2016年01月01日 [16:58]   天皇杯 | スポーツ | 第95回天皇杯 

第95回天皇杯決勝 浦和 vs G大阪

皆様あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、2016年の蹴り始め、2015年の日本サッカーの総決算であり、2016年の日本サッカーを占う天皇杯の決勝。
今季、リーグ戦の序盤は無敗で抜けたものの、最終的には2位、そして、CSでG大阪に敗れて3位となってしまった浦和。
そして、リーグ戦こそ3位だったものの、各種カップ戦で勝ち上がり、優勝こそ逃したもののNC、CSと準優勝となっているG大阪。
浦和としてはCSのリベンジ、G大阪としては、ここで準優勝の呪縛から解き放たれたい所であり、今や関西と関東を代表する両雄の対決は日本のナショナルダービーとなりえる、まさに決勝に相応しい好カード。

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
決勝 No.87 味の素スタジアム/43,809人
浦和(J1) 1-2 G大阪(J1)
(浦和) 李忠成(36分)
(G大阪) パトリック(32分、53分)
浦和のスタメンは、1 西川周作、46 森脇良太、4 那須大亮、5 槙野智章、7 梅崎司、16 青木拓矢、22 阿部勇樹、3 宇賀神友弥、20 李忠成、19 武藤雄樹、30 興梠慎三の3-4-2-1。
G大阪のスタメンは、1 東口順昭、14 米倉恒貴、5 丹羽大輝、6 金正也、4 藤春廣輝、7 遠藤保仁、15 今野泰幸、13 阿部浩之、11 倉田秋、39 宇佐美貴史、29 パトリックの4-2-3-1。

G大阪が勝利
お互い立ち上がりから中盤で激しいボールの奪い合いを見せていくと、4分には、左サイドでボールを受けた宇佐美貴が個人技で縦に抜いておいての右足アウトサイドでのクロスに中央でパトリックがDFに潰されながらもシュート、これは西川周がギリギリで触ってバーに当り、跳ね返りを更に阿部浩がヘディングで押し込みいくが、ここはDFが体を張る、そして、このこぼれ球を拾った広島が一気に前線に送ってカウンターとなるが、ここは人数が足りず、ゴールまでは行けず。
攻守の切り替えも早く、9分には、G大阪がミスをして危ないシーンを作るが、丹羽大が何とか戻って興梠慎へのパスをカットすると、その後のCKから、槙野智が決定的なシュートを放つも、ここは東口順が止める。
この一連のプレーの前に米倉恒が足を痛めて試合続行不可能で、右CBに今野泰が入って、中盤に井手口陽を投入する。
浦和の前線に動きが出てきて、試合は浦和が攻勢に出て行く展開になってくるが、浦和がチャンスを作れないと、一発で裏を狙ったパスから宇佐美貴が抜け出したが、トラップが少し流れた隙をついて西川周が詰めてコースを消すが、これを宇佐美貴がヒールで流して、左サイドから藤春廣がクロスを入れてパトリックのヘディングシュートと決定的なシーンを作るが、これは僅かに枠を外す。
なかなか決め切れなかったパトリックだったが、32分、右サイドでの競り合いから、一機位裏にボールを出すと、そこを抜け出したパトリックが、最後は森脇良のスライディングもスピードで振り切って冷静にゴールに蹴り込み、G大阪が先制。
しかし、すぐさま浦和も反撃、右サイドで梅崎司が上手く体を入れ替えて前に出るとライナー性の早いクロス、これをニアサイドで李がヘディングシュート、これはポストに当るが、跳ね返りと興梠慎がDFよりも一瞬早く豪快に蹴り込み、浦和が36分同点に追いつく。
前半終了間際にも浦和に決定的なシーンが生まれるが、ここでゴールを奪えないと、今度は後半、53分、右CKを得たG大阪は、ニアサイドに入れたボールに、マークを一瞬振り切ったパトリックが右足で合わせてゴール、G大阪が勝ち越す。
一時的に浦和がペースダウンしていたが、交代選手を入れて再び攻勢を仕掛けると、G大阪は守備に梃入れをして耐える展開。
浦和の猛攻に対して、耐え抜いたG大阪が、最後は槙野智のシュートを東口順が体を張って止めた所で試合終了、激戦はG大阪の優勝で幕を閉じた。

