2015年12月31日 [08:33]   天皇杯 | スポーツ | 第95回天皇杯 

第95回天皇杯準決勝 G大阪 vs 広島

今年の天皇杯も準決勝。
今季のJリーグで、1位と2位を分け合った広島とG大阪の対決。
今年の日本サッカーで最強と言える強さを発揮した広島に対して、CSでのリベンジと、XSC以外を逃してタイトル獲得への意欲が高いG大阪。
どちらがここで勝利を引き寄せるのか?

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
準決勝 No.86 ヤンマースタジアム長居/17,027人
G大阪(J1) 3-0 広島(J1)
(G大阪) 宇佐美貴史(7分、74分)、長沢駿(91+分)
G大阪のスタメンは、1 東口順昭、14 米倉恒貴、5 丹羽大輝、6 金正也、4 藤春廣輝、7 遠藤保仁、15 今野泰幸、13 阿部浩之、11 倉田秋、39 宇佐美貴史、29 パトリックの4-2-3-1。
広島のスタメンは、1 林卓人、37 宮原和也、5 千葉和彦、4 水本裕貴、14 ミキッチ、6 青山敏弘、28 丸谷拓也、27 清水航平、29 浅野拓磨、25 茶島雄介、11 佐藤寿人の3-4-2-1。

G大阪が決勝進出
立ち上がり、攻守の切り替えも早く、ボールを奪ったら一気に相手ゴール前に迫る展開になると、7分、倉田秋がゴール前に放り込んだボールをパトリックが相手DFと競り合い、落としたボールを宇佐美貴がトラップを若干ミスしたものの、素早く持ち直して左足シュートを決め、G大阪が先制。
G大阪が先制した後、リズムが出てきて、広島のお株を奪うように、一旦下がってブロックを作っておいて、奪ったらカウンターを狙う。
後半、広島が攻勢を強めて、サイドからの攻撃を狙って行くと、G大阪のゴールに後一歩まで押し込んでいくが、G大阪のGK東口順の好セーブもあってゴールを奪えない。
劣勢のG大阪だったが、東口順を中心に良く守ると、74分、倉田秋が自陣でパスカットをすると一気に持ち上がり、粘りながらキープしておいて、一旦長沢駿に当てて、その落としを宇佐美貴が体勢を崩しながらも右隅にゴールを決め、G大阪が決定的な追加点を奪う。
2点を追う広島が猛攻を仕掛けて、G大阪が耐え続けると、アディショナルタイムに入った直後、倉田秋のクリアボールを長沢駿が上手く、前に出してDFと入れ替わると、そこから一気に裏に抜け出して、GKとの1対1も冷静にゴールに流し込み、G大阪トドメの3点目を奪う。
その後も広島が攻めるが、しかし、G大阪ゴールを破る事は出来ず、試合終了、G大阪が2年連続決勝進出。

耐え抜いたG大阪
試合は総じて広島ペースだったと言えるだろう。
序盤は、お互いに大きなボールを入れあっての攻守の切り替えの早さのある展開だったが、そこで、早々にG大阪が先制した。
広島相手に先制を許すと、今季広島は負け無しと言う実績が示す通り、見事な戦い方で試合をコントロールしてくるだけに、広島に勝つためには先制点が必須となる。
だからこそ、G大阪は序盤、広島のエンジンが掛かるより前に勝負を仕掛けにいって、CSと同様に先制点を奪う事が出来た。
ただ、その後は、おそらくHTの長谷川監督のコメント通りだとするとG大阪にとっても想定外と言うべきか、CSでは前から勝負していたのが、それが出来ず、全体が下がらされる結果になってしまった。
宇佐美貴や倉田秋も自陣深く下がってしまった事で、カウンターを仕掛ける事も出来ず、G大阪は広島の攻勢を耐える展開となった。しかし、東口順を中心とした守備陣が耐え抜いた事で、数少ないチャンスできっちりと得点を重ねて、結果としては快勝と言って良い数字となった。
今年の日本最強の広島相手に、G大阪が泥臭く勝利を引き寄せた試合だったと言えるだろう。

精度を欠いた前線
早々にG大阪に先制を許したものの、今季の広島のサッカーからすれば焦る必要は無くて、実際に、着々とG大阪の守備網を崩していっている雰囲気が広島にはあった。
何度となくサイドから攻めてのクロスと言うシーンもあったし、佐藤寿にしても、浅野拓にしても決定的なシーンが何度かあった。
しかし、その悉くで精度を欠いた、もしくは、その前のパスで精度を欠いてしまったように思える。
確かに、東口順の好セーブで止められた決定的なシーンもあったが、やはり、負傷者が増えた事も影響したのか、90分間通して、一本調子だったようにも感じられる。
本来であれば、相手が疲れてきた所での浅野拓の投入などもあるのだろうが、野津田岳、柴崎晃に続いて、この試合ではドウグラスも負傷で出場できず、結果として、前線の駒不足となってしまった。確かにACLなどでの活躍著しい茶島雄の存在はあったものの、やはり切り札に欠けた部分もあって、終盤は、サイドの選手を入れ替えたものの、徐々にパワープレイ気味にゴール前に放り込むだけになってきて、広島らしさを欠いてしまったようにも思える。
それでも、カップ戦こそ手に出来なかったものの、Jリーグを再び制し、最高の1年だった事は間違いないだろう。

宇佐美貴史の復活
準々決勝の鳥栖戦でも2得点(因みに3点目も同じく途中交代で入った長沢駿)
そして、この試合でも見事なゴールで2得点をあげた宇佐美貴。
途中交代する事になったものの、この試合では攻守両面で非常に良い動きをしていた。
数年前までは、走らない、守らない選手と言うレッテルを貼られていたのだが、この試合では、守備時には自陣深くまで下がって守って、攻撃の際には一気に最前線まで上がって行く運動量と守備の意識も見せていた。
以前のエントリーでも書いたが、今季のG大阪と代表招集と言うハードスケジュールの影響で、Jリーグの終盤は完全に輝きを失っていたのだが、約1ヶ月の休みによって、以前の輝きを取り戻したと言っても良いだろう。
鳥栖戦では、宇佐美貴らしい上手いゴールをみせれば、この試合はでは、宇佐美貴らしいとも言える泥臭いゴールを見せた。
宇佐美貴はトラップが上手いので、そこから素早くシュートまでもって行けるが、この試合の1点目はトラップが足下に入ってしまった、それでも、そこから素早く持ち直して左足シュートに持っていくあたりは流石ですし、それ以上に、2点目は、体勢を崩した状態であり、威力のあるシュートが打てない状況下で、ここしかないという1点を見事についたようなコースに決めたゴールと、こういう所も調子の良さを感じさせた。
宇佐美貴にしろ、倉田秋にしろ、疲労が溜まっていたメンバーが復活してきている、後ろに負傷者が多いという不安材料はあるが、後1試合、今のG大阪の勢い、宇佐美貴を止める事は相手にとって至難の業だと言えるだろう。
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Re Comments.

『』 
こんにちは。今年の日本サッカー最強はガンバではないですかね。リーグ、ナビスコ、天皇杯、ACL含めてすべて勝ち上がってますし、広島はリーグ戦だけだったと思います。過密日程でガンバの方が広島よりも9試合多く試合をこなしてますし(週一ペースで2ヶ月分)、同じ条件でリーグ戦を戦えばどうなっていたかわかりません。
2015/12/31(Thu) 13:27:36 | URL | yama #-[ Edit.]
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。