2016年01月23日 [08:56]   サッカー五輪代表 | スポーツ | カタール2016 

AFC U-23選手権2016 日本 vs イラン

今年開催されるリオ五輪出場をかけてのU-23選手権の準々決勝。
リオ五輪出場枠の3つの中に入るためには、最低2勝が必要、そして、その為にも、何が何でも勝たないといけない試合。
グループBを3連勝で1位通過した日本の対戦相手は、昨年のU-23西アジア王者であり、グループAを2位通過したイラン。
ここまでの戦いで勢いにのる日本がその勢いのまま撃破したい所。

AFC U-23選手権 カタール2016
[1] 準々決勝 カタール アブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアム/1,703人
日本 3-0 イラン
(JPN) 豊川雄太(96分)、中島翔哉(109分、110分)
日本のスタメンは、1 櫛引政敏、12 室屋成、4 岩波拓也、5 植田直通、15 亀川諒史、3 遠藤航、7 原川力、21 矢島慎也、10 中島翔哉、11 久保裕也、20 オナイウ阿道の4-2-2-2。
U-23選手権2016日本vsイラン
イランのスタメンは、1 MOHAMMADREZA AKHBARI、13 ALI ABDOLLAH ZADEH、4 ROOZBEH CHESHMI、2 MOHAMMAD DANESHGAR、3 VAHID HEIDARIEH、16 ALIREZA NAGHIZAD、7 ALI KARIMI、20 SHAHIN SAGHEBI、11 MILAD MOHAMMADI、10 ARSALAN MOTAHHARI、17 MAHDI TORABIの4-1-2-3。

前半
イランのキックオフで試合開始。
最初にチャンスを掴んだのはイランで、2分、中盤で岩波拓をかわされて一気に10番MOTAHHARIが仕掛けてくるが、ここはミドルシュートをGKの櫛引政が好セーブ。その後のCKもゴール正面で7番KARIMIをフリーにしてヘディングシュートをされてしまうが、ここは枠を外す。
今度は、日本が3本連続で右CKのチャンスを得るが、しかし、3本続けてニアを狙ったが決めることは出来ず。
序盤はお互いに決定的なシーンもあるが、ゴールを奪いきれず、ただ、イランの方がカウンターから形を作るなど、狙いとしてはイランの方が狙い通りの試合の入りが出来ているように見える。
時間経過とともに日本がペースを掴むようになり、積極的に裏を狙って行く事でイランを全体に押し下げ、イランのカウンターのスピードを緩めることに成功する。
日本は裏を狙えば、イランもカウンターを狙ってくるという展開で、お互いに決定機があるがゴールを奪えず、ただ、日本は自分たちのミスで危ないシーンがあり、終了間際には、少し不用意なプレーでファールをもらって嫌な位置でFKを与えるが、ここは何とか跳ね返し、前半は0-0で折り返す。

不用意なミスを無くす
これまでの試合と同じく何とか体を張れて跳ね返せていて、例え相手のスピードやロングボールに対しても、体勢さえ合っていれば日本はきっちりと跳ね返すことが出来る。
しかし、中途半端に、いくのかいかないのかが迷ったプレーなどでミスが目立って、裏を取られたり入れ替わられたりして危ないシーンを何度も招いている。
その結果、何とか止めていたり、イランのシュートの精度の甘さに助けられているものの、苦しい展開になり、後半も放り込んできて、10番を中心に攻めてくる事は目に見えているだけに、きっちりと声を掛け合うなどしながら、集中を切らさず対応して欲しい。
少なくとも前半終了間際の様な不用意なプレーは、サウジ戦で誤審とも言えるPKを喰らったが、そういう主審に下手に笛を吹かせてしまいそうなシーンは避けるべき。
攻撃に関しては、一人を前に置いて、それを追い抜くことで裏を取れるという形で良い形は作れている。
後は、前に残る選手が上手くボールをおさめる事が出来れば、より厚みのある攻撃が出来るだろう。
その上で、前半途中でイランはペースダウンしたように、集中を切らす、もしくは足が止まってくるだろうという所で、浅野拓などのスピードのある選手を投入して勝負を決めていきたい所だ。
とにかく、後半の立ち上がり、最初の点がどちらに入るかの勝負になりそうだ。

後半
両チームとも交代は無く、日本のキックオフで後半開始。
後半立ち上がり主導権を握ったのはイランで、早い攻めで人数をかけてくる攻撃の前に、日本はどうにもクリアが中途半端で危険を招くような展開になっている。
どちらのベンチも動きが見えないまま時間は経過、内容的にはイランペースのままであり、ただ、日本にもチャンスがあるという展開の中、ギリギリの戦いが続く。
劣勢の日本が先に動き、82分、久保裕に代えて浅野拓を投入する。
イランも87分、11番MILAD MOHAMMADIに代えて9番SEYED MOHSEN KARIMI投入する。
どちらもゴールを奪えないまま、更に日本は88分、矢島慎に代えて豊川雄を投入する。
結局、アディショナルタイムには、イランがそのまま延長にしようとする雰囲気で、試合を締めに来たため、動きも無く、勝負は延長へ。

