2015年09月30日 [08:48]   アルビレックス新潟 | スポーツ | Jリーグ/2015 

J1/2015 第29節 新潟 vs 川崎F

J1も残り6節となる第29節。
ここ5試合を2勝2分1敗として、残留争い中ながらも少し勝点で余裕がある14位新潟。
連敗から2連勝、特に前節の名古屋戦は6得点と、攻撃陣が爆発した5位川崎F。
新潟は残留のため、川崎Fは優勝の為に、絶対に勝たないといけない試合。

Jリーグ2015 Division1 第29節
デンカビッグスワンスタジアム/22,573人
新潟 1-2 川崎F
(新潟) 山本康裕(6分)
(川崎F) 小林悠(63分、74分)
ホーム新潟のスタメンは、21 守田達弥、4 舞行龍ジェームズ、3 大井健太郎、2 大野和成、5 前野貴徳、8 レオ・シルバ、16 佐藤優平、34 平松宗、23 山本康裕、11 指宿洋史、10 ラファエル・シルバの4-2-2-2。
アウェー川崎Fのスタメンは、30 新井章太、17 武岡優斗、5 谷口彰悟、8 小宮山尊信、18 エウシーニョ、16 大島僚太、14 中村憲剛、22 中野嘉大、11 小林悠、13 大久保嘉人、35 田坂祐介の3-4-3。

川崎Fが逆転勝利
立ち上がりいきなり仕掛けた新潟が、6分、左サイドを抜け出した山本康が、粘りながら中に入っていって、最後はミドルシュートがDFに当ってコースが変わりゴール、新潟が先制する。
先制された後も新潟は前からプレスを仕掛けて攻めようとするが、川崎Fは冷静に最終ラインからボールと繋いで行って、少しずつ川崎Fが主導権を握るかとも思われたが、ボールを奪ってから一気に裏を狙う新潟の攻めも決定機を作り出す。
時間の経過とともに川崎Fが攻めていくと、63分、中盤でボールをもった中村憲が一気に早い縦のボールを入れると、上手くDFの間でフリーになった小林悠が胸トラップから素早く反転して、DFとGKが詰めきる前にループシュートを決め、川崎Fが同点に追いつく。
更に74分、川崎Fらしくボールを回して新潟の隙をうかがうと、オフサイドギリギリで抜け出したエウシーニョにDFの足がギリギリ届かないようなアウトサイドで引っ掛けた素晴らしい大島僚のスルーパスから、GKの動きを見極めて中にエウシーニョが流して、飛び込んだ小林悠が押し込み、川崎Fが逆転。
その後も、川崎Fがペースを握っていて、新潟は攻撃も単発で終る形で、どうしても攻め切れず、結局、川崎Fがそのまま勝利。

余裕の差
試合を観ていて感じたのは、川崎Fと新潟の試合に対する余裕。
ともすれば油断に繋がる可能性もあるが、余裕を持っている分、川崎Fの方が落ち着いていて、広くピッチを使えていた。
立ち上がり早々に新潟は良い形で先制したものの、川崎Fにとってみれば、崩されたという感じではなく、運悪くという部分と、前節で大勝した事で、点を取る事は出来るという自信が、その後も、無理に攻めるのではなく、じっくりとボールを回しながら隙を窺っていた。
中村憲が下がって、ボールを受けて散らす事もあって、新潟は前からのプレスを狙うも、なかなかボールを追いきれず、振り回されてしまって、リードしていながらも、翻弄されているという雰囲気は、その後の不用意なファールがあったりとか、後半足が止まってきた事もあって、やられてしまった感がある。
小林悠の2ゴールは見事でもあったが、そこに至るまでの川崎Fの戦い方、じっくりと新潟の体力を削りながら、隙をついておいて、その影響か、川崎Fが逆転した後、新潟も前に出ようとしたが、全体的な間延びを起こして攻撃が続かない。
結局、序盤のゴールでリードしながらも、この試合では終始、川崎Fの方が落ち着きのある戦い方をやり切ったという所だろう。

修正力
この試合の新潟は、川崎Fのパス回しに対処するために、前線からプレスを仕掛けてボールを奪って勝負をする事を狙っていたように思えた。
上手く、先制をする事が出来たのもあって、それが機能すれば、正直言えば悪く無い展開に出来たように思えるが、川崎Fが落ち着いてボールを回した事で、最終ラインに対してのプレッシングを含めて、なかなか機能しなかった。
また、正直言えば、ラファエル・シルバのプレスが少々中途半端だった為に、川崎Fとしては最終ラインで、それ程苦労せずにボールを回すことが出来て、その結果、中盤の選手と前の選手の間に出来たスペースで中村憲に自由をさせてしまった。
新潟の狙いは狙いとして、ただ、川崎Fに対して、なかなか通用しないとした場合、どうやってそこで修正していくのか、特に、同点にされた後、チーム全体として、間延びしてきて、後ろは下がってしまった時に、前も一緒に一旦下がってブロックを作るのか、それとも、それでも前から、より前から仕掛けていくのか、そういうチーム全体としての考えの統一と修正力、選手一人一人が、状況を踏まえて考えて、それをチーム全体で共有できるかどうか、それが新潟には必要になる部分だろう。

中村憲剛のセンス
今更言うまでも無いが、中村憲の良さ、センスと言うか頭の良さは本当にJリーグでも屈指だろう。
現状で、代表は遠藤保が今後選ばれる事も無いだろうし、そうなると、年齢的にも差のない中村憲が招集される事も少ないだろうが、彼のような頭の良さがサッカーには必要なのだろう。
大島僚が、彼の良さをどこまで吸収できるかは分からないが、大切なのは、状況を見極めて、色々と判断する事、常に考え続ける事が必要であり、また、センスはある種の才能でもあり、それはなかなか学んで出来るものではないだろう。
例えば、この試合でも、相手のプレッシングに対して、一旦下がってボールを受けることで、上手く相手のスペースをついていた。
そこでボールを受ける彼をマークするために、レオ・シルバや佐藤優が前に出てきたり、平松宗や山本康が中に絞れば、それによって出来たスペースを、大島僚やエウシーニョ、中野嘉が利用する事が出来た。
そして、視野の広さもあって、同点ゴールのパスなんかも、強いシュート性のボールを入れるなど、判断力もある。
こういうセンスが、今の日本代表にも必要だと思えるが、まさに、中村憲という力を観れた試合だった。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。