2015年11月01日 [08:53]   ナビスコカップ | スポーツ | NC/2015 

NC/2015 決勝 鹿島 vs G大阪

今年のカップ戦の決勝。
ACLやスルガ銀行カップは落としたものの、昨年に引き続きNC連覇を狙うG大阪とJリーグ開幕後、最も多くのタイトルを獲得してきた鹿島。
共にJリーグ年間王者となれないだけに、ここはこのタイトルをきっちりと手にしたい所。

2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝
埼玉スタジアム2002/50,828人
鹿島 3-0 G大阪
(鹿島) ファン・ソッコ(60分)、金崎夢生(84分)、カイオ(86分)
ホーム鹿島のスタメンは、21 曽ヶ端準、22 西大伍、14 ファン・ソッコ、3 昌子源、16 山本脩斗、20 柴崎岳、40 小笠原満男、25 遠藤康、13 中村充孝、33 金崎夢生、18 赤﨑秀平の4-2-2-2。
アウェーG大阪のスタメンは、1 東口順昭、14 米倉恒貴、3 西野貴治、5 丹羽大輝、4 藤春廣輝、7 遠藤保仁、15 今野泰幸、13 阿部浩之、11 倉田秋、39 宇佐美貴史、29 パトリックの4-2-3-1。

鹿島が快勝
立ち上がり早々仕掛けたのは鹿島で、右CKの流れから、最後は遠藤康がフリーでシュートまで行ったが、ここは枠を外す。更に、右サイドの崩しから惜しいシーンを、他にも積極的にPA内に鹿島の前線が入っていくことで、何度も決定的なシーンを作るが、G大阪も東口順の好セーブや鹿島のシュートの精度にも助けられる。
圧倒的に鹿島が優勢な中で、G大阪もカウンターを狙うものの流れは完全に鹿島と言う事で、早い段階でG大阪は西野貴に代えて岩下敬を投入して流れを変えようとする。
後半に入っても鹿島がペースを握るが、G大阪も攻めに転じることが出来るようになり、どちらも点が入るかと思われた所で、数は多いが、なかなかものに出来なかったセットプレー、左CKからのボールを中央でファン・ソッコが合わせて、60分、鹿島がついに先制。
1点を追うG大阪が仕掛けに行くも、なかなか攻めに転じ切れず、鹿島のペースが変わらない中で、84分、再び左CKから、今度はファーサイドでファン・ソッコがヘディングで中に折り返すと、東口順の一歩前で金崎夢が押し込み、決定的な追加点を奪う。
更に、カイオがカウンターからDFを振り切って一人で抜け出すと、詰めてきたGKの動きを冷静に見てゴールを決め、86分、鹿島が3点目を奪う。
鹿島が時間をかけて試合を締めながらも、単発で4点目を狙う姿勢は続けて、最後まで試合の主導権を譲らず試合終了。

6度目の優勝
まずは鹿島の優勝おめでとう!
圧倒的と言うべきか、90分を通して、完全に鹿島が試合を支配して、まさに完勝とも言うべき内容だった。
立ち上がりから前から前からと積極的に仕掛ける事で中盤を支配して、そこから、前線も良い動き出しを見せる為に、G大阪の守備も対応し切れず。
得点こそなかなか奪えなかったものの、G大阪の守備を崩していたので、時間の問題とも思えた。
もし不安材料があるとしたら、勝てない時の鹿島は、こういう圧倒的に優勢な時に点が取れないと、突然一発でやられてから一気に崩れる事があったという事。
ただ、この試合の鹿島は強かった。
勝てる時の鹿島の強さを持っていた事で、なかなか決められなくても、最後まで試合をコントロールする事でG大阪を圧倒。
G大阪クラスを相手にして、ここまで力の差を見せるのかとも言うべき内容で試合を決めた。
本当に王者と言うに相応しい内容と結果だったと言える。

封じられた中盤
G大阪の前線の宇佐美貴やパトリックといった力は、Jリーグ屈指である。
最近ではパトリックの1トップとなっているが、もし彼らが2トップでいれば、おそらくJ1でも最強のコンビとも言えるだろう。
そして、そこに倉田秋などが絡んでいく前線は、破壊力抜群であり、攻撃のG大阪のイメージ通りである。
但し、やはりG大阪と言えば、中盤であり、その心臓部は遠藤保であると言える。
この試合は、そこを完全に封じられてしまった。
最終ラインから前に持っていく際に、前線に当てておいて、一旦下げる時に、常に遠藤保が絡んで、攻撃を組み立てる、そこから、宇佐美貴やパトリックがバイタルでボールを受けることで得点へと繋げていく事が出来る。
この試合も、何度か遠藤保が絡んで決定的なシーンを作り出したものの、ほとんどの攻撃は、宇佐美貴などの個人技での単発となってしまった。
それは、中盤で今野泰や遠藤保をかわしてパスを回されていた事と同時に、彼らへと入れようとするボールを前線の赤崎秀を含めて、鹿島の中盤の選手にガッチリと潰された事で、G大阪らしさを見出せなかった。
それでも、ある程度の相手であれば勝てなくはないが、鹿島クラスまで行ってしまうと、そこを封じられるとやはりなかなか手が出せなくなってしまう。
もしかしたら、井手口陽あたりを入れて遠藤保を前に出したり、二川孝あたりで前で基点を作るという手もあったかもしれないが、中盤を制された事でゲームを制された、お互いのサッカーの武器の争いは、鹿島がG大阪を上回ったという事だろう。

中盤を制す
先に書いたように、この試合の内容として勝った鹿島がG大阪に対して中盤を制した事で快勝と言う結果になった。
最終的に大会MVPとなったのは、得点を決めた3選手でも無く、何度もチャンスを作り出した遠藤康でも、前線からの守備でも頑張った赤崎秀でもなく、小笠原満になった。
正直言うと、一つは、昨季のJリーグのMVPと同じく、鹿島全体に対しての評価として主将に与えたという面もあるだろう。
ただ、それと同時に、この試合の勝敗を決めたのが中盤の争い、G大阪の遠藤保に今野泰のコンビに対する、鹿島の小笠原満と柴崎岳の対決であり、そこを中心とした勝負だったのだろう。
そして、その戦いを制した鹿島が優勝したという事で、その中盤をリードした小笠原満にMVPが授与された。
90年代のサッカーを回顧するような面もあるが、中盤を制する方がゲームを制する、そういう中盤の争いが、この試合の争点となり、そして焦点となった所で、そこを制した鹿島と小笠原満が、この試合の勝利とMVPに相応しいと言えるだろう。
そして、それが、今季不調が続いていたが、監督交代後結果を出すようになった、鹿島が取り戻した鹿島らしいサッカーだったと言える。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。