがあって、そこで受ける自信があるのだろうが、現状では、それではボールが出ず、受け皿としては少しポジション取りが悪いか? ま、守備を考えている部分もあるのでしょうけどね。
その意味で、少し守備が問題で、前の意識が強い所為か、少し裏を取られそうになったり、スペースを突かれるシーンがあった。
シュートまでいかせず守れているから、問題が無いようにも思えるが、しかし、もっとレベルが高くなった相手では、失点しかねない守り方な気がする。

後半
日本は前半から変更はなく、イラクの方は、16番サマル・サイード・メジベルに代えて13番サメハ・サイード・メジベルを投入、そのイラクのキックオフで後半開始。
日本は優勢な展開は後半に入っても変わらず、縦パスに対して、本田圭や香川真が惜しいシーンだったり、宇佐美貴の仕掛けなども良い形を作っていくと、55分には、イラクは7番ジャスティン・ヒクマト・アジーズに代えて5番ヤセル・サファ・カシムを投入する。
日本はFKでのトリックプレーなどを見せるなど、色々と見せていく中で、59分、イラクは裏を狙ったボールに吉田麻がクリアし切れず、19番アムジェド・ラディが抜け出しつつあったが、川島永が勇気をもってPAを飛び出してブロック、更に、1分後にはクロスを今度は川島永がパンチングでクリアし切れなかったが、槙野智がヘディングでクリア。
イラクが少しチャンスを作るシーンもあるが、66分には、本田圭の強烈なミドルシュートがポスト直撃や宇佐美貴のヒールパスから香川真がクロスとチャンスを作ったが、ゴールならず、その、本田圭、宇佐美貴、香川真に代えて、永井謙、武藤嘉、原口元を投入する。
70分、イラクは8番サイフ・サルマン・ハシムに代えて23番フセイン・アリ・ワヒドを投入。
更に72分には、19番アムジェド・ラディに代えてイラクは18番マルワン・フセインを投入する。
日本も、73分には、岡崎慎に代えて大迫勇を投入し、前線の選手を全て変える。
更に日本は、76分に、長谷部誠に代えて谷口彰を投入する。
イラクが再び終盤にかけて仕掛けてきて、日本ゴール前に迫ってきていたが、84分、柴崎岳がイラクのクリアボールを拾って前線に送り、永井謙へのパスはイラクがカットするが、それを拾った原口元が、上手く相手DFをスピードでかわしてシュートを決め、日本が4点目を奪う。
ここで、日本は柴崎岳に代えて山口蛍を投入、状況的に、このまま試合を締めにかかる。
イラクは88分、5人目の交代で15番ドゥルガム・イスマエルに代えて3番アリ・バフジャト・ファディルを投入する。
結局、日本はその後のアディショナルタイム2分を含めて、イラクにチャンスを与えず、勝利。

良いタイミングの得点
先に書いたように、本来であれば、ここまで力の差がある相手ではないので、評価に困る所ではある。
ただ、日本のサッカーを考えた上で、非常に良かったのは、とにかく得点のタイミングが良かった。
ま、もっと得点チャンスがあって、決めておいて欲しい所はあったのだが、それでも、立ち上がりのイラクがリズムに乗れない所で先制しておいて、更に、圧している流れの中でイラクが立て直す前に追加点。
そして、イラクが押し返して、チャンスを作り、まだこれから、もしくは、何とか一矢報いようという所で、心を折るように追加点を奪って行った。
まだまだ拙い所はあるが、ブラジルが日本などを相手にする時のような、上手い試合運びが出来たと言える。
ブラジルと比すには、もっとペース配分とかが出来ないといけないが・・・
とにかく攻撃陣に関しては、柴崎岳や両SBも含めて、本当に良いリズムが出ていた。
その分、守備面ですが、前からプレッシングをかける事が出来るのだが、途中で、どうも曖昧な守り方をする時間帯があったり、軽い時があったのが気になった。
良い攻めが出来ていて、意識が前に向いていた事が影響しているのだろうが、前に出てしまった分、後ろに対する動きが疎かになっていたようにも感じる。
まだまだシンガポールなどを相手にする場合には余裕があって、もっと選手を入れ替えての実験が可能だと感じるのも、この試合のイラク相手に、これだけやれると間違いなく余裕での戦いが出来ると思える。
但し、アジアでもイラクレベルであれば、まだ真っ向から日本と対決してくれるが、シンガポールなどの2次予選レベルなら、引き分け狙いでガチガチに守っておいてのカウンターでの一本狙いをやってくることが多い。
そうなった時に、今の日本の前に特化した感があるサッカーは、一発が怖い気がする。



個人的な個人評
1 川島永嗣 6.5 思い切った飛び出しは失点をさせなかった。
19 酒井宏樹 6.5 攻守に良いプレーを見せていたが、少し前掛かったバランスになってはいた。
22 吉田麻也 5.5 結局決定的なシーンはほとんど作らせなかったが、どこか危なく感じた。
20 槙野智章 6.0 得点はチームを盛り上げたが、肝心の守備面で、どこか危なさを感じる事になった。
5 長友佑都 6.5 攻守に良く動けていたが、決定的な仕事をするところまでは至らず。
7 柴崎岳 7.5 視野の広さを感じさせる効果的な縦パスを入れていって、チームの前の動きを作った。
16 山口蛍 -- 評価できず
17 長谷部誠 5.5 無難な出来。とはいえ、彼がバランスを取る事で、チームが機能していたとも言える。
2 谷口彰悟 6.0 少し下がった位置で、CBと上手く連動できていた。
4 本田圭佑 7.5 本日のMOM。前への抜け出しを狙って行くなど縦への攻撃を活性化していた。
26 永井謙佑 5.5 残念ながらスピードを活かせるようなシーンは作れず。
10 香川真司 7.0 全体的に広く動きながら、ギャップを作っていった。
8 原口元気 6.5 得点シーンは持ち味を発揮。
11 宇佐美貴史 7.0 全体的にダイレクトに近い中で仕掛けでアクセントとなっていた。
14 武藤嘉紀 6.0 宇佐美貴の出来が良かった分だけ、存在感は発揮できなかった。
9 岡崎慎司 6.5 1点を決めることは出来たが、本来ならもっと取れていてもおかしくなかった。
18 大迫勇也 6.0 広く動いて楔となっていた。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。