2015年12月28日 [08:16]   天皇杯 | スポーツ | 第95回天皇杯 

第95回天皇杯準々決勝 仙台 vs 柏

今年の天皇杯も準々決勝。
J1では今季は何とか残留の14位となった仙台。
J1では10位だったが、しかし、ACLなどでは結果を残してきた柏。
どちらもJ1では不本意な結果ではあったが、天皇杯でタイトルを狙いたい。

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
準々決勝 No.82 ユアテックスタジアム仙台/11,388人
仙台(J1) 3 (3PK5) 3 柏(J1)
(仙台) ウイルソン(25分、91分)、二見宏志(74分)
(柏) クリスティアーノ(11分、52分、116分)
仙台のスタメンは、1 六反勇治、4 蜂須賀孝治、2 鎌田次郎、3 渡部博文、36 村上和弘、26 藤村慶太、17 富田晋伍、14 金久保順、10 梁勇基、7 奥埜博亮、9 ウイルソンの4-2-2-2。
柏のスタメンは、21 菅野孝憲、27 キム・チャンス、20 中谷進之介、13 エドゥアルド、22 輪湖直樹、17 秋野央樹、30 クリスティアーノ、15 武富孝介、7 大谷秀和、19 中川寛斗、9 工藤壮人の4-1-4-1。

激しい試合は120分で決着つかず
立ち上がり主導権を握ったのは仙台だったが、その悪い流れの中で、柏は左サイドでFKのチャンスを得ると、その最初のチャンスで、クリスティアーノが直接狙ったシュートが、壁を巻いてニアサイドを低く速いボールが抜けてゴール、劣勢だった柏が11分先制する。
先制した事で、柏にもリズムが出てきて、互角の展開になるが、25分、柏が自陣でクリアせずに繋ごうとしたところを、プレスから奥埜博がミスを誘ってボールを奪うと、DFを引き寄せた所でウイルソンに流すと、ウイルソンが決め、仙台が同点に追いつく。
同点になった後、仙台が再び試合の主導権を握って優勢に試合を進めるが、しかし、52分、ゴール正面の距離がある位置でFKを柏が得ると、クリスティアーノが蹴ったボールは壁直撃、ただ、これは壁が近かったという事で蹴り直しになると、壁の左側を抜いた低く早いボールを左下隅に決めて、柏が勝ち越しゴールを奪う。
互角の展開になっていた中で、70分、秋野央が遅れてボールにいって相手を蹴った事で2枚目のYCをもらい、柏が一人少なくなる。
一人少ない柏を相手に、74分、右サイドでキックフェイントで縦に抜けた蜂須賀孝のクロスにファーサイドでフリーになっていた二見宏がヘディングで合わせてゴール、仙台が同点に追いつく。
一人少ない柏相手に仙台は仕掛けていくが、しかし、ゴールを奪う事が出来ず、試合は延長戦に入る。

延長開始直後、左CKを得た仙台は、ゴール前に入れたボールをニアサイドで頭一つ競り勝ったウイルソンのヘディングシュートが決まって、91分、仙台が逆転する。
1点を追う柏は、前線でクリスティアーノが躍動するが、なかなか決定機を作り出すことが出来ず、しかし、116分、ゴール正面でFKのチャンスを得ると、クリスティアーノが今度は壁の上を越えるキックで、この試合三度FKからゴールネットを揺らし、クリスティアーノのハットトリックで柏が追いつく。
同点にされた仙台が、再び攻勢を仕掛けていくが、しかし、柏も耐えて、勝負はPK戦に入る。

PK戦
クリスティアーノ(柏) ○ 正面に決める。
ハモン・ロペス(仙台) ○ ゴール右下隅ギリギリに決める。
山中亮輔(柏) ○ GKに読まれるが左に決める。
金園英学(仙台) ○ GKの逆の左上に決める。
太田徹郎(柏) ○ フェイントでGKのタイミングを外して右隅に決める。
梁勇基(仙台) × 正面を狙ったシュートはGKの逆をついたが残した足で止められる。
大谷秀和(柏) ○ 左下隅に丁寧に決める。
金久保順(仙台) ○ GKのタイミングを外して左に決める。
エドゥアルド(柏) ○ ゴール正面に蹴り込む。
PK戦の末、3-5で柏が勝利。

激しい試合
どちらも勝ちに行く気持ちが出ていて、それが激しい潰し合いのような展開になった。
ギリギリの所で足を出しあう結果、それが少し遅れてファールになる、また、主審も良くファールを取る所もあって、試合は止まったのだが、その激しさが、柏に退場者を出す結果になった。
両チーム通じて9枚のYCと言うのが、この試合の激しさを物語っている。
試合の流れ的には、仙台の方が優勢な時間帯は多かったのだが、しかし、試合は、基本的に柏がリードしている展開だった。
その中で、延長に入った所で、一旦リードした仙台だった。
一人少ない柏は、なかなか攻撃が続かず、どちらかと言うと単発の攻撃で何とかしたかったという所であったが、ゴールを奪えないまま、仙台も逃げ切りを狙ったような形になって、このまま終わるかとも思われたが、終盤に柏にFKのチャンスがあった瞬間、終わらないと思えた。
その予感が的中するように、柏がクリスティアーノの3度目の直接FKからのゴールで追いついて、PK戦は、そのジンクスの通り、劣勢だった柏が勝利を掴んだ。
本当に激しい試合は、最終的に柏に軍配が上がったが、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。

決める事が出来なかった
仙台の敗因を上げるとしたら、おそらくチャンスを作り上げることが出来なかったという点だろうか。
中盤で、梁を中心にボールを支配して、優勢に試合を進めていて、前線のウイルソンも動きが良かったので、ボールが繋がっていった。
ただ、ボールを繋がるのだが、バイタルに入った所では、決定機を作り出すことが出来ず、柏の守備に跳ね返され続けた。
終盤、一人少なくなった柏に対して、漸く数的有利を活かして、チャンスを作れるところもあったが、全体を通して、攻め切れなかったというのが、この試合の敗因だろう。
ボールは持っていたが、そこからどうやって相手の守備を崩すのか、そういったアイデアが無かったという所が、チャンスを作れなかった要因で、無造作にゴール前に入れて跳ね返されるというシーンが多かった。
相手が少なかったからこそ、サイドからの攻撃でゴールを奪う事が出来たと言えるが、しかし、相手に人数がいる中では、崩しきれなかった。
その辺が、仙台が勝てない要因にも感じられる。

クリスティアーノの3連発
今季限りで退団が決まっているクリスティアーノが、見事に柏に勝利を引き寄せた。
なかなか攻められない展開の中でも、クリスティアーノがボールを持てば、仕掛ける事が出来て、裏に抜けたりとチャンスを作り出した。
正直、工藤壮の出来が良く無くて、前線でボールがおさまらなかったのが、劣勢の要因でもあるだろうが、クリスティアーノが仕掛けてチャンスを作り出すことで、自らのFKのチャンスを作り出した。
そして、FKも3発、3点目のシーンを除けば、普通なら決めるのが難しい角度だったり距離ではあるが、それを見事に叩き込んで、FKでのハットトリックと言う記録まで達成した。
多彩なキックをもっている強みを活かしたわけですが、それ以上に、ボールをおさめてくれた事、それがこの試合での柏の勝因に繋がったと言える。
柏の優勝に向けて、クリスティアーノの活躍は不可欠であるだけでなく、それだけ存在の大きな選手だと改めて認識する試合になった。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。