2015年12月20日 [08:56]   大学サッカー | スポーツ | 大学選手権 

第64回大学選手権 阪南 vs 関西学院

夏と言うか秋の大学Np.1を決める総理大臣杯。
ある種のオープントーナメントとなっている総理大臣杯と比較して、地域リーグの勝者が挑める大学選手権。
関西代表の阪南大と総理大臣杯優勝の関西学院。
関西を代表する両雄が、大学No.1をかけて決勝で初優勝をかけて相対する。

第64回全日本大学サッカー選手権
[23]決勝 浦和駒場スタジアム/5,853人
阪南大学(関西2) 0-4 関西学院大学(総理大臣杯)
(関学) 出岡大輝(14分、28分、41分)、米原祐(37分)
阪南大のスタメンは、1 大西将、34 金来遠、5 甲斐健太郎、4 大野佑哉、3 康翔貴、14 松下佳貴、28 三田陽介、8 重廣卓也、9 八久保颯、13 前田央樹、11 外山凌の4-1-2-3。
関西学院のスタメンは、1 上田智輝、28 高尾瑠、15 米原祐、3 井筒陸也、16 小川原一輝、7 徳永裕大、6 小野晃弘、11 森俊介、14 福冨孝也、8 小林成豪、9 出岡大輝の4-2-3-1。

関学が快勝
立ち上がりから阪南大が優勢に試合を進めて、高い位置でボールを奪ってポゼッションで上回って行く。
しかし、関学も10分を過ぎたあたりから惜しいシーンを作り出すと、14分、上手く縦にパスが繋がって、最後は出岡大がDFのマークを外しながら左足を振り抜いてゴール、関学が先制。
何とか逆転したい阪南大に対して、関学が28分、左CKからゴール前の混戦で阪南大がクリアできずいると、出岡大がゴールに押し込み、関学が良い時間帯で追加点を奪う。
更に、関学は37分、再び左CKから、今度はファーサイドに高く入れたボールを一番外で待ち構えていた米原祐がヘディングシュートを決めて、3点目。
41分には、上手くマークを外した所にスルーパスが入った出岡大が、左足アウトサイドでGKの逆を突くようなシュートを冷静に決めて、出岡大がハットトリックで関学は4点目。
前半終了間際には阪南大が波状攻撃で、関学ゴールを脅かすが、ゴールを奪いきれず前半を折り返す。
後半も前半の終盤の勢いのまま阪南大が猛攻を仕掛け、4点リードを取った関学が少しプレスなども甘くなっている所があって、関学ゴールに迫っていく。
何度も阪南大は関学ゴールに迫っていくものの、結局最後までゴールを奪う事は出来ず、4-0で関学がインカレを初制覇。

関学初優勝
今年、関西の2タイトル、そして、総理大臣杯を制し、4冠を狙った関学が、前半で試合を決めて初優勝をした。
立ち上がりこそ、阪南大がペースを握ったかのような入りで、関学は守勢に回っていた。何より、関学はストライカーである呉屋大が累積警告で出場停止だった事もあって、関学が慎重な試合の入りだったのだが、序盤の攻勢を跳ね返すと、関学がチャンスを作り、代わりに1トップに入った出岡大のゴールで先制した。
そして何より大きかったのは、そこから五分の流れになった所で、ゴール前での混戦の中でクリアし切れない所で出岡大が押し込んだ。あのゴールで試合の流れを決定づけたかもしれない。
関学が余裕をもって戦う中で、阪南大は焦りが出たのか、ボールが繋がらなくなっていた。そして、隙と言うか気持ちが折れたのか、完全にミスとも言うべきマーク忘れで更に2失点してしまって、前半で4失点、ほぼ試合を決めてしまった。
それでも、4失点した事で吹っ切れたのか、そこから後半も含めて阪南大が猛攻を仕掛けていくが、結局、ゴールは生まれず、前半の4点で試合を決めた関学が、インカレ初優勝となった。
エースが不在ではあったが、代わりの選手がハットトリックという結果で、見事に前半に、その出岡大が試合を決めたのですから、関学の強さが分かる試合になった。

気持ちが折れた瞬間
サッカーに限らず、スポーツにおいて、技術だったり体力だったりといった部分が重要であり、だからこそ日々の練習をしていくわけです。
但し、そういうサッカーにおいても気持ちと言うのは重要な結果を引き寄せる。
気持ちが入っているから勝てるとは言わないし、負けたから気持ちが入っていなかったという事は無い。
しかし、気持ちが入っていない瞬間と言うのは、やはり自分たちにとって望まぬ結果を引き寄せてしまう。
阪南大にとってみたら、立ち上がりに良い形を作って、先制を許したが、すぐにでも同点逆転をしようと考えていた事で、2点目を許してしまった。
そして、焦りが出たような所で3点目を許した事で、気持ちが折れたのではないだろうか? 4失点目は、完全に出岡大を、それもゴール前と言う決定的な部分でフリーにしてしまった。
人数は十分にいたのだが、誰も出岡大の動きについて行っていなかった。
普段なら足が出るのだろうが、それが出て行かない、反応が鈍くなる、それは、気持ちが折れて集中が途切れた結果だったのではないだろうか?
4失点した事で吹っ切れた後の攻勢は見事なものがあった。ゴールこそ奪えなかったが、後半の出来は良かっただけに、甘さが出てしまった事で前半で4点差をつけられたのは、大学生という年代を考えたら、正直、若いからという事は出来ないミスだろう。
それは、経験不足という事になるのかもしれない。

足が止まった
前半の関学の出来は見事であった。
嫌な流れの中で耐えて、きっちりと得点を重ねていった。
前半で勝敗を決めた所があるからこそ、後半の戦い方に注目していたが、関学の戦い方は、正直、後半は別のチームかと言う位グダグダだった。
確かに4点リードがあるのですから、無理をする必要もリスクを冒す必要もなく、隙があればカウンターを仕掛けておいて、相手に守りを意識させるというのでも十分だろう。
ただ、その守りに関して、相手がボールを自陣で回している時に、プレスに行かない。それはそれで良いが、前線の4人が、ある程度下がって守るのでもなく、いつでもボールを奪える距離を取るのでもなく、中途半端な距離で歩いていたのは、はっきり言えば、4点差という事での余裕ではなく、油断をしていたのではないか?
阪南大のシュート精度を欠いたのと、最終ラインは決して油断せず集中していたおかげで、何とか事なきを得たものの、勝っている試合の戦い方として課題を残した。
リスクを冒さない、無理をしないというのと、相手をなめるのとは別の話であり、その辺が後半、阪南大に猛攻を受け続けた要因だろう。
優勝したが、だからこそ、課題を残し、特にこれからJリーグでやる予定の選手などは、勝っている時だからこその戦い方を考える必要はあるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。