2015年11月18日 [08:33]   アジアカップ予選 | スポーツ | AC/UAE2019 

WC2018兼AC2019予選 カンボジア vs 日本

WC予選も兼ねたAC2次予選。
先日のシンガポール戦で勝利して、現在グループ首位の日本。
今度はアウェーのカンボジア戦ですが、ここもきっちり勝って、今年の代表戦を締めくくりたい所。

2018 FIFA World Cup 兼 2019 AFC Asian Cup Round 2
[16]グループE カンボジア・National Olympic Stadium/29,871人
カンボジア 0-2 日本
(JPN) OG(51分)、本田圭佑(90分)
ホームカンボジアのスタメンは、22 Sereyroth、17 Chhoeun CHHIN、3 Nen SOTEAROTH、13 Nub TOLA、5 Visal、6 Samoeurn、10 Sokumpheak KOUCH、23 Thierry Bin、12 Sos Suhana、14 Sokpheng KEO、9 Khuon Laboravyの5-2-2-1。
WC2018兼AC2019予選 カンボジア vs 日本
アウェー日本のスタメンは、12 西川周作、5 長友佑都、22 吉田麻也、20 槙野智章、21 藤春廣輝、3 遠藤航、16 山口蛍、8 原口元気、10 香川真司、11 宇佐美貴史、9 岡崎慎司の4-2-3-1。

前半
カンボジアのキックオフで試合開始。
立ち上がりから予想通り日本が優勢に試合を進め、何度となくカンボジアゴールに迫っていくが、しかし、ゴール前でがっちりと固めるカンボジアの守備を崩せず、また、サイドから攻めも、ゴール前で合わず。
日本が優勢に試合を進めるものの、22分には、カウンターで9番が一気に吉田麻を置き去りにするような攻めを見せてくるなどカンボジアもカウンターを狙ってくる。
時間経過とともにカンボジアが攻めに転じるようになってきて、日本も少し攻められる部分はあり、30分には、危険な所で槙野智がファールをしてFKを与えるなど、危ないシーンも出てくる。
一時的なカンボジアの時間帯を耐えると、再び日本ペースに持ち込むことが出来るが、ゴール前で人数をかけているカンボジアに対してスペースが無くてチャンスを作れない日本、アディショナルタイムに右サイドからの香川真のクロスにファーサイドで飛び込んだ藤春廣のジャンピングボレーは、惜しくもポスト直撃。
結局、前半はスコアレスで折り返す。

代えた影響
スタメンを一気に8人入れ替えたハリルホジッチ監督の采配の影響が出た。
ある程度は、織り込み済みでしょうが、長友佑を右サイドで起用したという事から、シンガポール戦のメンバーは西川周と吉田麻のみと言っても良いだろう。
そうなると、当たり前だが、連動と言う面では不具合を生じることになる。
宇佐美貴と藤春廣の普段G大阪でやっている左サイドのコンビですら、代表でのサッカーの違いを消化し切れていない状況下で、右サイドの原口元と長友佑は全くかみ合っていたように感じなかった。
また、シンガポール戦と似た攻めを展開しようとしているが、カンボジアは全く異なり、シンガポールは4バックの前に1枚DHをおいていたので、その両サイドを清武弘が使う形で攻めが機能していたが、カンボジアは5バックの前に4枚の中盤がいる形ですから、香川真を含めた中盤が前に出ようとすると前線が渋滞する。しかも、サイドからのクロスは相変わらず精度が低いとなると、攻撃が機能しないのは間違いない。
香川真や岡崎慎が一旦下がって、DFを引き付けておいて、その上で後ろの選手が前に出るとか、そういう事をしていかないと、それこそホームでのシンガポール戦と同じく自分たちで攻めを潰す結果になる。

で、ここまでは攻撃の問題点ですが、ある程度織り込み済みの部分だとして、守備面での課題が全く改善されていない。
とにかく今の日本の守りは個人で何とかしているだけであり、その影響が、30分の槙野智のファールに繋がったり、カウンターで裏を取られそうになったりする要因だろう。
どうにも点が取れない事で前の意識がハリルホジッチ監督に根付いてしまっている部分があるが、今の日本の問題はとにかく守備が安定していない事で、それが攻撃にも悪影響を与えている部分がある。
まずは、後半、CHの組み合わせも含めて、後ろを安定させることが、攻撃の改善にも繋がるだろう。

