2015年08月21日 [08:04]   サッカー | スポーツ | サッカー論 

人の嫌がる事をやる

「人の嫌がる事をやる」
って、こう書くと、意味合いは二つ出来ちゃいますね。
人がやりたがらない事を、代わりにやるという所謂善行。
人がやって欲しくないことをやるという、所謂嫌がらせ。
本当は、前者であるべきですが、ことサッカーにおいては、これは今回は後者。
日本のサッカーは、日本人の性格上なのか、Jリーグでも代表でも、この「人の嫌がる事をやる」という事が出来ていない。

ただ、人の嫌がる事と言っても、例えば、韓国のような審判等々関係者を買収するとか、もしくは、中国や韓国のようにルールを逸脱した暴力や物を投げつけるとかと言った犯罪行為ではない。
中東勢がやるような、露骨に転がって時間をかけるような事や、南米勢が得意とする所謂マリーシアと呼ばれるものもあるが、今回は、それとも違うと言っておく。

ようは、状況に応じて相手に合わせて、相手が嫌がるような戦い方を選択するという事である。
例えば、先日のシンガポール戦、シンガポールは日本にとっては嫌がる、ゴール前をガチガチに固めてきていた。シンガポールに前線に単独でゴールを奪えるような、スピードがあったり、高さがあるような選手がいなかったので、日本は負ける事は無かったが、日本にとって嫌なサッカーをやられていたし、過去、何度も中東勢に似たような嫌がる事をやられた結果、負ける事も多くあった。
そして、その最たるものが、ドイツWCやブラジルWCでの初戦で勝てた試合を落とす結果になった要因だろう。
単純に放り込まれて、前線での高さでやられるのが日本にとって嫌な所で、相手はそれを仕掛けてきた。
それは勝負事において、相手の弱点を突くという当たり前の事だろう。
但し、日本はそれが出来ていない。
何と言うか、常に全力を尽くす事が、我武者羅に戦う事と思っている節がある。
だから、1点取れば、必ず2点目を取らないといけないと思うし、2点取れば、3点目を狙わないといけなくなる。
1点取られたら、必ず1点を返さないといけないと思って戦う。
これは必ずしも正しいわけじゃない。
極論かもしれないが、1点取られた時に、同点を狙って2点差にされるくらいなら、そのまま負けても良いという判断も大切だ。

最近のJリーグでのデータで、トラッキングデータが出せるようになって、走行距離だったり、スプリント回数だったりがすぐに見れるようになった。
それはそれで非常に良い事だが、何となく、それが、多くないと、悪いという風潮が出来るのが問題な気もする。
確かに、現代サッカーにおいて、走らない選手は使えない。
とはいえ、試合展開や、お互いのサッカーの内容や質に応じて、走行距離やスプリント回数など異なる。
必ずしも多いから正解とは言えない。

それよりも、相手の嫌がる事をどうやってやるのかと言うのが重要。
但し、相手に合わせるというと、以前のブラジルWC後に、自分たちのサッカーなど不要と言うような勘違い論が出たが、それでは、本当の意味で相手に合わせることなど出来ない。
勝つために、相手の嫌がる事をする為には、その嫌がる事を自分たちで出来るかどうかと言う事が大切になる。
相手がスピードのある相手を嫌がっていると分かっても、例えば、ロッペンクラスの選手が日本にいるかと言うと、そんな選手はいないし、相手の攻撃に対して、ノイアーのようなGKが必要と言われて、いる訳が無い。
日本で出来る事で、相手の嫌がる事をするためには、何が出来るのかを知る必要がある。それは、日本のサッカーを、自分たちのサッカーを作る事で、それをベースにしてやることになる。

更に言えば、将来的には日本人が代表監督をやったり、普通にJリーグの監督などから代表監督になる人も増えてきて欲しいと思うが、当分の間は、海外から招聘する事になる。
その際に、日本のサッカーが明確になっていれば、そこからプラスアルファですむが、日本って何をやるのか分からなければ、日本人が何が出来るかを監督が把握する事からはじめないといけない。
それでは、時間が無駄。
因みに、ハリルホジッチ監督が監督就任してから4ヶ月弱ですが、それだけの期間が過ぎていて、未だに日本のサッカーを把握していないのは言い訳にはならない。Jリーグも観ているし、代表の過去の情報だって観る事が出来る状況で、日本が出来る事と出来ない事を見出せていないというのでは問題だ。
それは、監督だけでなく、そういう情報を渡せていない協会側にも問題となるだろう。
そろそろ、そういう視点での批判をマスコミがやっていって欲しいものですけどね。

閑話休題

試合の流れの中で、相手の嫌がる事をやる。
その為には自分たちに何が出来るかを知る必要もあるだろう。
そして、常に我武者羅にやるのではなく、状況状況において、それに合わせた戦い方、それこそ、相手にボールを渡しておいて、ゴール前を固めてしまうとか、ボールを持って、全く攻めずに横パスだけを繰り返すとか、そうやってただただ時間をかけると言うのも含めて、状況に応じた手の抜き方と言うのも全力で戦う事だという事も知って、それは、Jリーグでもやっていく事が必要だろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。