延長
後半終了からどちらも交代は無く、日本のキックオフで延長前半開始。
延長に入ると、先に試合の主導権を握ったのは日本で、上手くパスを繋いで裏をとって、サイドから崩しをみせれば、室屋成が右サイドで仕掛けて、上手い切り返しから左足で絶妙のクロス、これを中央でフリーで飛び込んだ豊川雄がヘディングで押し込み、96分、日本が先制する。
イランは98分、13番に代えて19番EHSAN PAHLAVANを投入する。
イランは前線の人数を増やして、とにかく放り込んできて、とにかく、何とかしたいのか、大声をあげながら大袈裟にこけるなどしてくる。前半終了間際には、イランに決定的なシーンを与えるが、櫛引政が素晴らしい飛び出しでゴールを許さず。
延長後半に入る所で、20番SHAHIN SAGHEBIに代えてイランは14番MILAD KAMANDANIを投入する。
日本は、左サイドの深くで浅野拓が起点となると、一旦戻したボールを中島翔が思い切ったミドルシュートは、GKの指先をかすめてゴール、日本が109分、2点目を奪うと、更に1分後には、再び左サイドでボールをもらった中島翔がスピードに乗ったドリブルでマークを振り切ると豪快にミドルシュートを決め、勝負を決める3点目を奪う。
完全にリズムに乗った日本は、中島翔や浅野拓が前線のスペースを活かして躍動しだす。
113分、遠藤航に代わって大島僚を投入する。
日本は攻撃の手を緩めず、逆にイランもシュートがバーに当たるシーンはあるが、勢いはなくなってきて怖さがほとんどなくなる。
結局、そのまま日本が勝利、まずはベスト4へと駒を進める。

まずは第1関門突破
まぁ、勝てて良かった。
正直、後半の出来からしたら負けてもおかしくない試合だった。
ただ、そこで耐え抜いた事で延長での反撃になったように思える。特に後半の終盤に関して言えば、イランが完全に90分決着ではなく延長での勝負を選んだように見えたが、その延長の立ち上がりで日本が仕掛けた事で、延長の30分は日本が制する事が出来たように思える。
また、前半からずっと体をぶつけられて思い通りのプレーが出来なかった中島翔の素晴らしい2ゴールもあって、イランの気持ちを折る事も出来た。
しかし、この試合に関しては、何よりも勝つのが大切だから、勝てたので良しと出来るものの、内容的には物足りないものだった。
とにかく後手にまわっていて、相手に主導権を握られていた、それも、自分たちのミスから相手に決定機を与える事になるシーンが何度もあった。
特にクリアなどが中途半端なプレーになる事が多く、相手の攻撃を切る事が出来なかった。だからこそ、セカンドボールを相手に拾われる展開になって、苦しい試合展開になってしまった。
この辺は、CHが上手くバイタルを埋めておけばいいのだが、CBが裏を取られるシーンがあったりして、CHが最終ラインの所に吸収されてしまっていた。
結果として、繋ぎの部分で機能しないと言った状況に陥った。
このチームは守備が良いという特長があっても、ここまでミスが目立っては、自分たちで危険にしてしまっているとも言えて、良く失点しなかったなと言う試合だった。
守備が武器でもある以上、それを自ら潰すようなミスは極力ないようにしていく必要があり、跳ね返すときは安全に出すなどもやるべきだろう。



個人的な個人評
1 櫛引政敏 6.5 本日のMOM。彼とポストによって4、5点奪われていたように思える。
12 室屋成 6.0 アシストは見事だったが、守備では少し後手に回った。
4 岩波拓也 5.5 耐える事が出来たものの、ミスも目立った。
5 植田直通 5.5 裏を取られたりしたが、何とか耐えた。
15 亀川諒史 5.5 守備と攻撃両面で最後まで走り切った。
3 遠藤航 5.5 最終ラインに吸収されるようになって、繋ぎの部分で機能しなかったので、苦しい展開になった。
8 大島僚太 -- 評価できず。
7 原川力 5.0 守備に追われ、さらに、セットプレーの精度を欠いた。
21 矢島慎也 6.0 守備に追われるシーンが多かったが、しかし、良い仕掛けもあった。
14 豊川雄太 6.0 先制ゴールで勝利に貢献。それ以外でもサイドで基点となれた。
10 中島翔哉 6.0 終了間際のゴールやスペースが出来て活きたが、ほとんどに時間は潰されてブレーキとなった。
11 久保裕也 5.5 動き出しや前線から守備は良かったが、ボールが足につかない印象だった。
16 浅野拓磨 6.0 スペースが出来て漸く活きたが、ゴールを奪う事は出来なかった。
20 オナイウ阿道 5.5 良く体を張っていたが、それを活かすことが出来ず。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。