後半
カンボジアは交代なく、日本は遠藤航に代えて柏木陽を投入し、その日本のキックオフで後半開始。
立ち上がり早々、柏木陽が一気にゴール前に入れたボールを岡崎慎が落とすと、そのボールを受けた香川真が倒されてPK、しかし、これを岡崎慎が蹴ったボールはコースが甘くGKに止められる。
更に51分には原口元が倒されてFKを得ると柏木陽がゴール前に入れたボールに対して、岡崎慎と競り合った9番Khuon Laboravyの頭に当ってゴールに入り、OGで日本が先制する。
60分、カンボジアは山口蛍との競り合いで痛めてピッチから下がった6番Samoeurnに代えて2番Hongを投入する。
62分、日本は宇佐美貴に代えて本田圭を投入、本田圭が右、原口元が左に入る。
投入直後に、柏木陽からの裏へと出したパスに抜け出した本田圭がチャンスを作るが、ここは角度が悪くシュートを打ち切れず。
柏木陽を中心として攻撃が回るようになると、両SBも前に出て行く事が出来るようになる。
カンボジアは69分、長友佑との競り合いの中で負傷退場した14番Sokpheng KEOに代えて11番Chan Vathanakaを投入する。
日本が攻めて、カンボジアはカウンターやセットプレーでも人数をかけないという展開で、日本が優勢で何度となくチャンスを作るが、ゴールを割る事は出来ず。
カンボジアが足を攣ったりしていた9番Khuon Laboravyに代えて15番Tit DINAを83分投入する。
86分、日本は岡崎慎に代えて南野拓を投入する。本田圭が1トップに入って、南野拓が右サイドに回ったようだ。
90分、右サイドの長友佑から一気に逆サイドへと展開すると、原口元が、外を回って上がって行く藤春廣にタイミング良くパスを出すと、スピードを落とさず一気に裏に抜けた藤春廣がラインギリギリからのクロス、これを本田圭がヘディングで合わせる完璧な崩しで日本が追加点を奪う。
そのままアディショナルタイムも経過して、日本が勝利。

勝ったものの
後半は、柏木陽が入った事で明らかに日本のペースが大きく変わった。
柏木陽をボールは経由する事で、いきなりPKを得たりと非常に良い展開を作り出して、最終的に2得点を取った。
批判するなら分かり易い、点が取れないという事であろうが、ベタッと引いた相手から点を取る事に苦労するのは、別に日本だけの問題ではなく、ここまで力の差があれば、そうなるのは明確であり、そうなった時に点が取れないのは仕方が無い。
この試合の問題は、そこよりも、数少ないカンボジアのカウンターに対して、日本の守備の警戒が甘かった事だろう。
何度となく危ない突破を許しそうになって、結果としてファールで止めるようなシーンがあった。
攻撃と守備は表裏一体となっているサッカーにおいて、先にも書いたが攻撃も守備から始まるのと同時に、攻めていても守備を意識する事は重要であろう。
簡単にやられ過ぎている部分が問題で、これがカンボジアだったからこそ失点せずにすんだ。
というよりも、ここまでは2次予選の相手レベルだからこそ失点せずに来れているが、本来なら何点か取られていてもおかしくない。
そういう守備面での課題は早々に改善していかないと、次のレベルに行った時、日本にとってみたら問題が多い。
南アの頃から日本の課題は攻撃よりも守備であり、その守り方を改善する事が、目下の課題だろう。

この試合だけで言えば、柏木陽が入ってボールが回るようになり、その上で、本田圭が先日のシンガポール戦の悪さを払拭するように、とにかく仕掛けていった事で、完全にペースを握った。
サイドからのクロスの精度の部分で課題を残したが、何度か良い形でクロスが入ると決定的なシーンとなった事は間違いない。
実際に本田圭のゴールは、良い形のクロスからでしたので、そういうサイドからの攻撃と、柏木陽が何度か見せたように、上手くボールを散らすなどの形を作っていく事で、今の日本の攻撃は機能するという所だろう。



個人的な個人評
12 西川周作 6.0 思い切った飛び出しでピンチから救った。
5 長友佑都 5.5 惜しいヘディングなど思い切った攻め上がりはあったが、クロスの精度は欠いた。
22 吉田麻也 5.0 最終ラインが不安材料になるほど連携が良くない。
20 槙野智章 4.5 裏を取られて危ないファールをするなど、連携が良くない。
21 藤春廣輝 5.5 後半は良い攻撃参加もあったが、クロスの精度は高めないといけない。
3 遠藤航 4.5 バランスが良くなく、繋ぎや攻撃ではあまり機能していなかった。
7 柏木陽介 6.5 本日のMOM。彼が入る事で漸く日本らしく攻撃が回るようになった。
16 山口蛍 5.0 後半は柏木陽とのバランスで漸く守備も機能するようになった。
8 原口元気 5.5 左サイドに回って漸く動き出しや全体の流れの中で裏を狙ったりが出来るようになった。
10 香川真司 6.0 前半でも唯一、状況の打開を考えているなど、好調と頭の良さを発揮した。
11 宇佐美貴史 4.5 スペースが無く消えている時間が多く、ドリブルで仕掛けるなども出来なかった。
4 本田圭佑 6.0 得点も含めて、良い形で中に入っていく事が出来ていた。
9 岡崎慎司 5.5 前半はほとんど機能しなかったが、後半は上手く裏を取りに行くなど得点は無かったが持ち味は出た。
18 南野拓実 -- シュートは一回あったが、評価できるだけのプレーは無し。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。