2015年09月18日 [08:53]   大学サッカー | スポーツ | 大学選手権 

第39回総理大臣杯 決勝 明治 vs 関西学院

39回目を数える夏の大学サッカーNo.1を決める総理大臣杯。
決勝は、過去準優勝が一度、第1シードとなる関東第1代表の明治大学と、初の決勝進出となった第2シードの関西第1代表の関西学院大学。
どちらが勝っても初優勝となる対決を制するのはどちらか。

第39回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
[19]決勝 キンチョウスタジアム/5,869人
明治大学(関東1) 0-2 関西学院大学(関西1)
(関学) 池田優真(79分)、中井栞吏(86分)
明治のスタメンは、21 服部一輝、2 室屋成、4 小池佑平、3 小出悠太、6 髙橋諒、7 差波優人、5 柴戸海、17 瀬川祐輔、8 小谷光毅、10 和泉竜司、11 藤本佳希の4-2-2-2。
関西学院のスタメンは、1 上田智輝、28 髙尾瑠、15 米原祐、3 井筒陸也、16 小川原一輝、9 出岡大輝、7 徳永裕大、11 森俊介、10 森信太朗、2 岡山宗星、13 呉屋大翔の4-2-3-1。

関西学院が勝利
立ち上がりから良い形で入ったのは関西学院で、明治はどちらかと言うと慎重な入り方をしたことで後手に回り、主導権は関西学院が握る。
何度となく関西学院が明治のゴールを脅かすシーンもあったが、GKの好セーブもあってゴールを奪えず、ただ、明治の攻撃も全体的な攻め上がりが遅く、関西学院の守備を突破する事が出来ず。
後半に入っても関西学院が優勢に試合を進めるのだが、しかし、ゴール前では、関西学院の呉屋大はきっちりとマークされて、そこに関西学院はボールを入れるが、跳ね返されるという展開が続く。
ただ、明治も中盤を飛ばすように一気に前線に送って、藤本佳と和泉竜に当てたり走らせてチャンスを作るようになる。
やや、ペースが落ちた関西学院だったが、79分、呉屋大が中盤で競り合ってからこぼれ球を左サイドへと展開すると、池田優がクロスを入れようとしたボールがDFに当ると、絶妙なループシュートとなって、ゴールに吸い込まれて、関西学院が先制。
明治も得点を狙って、更に攻勢を強めると、83分には、左サイドを高橋諒のドリブル突破からのクロスに飛び込んだ藤本佳のシュートだったが、これはGK上田智が素晴らしい反応で足に当てて守り、こぼれ球を和泉竜が狙うが、ここは関西学院がギリギリで跳ね返す。
しかし、86分、これも途中出場の中井栞がDFがクリアし切れなかったボールを反転、GKが前目に出ている隙を狙ってループシュートを決め、関西学院が試合を決める追加点を奪う。
最後は、ゴール前に放り込んできたボールをGK上田智がガッチリとキャッチして試合終了、関西学院が初優勝を決める。

関西学院が初優勝
まずは、関西学院初優勝おめでとう!
試合自体は、どちらが勝ってもおかしくは無かったと言えるだろう。
全体的に関西学院が優勢な時間帯は多かったものの、そこまで決定的なシーンがあった訳ではなく、明治も関西学院のサッカーを研究していたのか、きっちりと呉屋大には、両CBが常にマークに付くことで、思い通りにプレーさせず、危ないシーンをそれ程作られる事も無かった。
逆に、後半には、明治がロングフィードを多用する事で、チャンスを作り出す場面もあり、総じていえば決定機の数では、大きな差は無かったと思える。
ただ、その中で、ある意味ラッキーとも言うべきゴールをあげた関西学院が、そうですね、こういう言い方はもしかしたら失礼にあたるかもしれませんが、幸運の女神がついたのが関西学院だったのかもしれません。
それ程、お互いに力の差はなく、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。

代表とJリーグ候補
さて、ある意味、日本サッカーの特殊性と言うべきか、サッカーの本場である欧州や南米では、彼ら位の年齢であれば、プロのトップチームでやっていっている。
日本も、Jリーグでも例えば彼らと同学年で言えば、今度のリオ五輪代表メンバーが当たり、それこそ、この試合、明治の和泉竜は、高校サッカーの決勝で、現在A代表にも招集されている広島の浅野拓と戦って延長の末に勝っている。
そういう才能が大学サッカーにも数多くいて、彼らは卒業後、プロの舞台に出て行く事になる。
正直言えば、先に書いたように、同世代で既にA代表に招集されていたり、海外で戦っているメンバーがいる事を考えると、出遅れているとも言えるだろう。
唯一の現在、リオ五輪代表メンバーとして、明治の室屋成が、かつての長友佑と同じく大学生として代表に選ばれている訳ではあるが、それ以外では、五輪代表に到達しておらず、ましてやA代表などまだまだ先に当る。
この試合の内容は、決して悪いものではなかったかもしれない。
しかし、既に先に進んでいる同年代の選手に対して、追いつき追い越していく為に、彼らのサッカーは、短期間でどこまでの成長をする事が出来るのか、その下地を、この大学でどこまで積めたのか、それを問われる戦いが始まると言えるだろう。

狙いとベンチワーク
この試合は両チームの狙いがはっきりと出ていて、非常に興味深かった。
明治は明らかに慎重に入って、関西学院はとにかく序盤で主導権を奪いに行こうという意図が見える立ち上がりで、その結果、序盤は完全に関西学院がペースを握った展開になった。
これは、明治にとっても意外だったのかもしれないが、しかし、関西学院の攻撃は、必ず呉屋大を使ってくる事を見越して、そこには常に小池佑と小出悠の二人のどちらかがマークについて、簡単にプレーをさせなかった。
それで、関西学院の決定機は悉く潰される事になった。ただ、立ち上がりから前に出た関西学院に対して後手に回った明治は、ボールを繋ごうにも中盤で引っかかってしまって、前に運ぶことが出来なかった。
その流れを変えたベンチワークとして、後半、明治は、中盤を省略する事を選択、奪ったボールを相手DFの裏に一気に放り込み、藤本佳と和泉竜を走らせる、もしくは、一旦下がった両FWにまずは当ててから、再度裏を狙うなど、とにかく関西学院の守備の裏を狙った、これで、関西学院の最終ラインは引き下げられる事になって、中盤の攻防が五分になって、試合は分からなくなった。
ただ、それに対して、優勢だった関西学院が先に交代カードを切るという事で、結果として、その時左サイドに入った池田優が決勝ゴールとなる先制点を決める事になるが、関西学院は中央ではなくサイドからの崩しを狙っていく。
偶々かもしれないが、2点目も交代選手が決めた訳ではあるが、どちらも、采配とベンチワークによって、試合の流れを巧みにコントロールしていった。
両チームの選手だけでなく、両監督の采配も、この試合を好ゲームにした要因になったと言えるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。