G大阪2連覇
G大阪がまずは2016年最初の大会を制した。
浦和は、柏木陽が負傷で出場できず、G大阪にしても、立ち上がり早々に米倉恒が負傷退場するなど、必ずしもベストと言える状態ではない両チームの対決であったが、そんな事は露とも感じさせる激しい試合になった。
お互いに相手に主導権を握らせないという事で、中盤から激しく潰しあいになっており、最後の最後まで気の抜けない試合になった。
徐々に展開は、サイドから攻める浦和とカウンターを仕掛けるG大阪と言う展開の中で、G大阪は、ここまで勝ち上がる所で活躍してきた宇佐美貴が囮で、何度となくこの試合でも外していたパトリックが見事に決めた後は乗ってきて、その後は、色々なボールで可能性を感じさせ、勝ち越しゴールに至っては、完全に槙野智にマークされていたが、一瞬の動き出してマークを外した瞬間を活かしてのゴール、まさにストライカーと言う動きでのゴールで決めた。
浦和にしても、李が決めたし、興梠慎に惜しいシーンが何度もあった、その上で、完全にサイドは浦和が完全に制していたように思えるが、そこで、G大阪は、交代選手も含めて集中を切らさず守り、しかも、常にカウンターで、遠藤保の惜しいシュートなどチャンスがあった。
最後の最後まで気を抜けない、結果としては2-1ではあったが、浦和が逆転していても、G大阪がもっと突き放していてもおかしくないような、見応えのある良い試合だった。

柏木陽不在の影響
この試合の浦和は柏木陽の不在が大きかったように思える。
お互いに相手のサッカーは理解しているし、お互いに絶対に負けられない相手と言う事で、非常に激しい試合になったが、その中で、先にも書いたが浦和がサイドは制していた。
ただ、最終的にそれを活かしきれなかったのは、柏木陽の不在が影響したように思える。
中盤でボールをおさめる所が無くて、阿部勇が代わりをこなそうとしていたが、阿部勇にしても遠藤保と倉田秋のマークに手を取られる部分があって、どうしても攻撃での基点となり切れなかった。
前線にボールが入った後、一旦下げる事が出来て厚みのある攻撃が出来ればと思えるシーン、慌てるように全員がゴール前に入ってしまって、G大阪のPAの中で4人とか5人浦和の選手が入っていって、そこにG大阪の守備と渋滞した所で、柏木陽がいれば、そこから一歩下がった所でボールを抑える事が出来たのではないかと思える。
そうする事で厚みのある攻撃が出来ただろう。
ただ、この両チームの戦いは、まさに、そういうちょっとしたことが勝敗を分ける位の伯仲した存在だという事が出来るだろう。

体調と勢い
2015年のG大阪は、おそらく最もハードスケジュールを戦ったチームだっただろう。
その上で、宇佐美貴を筆頭に最も多くの選手をA代表に供給してもいた。
それだけに、選手全体の疲労はあっての、調子の低迷も、この天皇杯は休みがあったおかげで、パフォーマンスが良くなった。
2戦連続2得点の宇佐美貴が顕著であり、この試合も得点こそ奪えなかったが左サイドで非常に良い動きが出来ていた。
遠藤保の部分は警戒されてきっちりと浦和はマークをして、遠藤保に良い形でなかなかボールが入らず、また、宇佐美貴にしても梅崎司が非常に警戒してプレーをしていたので、思い通りのプレーとはいかなかっただろう。
それでも、一発の隙を上手くつける動き出しの鋭さを両名とも発揮できていた。
パフォーマンスに疲労度は非常に影響する事は明確であり、だからこそ、例えば面白い試合をするには、どうやってスケジュール管理をするのか、ACLで優勝するのであれば、Jリーグとの折り合いをどうやってつけるのかが重要だという事だろう。
そして、この試合2ゴールのパトリックは、序盤は外しまくって、この試合もダメかと思ったが、1点を取った事で乗った後は、動きも非常に良くなった。体調だけでなく、気持ち的に乗れるかどうか、それもパフォーマンスには大きく影響する。
つまりは、試合をさせなければ良いという訳でも無い。
面白い試合、良い試合、そして、JリーグがACLを制していくためには、疲労を溜めないようにすると同時に、あまり期間を空けないで、試合を続けていく事、ようは、週一回に必ず試合があるとか、そういう事が出来れば良いように思える。
チーム全体の状態が戻ったG大阪は、間違いなく浦和を一つ上回った強さがあった結果、勝利、優勝を引き寄せたのだろ思える。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。