2015年09月05日 [17:35]   天皇杯 | スポーツ | 第95回天皇杯 

第95回天皇杯2回戦 甲府 vs 順天堂大

日本最強チームを決める天皇杯の2回戦。
ここからJ1のチームも登場、現在J1では12位につける甲府。
対するは、韮崎を倒して勝ち上がってきた順天堂大。
堀池監督に率いられる順天堂大は、甲府も喰う事が出来るか。

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2回戦 No.43 山梨中銀スタジアム/1,995人
甲府(J1) 3-2 順天堂大学(千葉県代表)
(甲府) 橋爪勇樹(7分)、保坂一成(13分)、阿部拓馬(57分)
(順天堂大) 原田鉄平(27分)、杉田真彦(79分)
甲府のスタメンは、1 荻晃太、8 新井涼平、17 津田琢磨、16 松橋優、28 橋爪勇樹、30 保坂一成、18 下田北斗、24 松本大輝、14 堀米勇輝、9 阿部拓馬、15 伊東純也の3-4-2-1。
順天堂大のスタメンは、30 今川正樹、3 吉永哲也、2 坂圭祐、5 新井一耀、12 原田鉄平、24 室伏航、10 長谷川竜也、14 毛利駿也、27 杉田真彦、11 米田隼也、18 松島奨真の4-2-3-1。

甲府が逃げ切る
順天堂大がカウンターを狙ってくる所に対して、甲府が7分、中盤で順天堂大がカウンターを仕掛けようとしたパスを伊東純がカットすると、パスを受けた阿部拓が一気にサイドを変えるようなボールをゴール前に放り込み、そこに走り込んだ橋爪勇が素晴らしいボレーシュートを叩き込んで甲府が先制。
更に13分には、自陣から一気に前線の裏に通したボールを伊東純がDFに競り勝ってキープすると、左サイドからマイナス方向にクロス、それを堀米勇がスルーして、保坂一が丁寧に決め、甲府が早々に追加点を奪う。
27分、順天堂大も前線で甲府のプレスが甘い隙をついて、上手く松島奨が入れ替わりながらヒールで裏に流すと、原田鉄がGKとの1対1を制してゴール、順天堂大が1点を返す。
1点返したことで、試合の主導権は順天堂大が奪って、押し込んでいく。
順天堂大が優勢だったのだが、57分に、左サイドに一旦開いて、松本大が中にボールを入れ、それに斜めに走り込んだ石原克がDFを引き付けておいてスルー、裏に走り込んだ阿部拓が冷静にGKの動きを見極めたシュートを決めて、甲府が突き放す。
ただ、順天堂大学も諦めず、79分には、甲府がカットし切れずこぼしたボールを拾った杉田真が豪快にミドルシュートを決めて、順天堂大が1点差に再び詰め寄る。
その後も、何度か順天堂大に決定機が訪れるものの、後一歩同点ゴールは生まれず、試合終了、甲府が逃げ切る。

点の取り合い
立ち上がり早々に甲府が2点を奪った事で、試合はずっと動き続ける面白い試合になった。
その中で、順天堂大は、J1の甲府に一歩も引かない戦いを繰り広げた。
堀池監督の言葉の通りであれば、前半0-0で凌ぎたいという意図が順天堂大にあったのだとした場合、守りを固めるという方法を取ったかもしれない。
そうなると、どうしたって試合は膠着した展開になってしまい、それはそれで駆け引きとして面白い試合になる場合もあるが、やはり、点の取り合いとまではいかなくても、お互いに相手ゴールを脅かすような試合を観たいというのが、個人的な意見だ。
そして、先に書いたように、開始早々に2点を甲府が取った事で、順天堂大は失点のリスクを冒してでも2点を返しに行かなくてはならなくなった。
そうなったら、試合は動く。甲府だって、相手が攻めてきたら、追加点を奪う隙を狙って行く。
更に、早い段階で順天堂大も1点を返して面白くなった。
最終的には甲府が逃げ切った形にはなったものの、お互いに相手の隙をついていくような、ミスを逃さない互角の良い試合だった。

五分
大学生がプロ相手に互角以上に戦った試合だった。
前半途中で1点を返して1点差としてからの攻めで、もし同点に出来ていれば、試合はひっくり返っていたように思える。
逆に言うと、あそこで同点に出来なかった事が、HTで甲府を立ち直らせる要因となった。
但し、確かにプロとアマである以上、力の差はあってしかるべきではあるのだが、同時に、大学生と言うのは既に体は出来ており、世界的にみても、年齢的には既にプロのトップで戦っている時期である。
事実、五輪代表世代が、だいたい同年代になるのだが、五輪代表と言うのは、最近ではチームの主力になってきて、五輪が国際Aマッチじゃない事もあって、招集し辛いという現実の問題が起こっている位、今や若いとも未熟とも言えない世代になってきている。
だからこそ、噛み合った時は、J1のチームですら凌駕する可能性は十分にあるという事だ。
今回のメンバーの内、何人かは卒業後Jリーグ入りが決まっているようだが、そうでないメンバーだって、もしかしたら、学生時代でサッカーを辞める人だって、J1のクラブを相手に真っ向から互角に戦えるという事を見せた、これが天皇杯の醍醐味でもあるだろう。

本気だった甲府
天皇杯は、割とメンバーを入れ替えて挑むクラブが多い。
それは、本番はJリーグの試合であり、そちらに力を注ぎたいからという意図があるからだろう。
ただ、今回の試合は、Jリーグ中断期間に行われ、代表選手が抜けてはいるものの、各クラブ、ベストメンバーで戦う事だって可能なスケジュールとなっていた。
その結果、甲府は、確かに多少の入れ替えは行っていたものの、ほぼいつものメンバーで順天堂大相手に勝負をした。
終わってみれば3-2で何とか勝利をものにする事は出来たものの、しかし、薄氷の勝利だったともいるだろう。
終盤の猛攻は、何とか耐え凌いだものの、試合内容的には順天堂大にやられたと言っても良い。
油断があったとは言わないが、それでも苦戦したと言えるだろう。
この辺の戦い方、2点差の所で、どう戦うのか、1点を返された所で、再び突き放した所で、チームとしての力を踏まえて、相手との力の差を考えて、試合の状況に合わせて戦い方を考える。
そういう頭を使ったサッカーをもっと各クラブ、各選手は考えるべきだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。