2015年12月27日 [08:11]   天皇杯 | スポーツ | 第95回天皇杯 

第95回天皇杯準々決勝 G大阪 vs 鳥栖

今年の天皇杯も準々決勝。
NC2位、CS2位と今季優勝が無いG大阪。
対するは今季なかなか結果が出せず、11位に終わった鳥栖。
万博最終戦であり、無冠で終りたくないG大阪に対して、今季は1勝1分と自信をもって挑む鳥栖。

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
準々決勝 No.83 万博記念競技場/12,132人
G大阪(J1) 3-1 鳥栖(J1)
(G大阪) 宇佐美貴史(26分、86分)、長沢駿(87分)
(鳥栖) 早坂良太(62分)
G大阪のスタメンは、1 東口順昭、14 米倉恒貴、5 丹羽大輝、6 金正也、15 今野泰幸、7 遠藤保仁、21 井手口陽介、13 阿部浩之、11 倉田秋、39 宇佐美貴史、29 パトリックの4-2-3-1。
鳥栖のスタメンは、33 林彰洋、29 谷口博之、15 丹羽竜平、36 菊地直哉、23 吉田豊、28 高橋義希、6 岡本知剛、9 白星東、8 水沼宏太、25 早坂良太、22 池田圭の3-4-2-1。

G大阪が準決勝進出
立ち上がりからG大阪は、高い位置からプレスにくる鳥栖の守備になかなか前線へ良い形でボールを入れることが出来ず、ただ、鳥栖もボールを奪っても攻撃の形を作れないため、お互いに決め手を欠くような展開になる。
20分を過ぎたあたりから、G大阪も鳥栖の守備に対応できるようになると、26分、中盤から倉田秋が一気に前線に送ったボールを、裏に抜け出した宇佐美貴が絶妙なトラップから鋭い振り足でゴール、宇佐美貴らしいプレーでG大阪が先制。
後半に入ると、鳥栖が猛攻を仕掛けてきて、鳥栖ペースの試合展開になると、62分、白から左サイドから一気に右サイドの裏を狙ったボールに、吉田豊がスライディングで中に折り返すと、これを東口順が処理できず脇の下を通してしまって、そこに滑り込んだ早坂良が押し込み、鳥栖が同点に追いつく。
ゴールネットが外れるという事で、5分以上中断した後、86分、右サイドでボールを受けた倉田秋が中に切れ込みながら中に入れると、長沢駿がヒールで流して、これを宇佐美貴が受けて、マークをかわしてゴール。
更に、その1分後、今度は、左サイドから入れたボールを長沢駿がトラップが大きかったが、鳥栖DFのGKへのバックパスがミスキックになった所を奪い取ってシュートを決め、G大阪が3点目を奪う。
その後も、中断の影響で試合は時間はあったが、攻め急いで単調になった鳥栖の攻めでは、守りに入ったG大阪の守備を崩せず、結局、試合は、そのまま、G大阪が勝利。

流れを変えた中断
この試合の一番の流れを変えた瞬間は、やはり、後半のネットが外れての中断だろう。
後半の立ち上がりから1点を追って、仕掛けてきていた鳥栖に対して、完全に劣勢に入り、しかも、東口順のミスで同点ゴールを許した事で、チーム全体が浮き足立っていた。
そうなると、今季のG大阪の悪い流れで終盤に逆転を許すというシーンが見えてきていたが、しかし、その悪い流れでの中断で、G大阪は、そこを活かして、長谷川監督がチーム全体に指示を出し、それをきっちりと選手間で伝えて、チームの流れを修正する事が出来た。
これによって、途中交代で入っていた長沢駿を上手く使って、立て続けにゴールを奪って勝利を決めた。
逆に鳥栖にとっては、良い流れで入った所での中断だっただけに、そこを上手く活かされてしまったという所だろう。
何と言うか、万博記念競技場が、そのラストゲームにおいて、ホームのG大阪を助ける素晴らしいアシストをした、そんな風な印象を受けるような試合になった。

新しい鳥栖になるか
今季の鳥栖は、豊田陽の負傷もあって、望むと望まざるにかかわらず、これまでとサッカーを変化させる必要性に迫られた。
そして、この試合もその豊田陽は体調不良で欠場、G大阪を相手に、新しい鳥栖のサッカーをどこまで見せられるかと言った所であり、何より、今季の鳥栖はG大阪に対して相性が良かった。
それだけに、立ち上がりからG大阪に対して非常に優勢に戦えた試合だったように思える。
ただ、優勢に試合を進めながらも、結局のところ、豊田陽の不在が影響したというべきか、フィニッシュを決める選手がおらず、その中で、短い時間ではあるが、G大阪が流れを掴んだ所で3点を取ったのと対照的な結果になってしまった。
来季の監督問題が、金銭的になかなか決着がついていない状況ではあるが、誰が監督になったとしても、まずは、豊田陽を活かす方向性と同時に、豊田陽がいなくても点が取れる戦い方を模索していく必要がある。
今季途中から3バックにシフトした結果、守備は安定したが、攻撃力は低下した事は否めないだけに、点の取り方、それは、フィニッシャーを誰か連れてくるという事も含めて、考えていく必要がある所だろう。

宇佐美貴史復活か?
この試合、2ゴールをあげて見事勝利を引き寄せた宇佐美貴。
しかも、2ゴールとも宇佐美貴らしい、見事な個人技を見せたゴールであった。
今季、途中から左SHに起用されるようになって、得点から遠ざかり、得点王争いでも敗れる結果になった。
元々、波のある選手であるので、乗っていれば得点を重ねられる部分があるので、その辺の改善は必須であるが、SHに起用されて、以前よりも守備でも頑張るようになった結果、やはり、ゴール前に出て行くことが出来ず、ゴールから遠ざかってしまっていた。
それと同時に、やはり、今季のG大阪のハードスケジュールと、宇佐美貴自身の代表招集によっての疲労の蓄積もあったのだろう。
幸いにも、この試合は、CSの決勝から3週間空いた為に、疲労の回復をする事が出来たというのは大きいだろう。
残り2試合ではあるが、疲労が残っていない状況での戦いであれば、やはり、G大阪の勝敗のカギを宇佐美貴が握っているという事が出来るかもしれない。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。