2015年11月21日 [08:42]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第94回高校選手権 

第94回選手権 京都大会決勝 京都橘 vs 洛北

冬の選手権出場をかけた高校サッカー京都大会決勝。
3連覇中、昨年は本大会でベスト4に届かなかったが、今年こそ優勝を狙う為に、京都大会決勝は通過点か、京都橘。
勝てば17年ぶりの全国大会出場となる洛北高校が京都橘の連覇を止めるのか。

第94回全国高校サッカー選手権大会
京都大会決勝 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都橘 1(6PK5)1 洛北
(京都橘) 岩崎悠人(26分)
(洛北) 貴船陸(76分)
京都橘のスタメンは、1 矢田貝壮貴、18 濱本和希、2 小川礼太、3 田中悠太郎、5 河合航希、16 内田健太、6 稲津秀人、14 輪木豪太、9 坂東諒、7 岩崎悠人、10 梅津凌岳の4-2-2-2。
洛北のスタメンは、1 吹金原拓海、5 大川聡一郎、4 藤八鴻我、3 森啓生、2 中切諒真、8 山岡宏朗、6 上崎走太、7 木村幸太、9 秋津奏太朗、13 澤田健太郎、10 貴船陸の4-2-1-3。

一瞬の隙を許さず決着がつかず
序盤試合の主導権を握ったのは洛北で、素早いパス回しで京都橘の守備に的を絞らせない。しかし、時間経過とともに京都橘もボールを奪ってから早く攻める事でチャンスを作り出し、26分、自陣でGKから一気に前線へとボールを送ると、中盤での競り合いの中から、素早くスルーパス、これに抜け出した岩崎悠がGKとDFの間を抜いて、無人のゴールに決めて、京都橘が先制。
先制した京都橘が押し込むも、どちらも体を張った競り合いと動きの良さもあって、後半に入ると、どちらもテンポの良い攻めで、ボールを奪ってから早くなる。
どちらもチャンスがありながらもゴールを奪えない中で、時間が経過、但し、そのまま試合は終わらず、76分、左CKから入れたボールがGK矢田貝壮の指先を掠めるように超えた所で、貴船陸が体ごと押し込むようなヘディングシュートを決め、洛北が同点に追いつく。
これで勢いに乗った洛北が、京都橘ゴールに迫ると、79分には、再び洛北が左CKを得ると、同じく放り込んだボールに対して、GK矢田貝壮が相手に体を当てながらもパンチングでクリア、更に、このこぼれ球からのミドルシュートも、再びGK矢田貝壮が好セーブを見せて、ゴールを許さず、試合は延長へ。

延長に入ってもお互いに攻撃を仕掛け、先に京都橘がチャンスを掴むものの、徐々に洛北がチャンスを作っていく。
どちらも決定機を作り出すが、後一歩ゴールを奪えないものの、終了間際までどちらもゴールを狙う姿勢が変わらず、一瞬でも気を抜けが勝敗が決まる様なギリギリの試合となる。
終了間際、京都橘は時間内決着を狙った交代を、洛北はPK戦を想定してGKの交代というカードを切る。
しかし、どちらもゴールが奪えず、決着はPK戦へ。

PK戦
大川聡一郎(洛北) × 左を狙ったシュートは外す。
小川礼太(京都橘) × 左を狙ったボールはGKが止める。
貴船陸(洛北) ○ GKの逆の右隅に決める。
堀尾橘平(京都橘) ○ 右上隅に決める。
藤八鴻我(洛北) ○ GKの逆の左に決める。
稲津秀人(京都橘) ○ GKの逆の右隅に決める。
中切諒真(洛北) ○ タイミングを外すように左上に決める。
岩崎悠人(京都橘) ○ 豪快に右上に叩き込む。
山岡宏朗(洛北) ○ 完全にGKの逆を突く右下隅に決める。
坂東諒(京都橘) ○ 思い切って右隅に叩き込む。
北野夏輝(洛北) × 大きく枠の上に外す。
東峻平(京都橘) × 大きく枠を外す。
島田潤也(洛北) × 左隅を狙ったボールはポスト直撃。
早川宙世(京都橘) × 大きく枠の上に外す。
森啓生(洛北) ○ 右に決める。
河合航希(京都橘) ○ GKの逆をついて正面に決める。
木村幸太(洛北) × 右を狙ったボールをGKが触ってバーに当たる。
田中悠太郎(京都橘) ○ GKの逆をつく左に決める。
PK戦の末6-5で、京都橘が京都大会4連覇で、4年連続冬の選手権出場を決めた。

どちらが勝ってもおかしくなかった
今年の京都は、久御山が制してきていたが、その久御山に競り勝った京都橘が、僅かな差で洛北相手に勝利をおさめる事となった。
これで、京都橘は4年連続冬の選手権出場を決めた訳ですが、この試合だけで言えば、どちらが勝ってもおかしくなかった。
延長戦も含めての100分間、最後の一瞬までどちらも集中していて面白い試合だった。
守備に関しては、お互いに高い位置からのプレスを狙うと同時に、ゴール前でも粘り強く守る。
ボールを奪うと素早くいける時は一気に攻めに転じるなど、お互いに非常に面白いサッカーをしていた。
京都橘が先制した後は、洛北が攻めに転じてきても、一方的な試合展開になるわけでも無かった。
最後の一瞬まで分からない試合は、後半終盤に洛北の粘りがきいて同点ゴールが生まれたが、それも最後まで集中していた洛北と、最後まで集中していた京都橘だったからこそ、あれだけの試合になった要因だろう。
延長も、どちらかと言うと洛北が優勢になっていったが、それでも、終了の瞬間まで、どちらが勝ってもおかしくなかったと言うか、どちらも勝てる可能性があった、どこかで決着がついていた可能性がある展開だった。
本当にどちらも京都代表と言っても相応しい学校を決める良い試合だった。

忘れない事
この試合のサッカーは互角だった。
100分をトータルして考えた時には、僅かに京都橘よりも洛北の方が良かったかもしれない。
だからこそ、京都橘が先制した後は、より互角の試合に感じたのかもしれない。
延長で何となく決着がつきそうだと思う時は、洛北の方だった。
最後は耐える形になってしまったので、PK戦では良く劣勢の方が勝つというイメージがあるが、そういうイメージによって勝った部分があったかもしれない。
但し、それ以外の部分で、京都橘はとにかく相手の攻撃、特に終盤の猛攻に対しても、しっかりと対応が出来ていた。
高校サッカーにおいて、力の差はそうそう大きくなる事も無いだろう。
そういう時に勝敗を決めるというのは、チームとしての戦い方だけでなく、何よりも集中していられるかどうかが重要になり、この試合で100分間集中して戦い抜いたという事実は覚えて、これを自信として、今年こその優勝を目指して欲しい。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。