2016年01月27日 [08:49]   サッカー五輪代表 | スポーツ | カタール2016 

AFC U-23選手権2016 日本 vs イラク

ついにリオ五輪出場を争うU-23選手権の準決勝。
前回のU-22選手権、そしてアジア大会とイラクに敗れている日本。
今回は、同じU-23代表での対決で、ここでこれまでのリベンジを果たし、6大会連続での五輪出場を決めてしまいたい所。

AFC U-23選手権 カタール2016
[5] 準決勝 カタール アブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアム/1,489人
日本 2-1 イラク
(JPN) 久保裕也(26分)、原川力(93+分)
(IRQ) SUAD NATIQ NAJI(43分)
日本のスタメンは、1 櫛引政敏、12 室屋成、5 植田直通、13 奈良竜樹、6 山中亮輔、3 遠藤航、7 原川力、18 南野拓実、10 中島翔哉、9 鈴木武蔵、11 久保裕也の4-2-2-2。
U-23選手権2016日本vsイラク
イラクのスタメンは、1 FAHAD TALIB RAHEEM、17 ALAA ALI MHAWI、5 ALI FAEZ ATIYAH、2 SUAD NATIQ NAJI、3 HAMZAH ADNAN LAFLOOF、19 AMJED ATTWAN KADHIM、4 MUSTAFA NADHIM AL-SHABBANI、10 ALI HISNY FAISAL、9 MAHDI KAMIL SHILTAGH、7 AMJED WALEED HUSSEIN、8 MOHANAD ABDULRAHEEM KARRARの4-2-3-1。

前半
日本のキックオフで試合開始。
お互いに守備から入ったというべきか、まずはきっちりと集中した守備から戦いを組み立てる形を作るが、お互いに相手の守備を崩せない。
少し日本にチャンスが出来るようになるものの、ゴールを奪えないと、同時にイラクの方にもチャンスが出来るようになってきて、徐々に試合が動く気配が出てくるようになってくると、26分、カウンターから左サイドを鈴木武がスピードで縦に入れ替わって抜けていくと、良い位置に絶妙なクロスを入れると、そこにスライディングで飛び込んだ久保裕が合わせてゴール、日本が絶好の時間帯に先制。
イラクが1点を追って、攻め込んでくるが、日本の最終ラインの守備陣が安定して跳ね返し、また、前線の選手も守備への切り替えも早くきっちりと対応できており危ないシーンはほとんどない。
しかし、前半終了間際、右CKからのイラクの攻撃に対して、日本は櫛引政が2度セーブするも、クリアし切れず、2番NAJIに押し込まれて、43分、同点に追いつかれる。
結局、前半は1-1で折り返す。

押し込まれるシーン
良い時間帯で日本は先制する事が出来たが、終盤にイラクの猛攻に対して、日本は手を打つことが出来ないまま失点してしまった。
いつもの通り、守備陣はきっちりと対応できていて、あまり崩された印象は無かったものの、失点シーンでは、鈴木武のミスもあったが、それ以前にイラクが押し込んでくる所で、自分たちがどう時間をかけるのかを考えても良い。
相手にペースがあったのですから、こういう悪い流れの中では、自分たちでポゼッションして時間をかければ良い。
ようは、無理に縦に入れてしまうよりも、相手のいない所でボールを回して行けば良くて、無理に攻める必要は無かった。
こういう所は、日本はどの世代にしても、試合の流れの中でプレーの選択をチーム全体で行えるようにならないといけない。
それが出来ないのが、日本がまだまだ世界の中で結果を出せない要因だろう。
但し、攻撃に関しては、完全に鈴木武のスピードにイラクはついてこれておらず、その上で、鈴木武と久保裕の関係性、距離感が良いので、その二人で決定機まで作れる。時間をかけてボールを回しておいて、相手が取りに来たところで仕掛けていくというのでも良いし、南野拓と中島翔に関しても良い仕掛けを見せているので、この辺りの個人技で突っかかっておいて、CHやCBを引き出すなど色々と出来そうだ。
イラクも守備を意識しているが、得点に関してはまだまだ取れると思うが、守備が良いとはいえ、流石にあそこまで攻められたら苦しくなるだけに、試合の流れを切るという意識を今一度持つ事、そして、その上で、交代選手のカード、特に浅野拓のスピードは切り札となるので、どのタイミングで切るのかが重要になってくるだろう。

