2015年12月29日 [08:44]   天皇杯 | スポーツ | 第95回天皇杯 

第95回天皇杯準々決勝 F東京 vs 広島

今年の天皇杯も準々決勝。
最後までG大阪と3位の座を争ったが、最終節で競り負け4位となったF東京。
今季、圧倒的な強さを発揮して、J1を制し、CWCでも見事に3位に輝いた広島。
今季J最強の広島相手に、F東京がどう挑むのか。

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
準々決勝 No.84 長崎県立総合運動公園陸上競技場/9,933人
F東京(J1) 1-2 広島(J1)
(F東京) 東慶悟(37分)
(広島) 浅野拓磨(85分、103分)
F東京のスタメンは、13 榎本達也、2 徳永悠平、3 森重真人、5 丸山祐市、6 太田宏介、4 高橋秀人、37 橋本拳人、7 米本拓司、17 河野広貴、20 前田遼一、38 東慶悟の4-3-1-2。
広島のスタメンは、1 林卓人、33 塩谷司、5 千葉和彦、19 佐々木翔、18 柏好文、8 森﨑和幸、6 青山敏弘、27 清水航平、9 ドウグラス、25 茶島雄介、22 皆川佑介の3-4-2-1。

広島の逆転勝利
予想通りと言うべきか、広島が試合の主導権を握った展開になるが、最後の部分で合わずにゴールは奪えない。
F東京の方が押し返していった中で、37分、左サイドから一気にサイドチェンジ、オフサイドギリギリで受けた徳永悠が、胸トラップからすぐさまクロス、ニアサイドで橋本拳が潰れて、中央で東が押し込みF東京が先制。
F東京は、中盤の3枚が攻守に効いていて、広島の縦に入れるボールを悉く止める事で、広島のパス回しを封じて、優勢に試合を進める。
浅野拓を投入し、広島が逆襲に入ってきた所で、F東京は、東がこの試合2枚目のYCで退場、一人少なくなる。
広島が押し込んで、猛攻を仕掛け、F東京が耐える展開が続け、このまま終わらせたい所だろうが、しかし、広島の攻勢はこのままでは終わらせないという雰囲気があると、85分、左サイドからの柏のクロスにニアサイドで頭一つ以上高い位置からの浅野拓のヘディングシュートを決め、広島が同点に追いつく。
更に、逆転ゴールを狙って攻める広島に対して、F東京は何とか耐え抜いて、勝負は延長へ。

延長に入っても、広島の攻勢に対して、F東京が何とか耐える展開だったが、103分、右サイドからのミキッチのクロスがDFに当ってコースが変わると、そこに飛び込んだ浅野拓がヘディングシュートを決めて、広島が逆転。
何とか同点に追いつきたいF東京ではあったが、114分には、森重真がファールで2枚目のYCによって退場、更にF東京は一人少なくなる。
結局そのまま広島が押し切って、広島が準決勝進出。

強い広島
何と言うか、広島の負け試合を勝ち試合に変えたという所だろうか。
広島のサッカーに対して、F東京がきっちりと対応していて、広島の良さが出せない中で、前半の内に先制点を奪う事が出来た。
広島に対して、最も有効的な戦い方がF東京には出来ていた。
中盤で縦に行くところを封じられた事で、広島らしいサッカーが出来ず、その上で、サイドの攻防もF東京の方が上回った。
ただ、その劣勢の中でも、広島は自分たちのサッカーを見失わない、それが広島の強さに繋がっているのだろう。
途中まで広島の方が劣勢でしたが、F東京に対して、少しずつ押し返していった。
その圧力に結局F東京は押し負ける形で、同点、そして、延長で逆転をF東京は許すことになった。
劣勢であっても、相手に研究されていても、そのまま押し切れる、何と言うか横綱相撲的な強さが、今の広島にはあるというのを感じさせる試合になったようにも思える。

退場で変わったサッカー
この試合のF東京のサッカーは広島に勝てたと思える。
中盤の3枚がきっちりとラインを作って、前線と中盤の所でのボールの出を封じた。
青山敏からの縦パスは、サイド攻撃と同時に広島の武器ではあるが、その青山敏に河野広と前田遼、東がプレスを仕掛けて思い通りのパスを出させず、その上で、縦のコースは3CHで封じた事で、前線を孤立させた。
そうやっておいて、上手く先制点を取ったという所で、完全にF東京ペースだった。
徐々に広島が押し返してきたとはいえ、そのまま競り勝てると思ったが、東が退場した事で風向きが変わった。
それ自体は、別に問題にする必要は無かったように思えるが、一人少なくなった事で、F東京側が慌てたのか、逃げ切るという事に意識が言ったのか、全体的に下がってしまって、広島の押し上げを助長させてしまった。
結果、両SBも下がってしまい、広島のサイド攻撃も機能させてしまった。
確かに一人少なくなった事で、何とか対応する必要はあっただろうが、そこまでの良い流れを崩してしまって、結果として、広島の圧力に屈してしまった。
最後まで攻める守りが出来ていたら、結果は変わっていたのではないかと思える試合だった。

横綱相撲
先にも書いたように、広島の強さが際立つ試合になった。
完全に試合の中では、F東京ペースが続いていた。
それでも、先制を許しながらも慌てる事無く攻めていって、結果として逆転。
しかも、F東京が下がってスペースが無くなった中で、広島は浅野拓のスピードを活かすスペースは無かったのだが、それに対して、浅野拓もただのスピードの選手だけじゃないという事を証明するように、佐藤寿並に上手くマークを外してのヘディングシュートを決めた。
CWCの戦いなども含めて、元々強かった広島ではあるが、更にレベルアップを個々の選手がしてきていると思える。
Jリーグを制した広島ではあるが、カップ戦に弱い印象も、この試合の勝利で、優勝が最も近い所に来たように思える。
2冠と言う結果を果たして、今季の日本サッカー最強に手が届くところに来たと言えるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。