2016年01月12日 [08:52]   女子サッカー | スポーツ | 女子サッカー全般 

第24回女子選手権決勝 藤枝順心 vs 神村学園

今年度の女子サッカー選手権も決勝。
圧倒的な力で東海予選そして2回戦まで快進撃の東海1位藤枝順心。
九州1位で突破、ベスト8の常葉学園戦ではPK戦まで行ったが、それ以外は無失点で勝ち上がってきた神村学園。
澤選手の引退した女子サッカーにとって、今大会から新しい女王候補が生まれてくれるか?

第24回全国高校女子サッカー選手権大会
決勝 【M31】 ノエビアスタジアム神戸/5,926人
藤枝順心(東海1/静岡) 3-2 神村学園(九州1/鹿児島)
(藤枝順心) 肝付萌(3分、60分)、安部由紀夏(66分)
(神村学園) 渡辺玲奈(3分、41分)
東海1位藤枝順心のスタメンは、1 福田まい、24 安部由紀夏、3 奥津礼菜、8 黒﨑優香、2 横澤真衣、16 鈴木杏那、25 千葉玲海菜、19 福田ゆい、7 肝付萌、27 岩下胡桃、10 児野楓香の4-1-2-3。
九州1位神村学園のスタメンは、1 中原冴彩、3 岩間華那、5 柿原由花、4 乘越令奈、7 小野伶莉、17 橋谷優里、14 小川愛、12 吉田衣里、8 渡辺玲奈、11 水津桃果、10 園田悠奈の4-2-2-2。

藤枝順心がシーソーゲーム制す
立ち上がり早々、左サイドの裏に抜け出した横澤真に縦パスが通ると、そこからクロス、これをニアサイドで岩下胡が後ろに流し、肝付萌が横に移動しながらマークを外すとシュートを決め、藤枝順心が3分先制。
すると、今度は、そのすぐ後に、左サイドで、小川愛が粘って突破からのクロス、これを渡辺玲がヒールで流すようにゴールを決めるトリッキーなシュートで、3分、神村学園が同点に追いつく。
その後、何度となく藤枝順心が決定機を迎えるが、神村学園が体を張って守り続けると、41分、藤枝順心のクリアボールを拾った渡辺玲が体を捻るようにして、強烈なミドルシュートを叩き込んで、神村学園が逆転。
逆転を許した藤枝順心は再び攻勢を仕掛けていくが、なかなか最後の部分で決め切れない。
耐え続けた神村学園だったが、60分、岩下胡が中盤で粘ってからゴール前に放り込んだボールを、神村学園がバウンドに合わせられずクリア出来ないと、それを肝付萌がゴールを決め、藤枝順心が同点に追いつく。
神村学園も63分には一瞬の隙をつくようにして小川愛がシュートまで行くものの、僅かに枠を外す。
66分、左サイドから一気に逆サイドへと肝付萌がサイドチェンジのパスを通すと、そこに走り込んだ安部由がダイレクトで角度が悪い位置からシュート、これがGKの頭の上を抜いてゴール、藤枝順心が逆転。
1点を追う神村学園が攻めるものの、藤枝順心がゲームをコントロールし続ける。
神村学園が高い位置からプレスを仕掛けて藤枝順心ゴールを狙うのだが、藤枝順心の守備陣を崩しきれず、徐々に藤枝順心も時間をかける為にキープするようになり、最後はGKがボールを抑えて試合終了、藤枝順心が9大会ぶり2度目の優勝を果たす。

藤枝順心が優勝
まずは藤枝順心優勝おめでとう!
非常に良い試合だった。
立ち上がり早々に藤枝順心がゴールを奪うと、すぐさま神村学園が同点に追いつき、その後は藤枝順心ペースの中で、神村学園が逆転した。
ただ、藤枝順心ペースが続く中で、今度は藤枝順心が逆転ゴールを決めて、勝利した。
試合の内容的には藤枝順心がペースを握っていた試合ではあるが、その中で耐えながらもゴールを奪った神村学園のサッカーも狙い通りの部分もあっただろうし、非常にお互いに勝利までいけるプランが見えていたように思える。
面白い試合だったのは、勝った藤枝順心と言うよりも負けた神村学園が良いサッカーをしていたから、優勝は藤枝順心ではあったが、しかし、神村学園がベストルーザーであったからこそ、素晴らしい試合であり、素晴らしい決勝戦となり、そして、藤枝順心が素晴らしい優勝校に成ったと言えるだろう。

素晴らしいプレーの応酬
この試合、得点王争いでトップに立つ児野楓に注目が集まっていた。
ただ、その児野楓が囮となる事で、早々に藤枝順心が先制した。彼女を意識した結果、左サイドの裏に抜け出した横澤真に対して、マークがついていけなかった。
更に、折り返しの中で完全にマークは外れてしまっていた。この試合、児野楓は1点も取る事が出来なかったものの、彼女が囮になる事で、肝付萌が動きやすく、2G1Aと活躍をした。
それに対して、神村学園の方は、渡辺玲がトリッキーなヒールキックによるシュートと、強烈なミドルシュートでゴールを決めるなど、女子サッカーのレベルの高さは、一部の選手だけでなく、本当に全体のレベルが上がってきたのを感じさせるプレーが随所に見受けられた。
今や女子サッカーに関しては、各世代で世界トップとして争っていく事になるが、それを視野におさめた彼女たちのプレーは、本当に期待以上のものだった。

駆け引き
この試合、勝敗の部分では、藤枝順心の狙いがはまった事が勝因だろう。
先に書いたように児野楓が囮になる事でチーム全体の連動間での戦いが出来て、神村学園を圧倒した。
神村学園は前からプレスを仕掛けて、堅守速攻であり、運動量でもって勝負をしてくる。それに対して藤枝順心も真っ向から運動量で勝負をした。それが、先制点のシーンにも繋がっているが、運動量で互角以上に戦う事で、ボールを回し、相手の疲労をためさせた。
その中で、神村学園が前半リードで折り返すことになったが、攻めていながらリードを許しても藤枝順心が慌てず、後半も運動量をベースに、更に、前半以上に、裏を狙う事で、神村学園を裏に走らせる、背走させる事でより疲労を与えた。
それが、結果として、同点ゴールに繋がるミスを相手にさせることが成功したと言える。
終ってみれば、藤枝順心が狙い通りの戦いで、数字上ではギリギリの結果ではあるが、内容としての狙いでは、藤枝順心が上回って、優勝に相応しい結果だったと言えるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。