後半
どちらも前半から交代はなく、イラクのキックオフで後半開始。
立ち上がりからイラクが仕掛けてきて日本は劣勢になるが、櫛引政の好セーブも含めて、守備陣が対応して、徐々に日本は攻める事が出来るようになる。
65分前後に、鈴木武が足を攣ったようでプレーがなかなか出来なくなる。
67分、9番MAHDI KAMIL SHILTAGHに代えてイラクが13番BASHAR RESAN BONYANを投入する。
68分、日本は足を攣った鈴木武に代えてオナイウを投入する。
イラクがペースを握っている中で、日本は何とか耐える展開の中で、78分、日本は久保裕に代えて浅野拓を投入する。
85分、イラクは、7番AMJED WALEED HUSSEINに代えて11番HUMAM TAREQ FARAJを投入する。
日本がペースを握りつつあるが、時間をかけるためか、イラクはアディショナルタイムに入った所で、10番ALI HISNY FAISALに代えて14番MAZIN FAYYADH AJEELを投入する。
日本は、右サイドで裏に抜け出した浅野拓が戻したボールを南野拓が上手くDFをかわしてクロス、これをファーサイドでオナイウとGKが競って、GKがパンチングでクリアした所で、原川力が強烈なミドルシュートを決めて、日本が終了間際に勝ち越しゴールを奪う。
日本は、ここで中島翔に代えて豊川雄を投入。
そして、イラクが放り込んできたボールを跳ね返した所で、試合終了、日本がリオ五輪出場を決める。

見事な勝利
まずは、何よりも勝つ事が重要である試合であり、大会であったので、勝って、五輪の出場を決めて良かった。
内容云々は二の次として、とにかく結果が重要であり、五輪に出場する事が最優先であったので、ここで五輪出場を決めたので、良かったと言える。
その上で、内容に関しては、この試合、何故かCBは奈良竜を選択した手倉森監督、意表をつかれた感はあったが、攻撃への転じる部分で岩波拓のフィード力が無かったものの、CBの二人で跳ね返す。
この辺は、現代表の強みと言うか、特長であり、多少の問題はさておいて、ゴール前でCBは強くて大概の攻撃を跳ね返せる。
その為、この試合も特に後半はサイドでイラクが優勢に立っていたが、サイドからのクロスを入れられても、ゴール前ではCBが競り負けないので、ゴールを許さない。今までの日本代表に対して、ある意味、常套手段であった、単純な放り込みで押し込んでいくという攻めに対して、曖昧なボールに対しては強い。
この試合の失点シーンは、半分は鈴木武のOGでもあったので、ほぼ、今大会、ここまで崩された事が無いとも言える。
但し、問題として、CBは強いが、CHの部分で繋ぎが悪いのと、共に守備意識が強いのか、最終ラインに吸収されていくので、押し込まれた時にセカンドボールを拾い辛いというのがあり、後手に回ってファールをしてしまうという部分があるので、守備組織に関しては、もっと整備しないといけない。
単純な個人的な技量で守れるのはアジアまでだろう。

この試合に関して、攻撃は2トップが非常に効果的な距離感や関係性を保てていた。
久保裕が下がってボールを受けて、鈴木武がラインの裏を狙う事で相手にプレッシャーを与えた。
延長も覚悟した試合展開ではあったが、ここぞという所での原川力の判断は良かった。得点の前にも縦に抜けるなど、ほとんどの時間守備に追われて下がっていたのが、前に出てきて仕事をした、そのバランス感覚と、試合勘は素晴らしかった。
まずは課題も多くある中であったが、結果を出すことが出来たので、ここからは、本番に向けて、どうやって課題を改善していくのか。その洗い出しと改善は、半年ほどしかない時間の中で、考えていかないといけないだろう。



個人的な個人評
1 櫛引政敏 6.5 この試合も素晴らしいセーブ有。2、3点は止めていた。
12 室屋成 5.5 サイドでの攻防は無難にこなせていたが、制するとまではいかず。
5 植田直通 7.0 相手の攻撃を悉く潰した。
13 奈良竜樹 7.0 本日のMOM。ミスが無かった訳ではないが、相手のFWを完全に封じた。
6 山中亮輔 5.5 攻撃では悪くはないが、守備では負けていた。
3 遠藤航 5.5 もう少し試合をコントロールするように判断したい。
7 原川力 6.0 見事な決勝ゴール。ただ、それ以外では守備に追われてしまっていた。
18 南野拓実 6.0 もう少し思い切ったプレーをしても良い。ただ、キレはあった。
10 中島翔哉 5.0 個人技は良いが、少し持ちすぎなど判断が甘い。
14 豊川雄太 -- 評価できず。
9 鈴木武蔵 6.0 前線で裏を狙った動き出しなど攻撃で良い動きが出来ていたが、失点シーンは、完全にミス。
20 オナイウ阿道 5.5 体を張っていたが、機能はせず。
11 久保裕也 6.5 前線で基点になり、守備で貢献し、そして、先制点と活躍した。
16 浅野拓磨 5.5 持ち味を出すことが出来ず。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。