2015年12月22日 [08:28]   FIFAクラブワールドカップ | スポーツ | FCWC/2015 

FCWC2015 広島 vs 広州

今年のCWCも最終日、3位決定戦。
開催国王者として出場し、オセアニア王者とアフリカ王者を倒したが、南米王者に完敗した広島。
アジア王者として出場し、北中米カリブ海王者を倒したものの、欧州王者に完敗した広州。
ACLで鹿島、柏、そしてG大阪を倒してきた広州恒大に対してJリーグ王者として広島がリベンジを果たせるか。

FIFA クラブワールドカップ Japan 2015
【M7】3位決定戦 横浜国際総合競技場/47,968人
広島(開催国) 2-1 広州恒大(AFC)
(広島) ドウグラス(70分、83分)
(広州) パウリーニョ(4分)
開催国王者、広島のスタメンは、1 林卓人、37 宮原和也、33 塩谷司、4 水本裕貴、14 ミキッチ、6 青山敏弘、28 丸谷拓也、27 清水航平、29 浅野拓磨、25 茶島雄介、11 佐藤寿人の3-4-2-1。
アジア王者、広州恒大のスタメンは、22 リー・シュアイ、5 ジャン・リンポン、3 メイ・ファン、28 キム・ヨングォン、35 リー・シュエポン、8 パウリーニョ、10 ジョン・ジー、16 フアン・ボーウェン、11 リカルド・グラル、29 ガオ・リン、9 エウケソンの4-2-3-1。

広島が逆転勝利
立ち上がり早々、仕掛けてきた広州は、左CKをショートコーナーで始めると、クロスをファーサイドでエウケソンのヘディングシュートは、林がパンチングで止めたものの、こぼれ球をガオ・リンがシュート、これは枠を外していたが、それをパウリーニョがヘディングでコースを変えてゴール、4分、広州が先制する。
先制した後の広州が波状攻撃を仕掛けてきて広島ゴールを脅かしてくる中で、広島はクリアが小さく、ギリギリで耐える展開になるが、少しずつ広島も流れを掴み出すと、23分には、左サイドからのクロスに佐藤寿が上手くDFの前に入って合わせたが、このシュートは、GKの好セーブに防がれ、更に1分後にも佐藤寿が上手くシュートに行くが、僅かに枠を外すなど、広島が決定機を作り出す。
お互いに決定的なシーンはあるが、ゴールは生まれず、広島の時間帯が続いたが、その攻撃が一段落した所で、再び広州が攻勢を強めてくる。
ここを跳ね返すと、再度広島が攻めて、左CKからのボールをニアサイドで競りに行って触れず流れたボールをファーサイドでマークを外していたドウグラスが押し込み、70分、広島が同点に追いつく。
試合の流れは完全に広島になったように、何度となく広州ゴールを脅かすと、右サイドで仕掛けた柏からのクロスをニアサイドで浅野拓がヘディングシュート、これはバーに当たるが、跳ね返った所をドウグラスが押し込み、広島が83分逆転。
1点を追う広州がパワープレイ気味に猛攻を仕掛けてくる、広島が体を張って守りながら、隙があればカウンターを狙うが、そのまま締めに入って、試合終了、広島が見事に逆転勝利を決める。

耐え抜いた広島
開始早々、ある種の油断と言うか隙をつかれて先制を許した広島は、その後も、何度となくマークを外されて危ないシーンがあった。
それでも何とか耐え抜くと、広島がペースを掴む時間が増えていった。
広州に攻勢を仕掛けられる時間は何度かあったが、そこで体を張れる事、それは、今大会でも何度となくあったように、ギリギリの所では守り方云々ではなく泥臭く体を張る事が出来るのが広島の強さ、Jリーグでの最少失点を支えた部分だろう。
そうやって耐える事で、広島ペースの時間帯も作り出し、広州のゴールを脅かしだすが、ゴールを奪う事は出来なかったものの、前半1点で抑えることが出来た事、更に何度も広州ゴールを脅かすことが出来た事が広島にとっては後半を戦い易くした部分はあるだろう。
点が取れるという可能性があった事で、広島はリードを許しながらも焦る事が無く、無理にバランスを崩さない戦い方が出来て、そうなると広島の強さが発揮された。
交代で入ったドウグラスの2ゴールではあるが、それ以外でも柏の仕掛けだったりしたが、こういう交代選手が活躍できることが広島の強さでもある。
諸々、今季のJ1を制した広島の強さが、この大会で普通に発揮された結果、今年Jリーグ勢を粉砕してくれた広州にリベンジを果たしてくれた。
大会に3位になったという事以上に、来年ACLでJリーグ勢が当たる時にも、広州には勝てないという嫌なイメージを持つことなく戦えるというのも非常に良かった。

CHの価値
ここ最近サッカーを観ていて、CHの重要性を実感する事が多い。
最近の代表では、そのCHが機能しなくて、流れの悪い試合をする事も多いが、このCHの出来がサッカーの出来に大きく影響する。
近年のサッカーでは、ボランチが下がっているイメージが多く、CHにボランチを置かないチームも増えてきているが、広州の強さは、パウリーニョとジョン・ジーという二人のボランチをCHにおいている事が強さになっている。
特に、この試合でも珠玉の出来だったのが、パウリーニョだろう。
このブラジル代表MFの存在感は、G大阪も、柏も、彼にやられたという面が大きい。
広島のパス回しも、下がって守りを意識した際には、なかなか彼が邪魔でボールが通らず、攻めに入ってきたら、危ないプレーをしてくる。攻守両面で、広島にとって常に危険な所、嫌な所でプレーをする。
あぁいう選手がチームにいる事の強みは、やはり、CHの存在価値、そこでどんな選手がプレーをするかどうかで、チームの強さは明らかに変わると言えるだろう。

新しい選手の活躍
先に書いたように、途中交代で出場した選手が見事な活躍をして勝利した。
今季の広島は、先制してから逃げ切る時にも、追加点を奪う時にも、そしてドローの間に点を取りに行く時にも、後半の交代カードが試合の鍵を握っている。
それが広島の戦い方であり、広島の強さに繋がっていた。
その上で、今大会は、ある種、初戦で負傷者が多かった事もあってだろうが、思い切った選手の起用をしてきた。
この辺は、既に森保監督は来季も視野に入れているのかもしれない。
特に、全試合出場した茶島雄は、シャドーの位置で、柴崎晃や野津田岳が不在だったからこその出場だと思うが、今や、彼らが戻ってきてもスタメンを奪えるような活躍を見せた。特にセットプレーのキッカーとしても活躍して、良いボールを入れられるのも大きい。
そして、この試合で起用された宮原和は、この試合は千葉和が出場停止という事で起用されてきた訳ですが、見事に代役を果たし、広州の猛攻に対して耐え抜いた。
来季を視野に入れながらも、見事に結果を出した事で、広島にとって、得るものの多い大会になったと言える。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。