2016年01月03日 [17:13]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第94回高校選手権 

第94回選手権3回戦 神戸弘陵 vs 国学院久我山

高校サッカーもベスト16となる3回戦。
2回戦から登場し、初戦となる都市大塩尻相手に勝利をおさめた兵庫の神戸弘陵。
初戦を強豪の広島皆実に競り勝ち、2回戦は明秀日立相手に2点差を追いつかれたがPK戦で競り勝った東京Aの国学院久我山。
どちらも最高成績がベスト8であり、この試合を勝って過去の成績に追いつくのはどちらか。

第94回全国高校サッカー選手権大会
3回戦 【M39】 駒沢陸上競技場/7,620人
神戸弘陵学園(兵庫) 1-2 國學院久我山(東京A)
(神戸弘陵) 土井智之(41分)
(国学院久我山) 小林和樹(39分)、澁谷雅也(50分)
兵庫県代表神戸弘陵のスタメンは、1 鈴木悠太、2 松岡耕生、3 中濱颯斗、4 山口翔也、5 大隅育志、7 下山祥志、14 谷後滉人、15 安達敬祐、13 野中歩真、10 入谷子龍、9 土井智之の4-2-2-2。
東京都A代表国学院久我山のスタメンは、1 平田周、5 宮原直央、2 野村京平、4 上加世田達也、6 山本研、7 鈴木遥太郎、3 知久航介、14 名倉巧、8 内桶峻、10 澁谷雅也、9 小林和樹の4-2-1-3。

国学院久我山の勝利
立ち上がり、先に優勢になったのは神戸弘陵で、ボールを繋いで行くが、国学院久我山も中盤でがっちりと人数をかけて守っており、なかなか思い通りの突破とはいかない。
国学院久我山の方も攻撃に転じていきたいが、こちらも神戸弘陵の守備にパスが引っかかってなかなか抜けない。
どちらも中盤での競り合いと、更にお互いのゴール前での守備がしっかりとしている為に、なかなか決定機を作れないまま、前半が終了するかと思われた終了間際の39分、国学院久我山は左CKを得ると、ニアサイド一番前で小林和が早いボールに上手く合わせてゴール、国学院久我山が先制する。
1点を追う神戸弘陵は後半開始早々、ボールを奪うと、入谷子が裏に絶妙なパスを落とすと、土井智が少しバウンドが高かったボールを上手くコントロールしたシュートを決めて、神戸弘陵が同点に追いつく。
同点に追いついて逆襲に出たい神戸弘陵だったが、50分、右サイドで名倉巧が粘って奪われてもプレスを掛けた事で、神戸弘陵の守備陣が一旦逃げるように中にボールを入れた所を澁谷雅がカットしてシュートを決め、国学院久我山が勝ち越す。
神戸弘陵が何とか攻めようとするが、ゴール前での国学院久我山の守備が固く、なかなか最後の部分でのシュートまで行くことが出来ず、最後のセットプレーでは、GKも攻撃に参加するもゴールを奪えず、結局、試合は国学院久我山が勝利。

国学院久我山がベスト8へ
内容的にも国学院久我山の方が良かったと言えるだけに、順当な試合結果だとも思える。
お互いにボールを繋ぐスタイルであるが、だからこそと言うべきか、中盤でのやり合いが立ち上がりからあり、その上で、ゴール前ではがっちりと固めた守りを見せるという事で、鏡の様な向かい合ってお互いのサッカーを相手にしているような展開だったように思える。
その中で、前半終了間際にセットプレーで国学院久我山が先制し、後半開始直後に神戸弘陵が同点に追いついて、はっきりとどちらも可能性のある試合展開だったと思える。
お互いに良い時間帯での得点でしたから、まだまだどちらが勝ってもおかしくないという展開であった。
ただ、その中でより動けていたのは、神戸弘陵よりも、この試合で3試合目になる国学院久我山だったと思える。
それを象徴するように2点目のシーンは、前線で体を張りながらキープして奪われても相手が2人に対してプレスをかけてミスを誘った名倉巧のプレーは素晴らしかった。
ゴール自体も澁谷雅があそこに入れたからと言うのもあるが、それ以上に右サイドであそこまで粘った事でミスを誘った名倉巧の粘り勝ちでしょう。
その後も、国学院久我山のサッカーは粘り強く、点を狙う神戸弘陵の猛攻の前にどちらかと言うと中盤も支配されていったが、それでも1点リードを上手く守り切って勝ち切った。
どちらが勝ってもおかしくなかったが、2点目のシーンのような、ギリギリの部分で一歩上回った国学院久我山が勝利できたのは、先にも書いたように順当だったのだろう。

過去最高のベスト8
先にも書いたが、この試合、どちらが勝っても、それぞれの過去最高記録であるベスト8という記録に並ぶ。
今年も国立競技場は無いために、国立と言う目標が少し無くなってしまっているのですが、それでも、今年のベスト4から試合会場となる埼玉スタジアム2002は、日本代表が重要な試合で使用する、日本サッカーの聖地となりつつあるスタジアムでもある。
そして、ベスト4に出るためには、当たり前の話ですが、ベスト8で勝たないといけない。
つまり、高校サッカーにおいてベスト8と言うのは一つの節目であり、そこを突破できているかどうかが、各チームにとっての大きなステータスになってくるのかもしれない。
国学院久我山にとってみれば、ベスト8を突破する事が出来るかどうか、高校サッカーの境目と言うポイントを突破できるかどうかと言う所で、この試合で見せたように、自分たちのサッカーである繋ぐ事もそうだが、そういうポゼッション以上に、泥臭く足を出せるかどうか、ギリギリで半歩の差、高校サッカーで培って欲しいのは、まさに、勝つための意識作りとして、その半歩の距離を出せる、半歩間合いを詰める事が出来るかどうか、半歩先にボールに触れるかどうか、そういう半歩の差にこだわる事が、これから先、日本サッカーが世界と戦う上での距離感を詰めていく事にも役立つだけに、この試合、国学院久我山が2点目に見せたような、そして、神戸弘陵の攻撃に対して見せたような、半歩を詰めて体ごと止めるというプレーが重要になってくるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。