2016年02月21日 [08:26]   Jリーグ | スポーツ | XSC/2016 

XSC2016 広島 vs G大阪

2016年のJリーグの開幕を飾るXSC。
昨季、最も安定した強さを発揮して、完勝と言うべき形でJリーグを制した広島。
昨季、最も多くの公式戦をこなし、そのほとんどで優勝争いに絡んだG大阪。
J1では1勝1敗、CSでは広島が勝利、天皇杯ではG大阪が勝利した両雄が、今年のスタートを彩る。

FUJI XEROX SUPER CUP 2016
日産スタジアム/33,805人
広島 3-1 G大阪
(広島) 佐藤寿人(51分)、浅野拓磨(57分PK)、ピーター・ウタカ(73分)
(G大阪) 宇佐美貴史(68分)
Jリーグ王者広島のスタメンは、1 林卓人、33 塩谷司、5 千葉和彦、19 佐々木翔、14 ミキッチ、6 青山敏弘、8 森﨑和幸、18 柏好文、25 茶島雄介、30 柴﨑晃誠、11 佐藤寿人の3-4-2-1。
天皇杯王者G大阪のスタメンは、1 東口順昭、22 オ・ジェソク、5 丹羽大輝、15 今野泰幸、4 藤春廣輝、21 井手口陽介、7 遠藤保仁、13 阿部浩之、9 アデミウソン、39 宇佐美貴史、29 パトリックの4-2-3-1。

広島が制す
立ち上がりから仕掛けたのは広島で、テンポの良いボール回しで、前からボールを奪いたいG大阪の守備を翻弄して優勢に試合を進める。
ただ、G大阪もボールを奪えば、簡単に奪われないなど、お互いにリズム良くボールを回す展開になる。
お互いに守備が良くて、なかなか得点が奪えなかったが、後半、右サイドから仕掛けた広島が、塩谷司のアーリークロスに、上手くDFの死角から前に飛び出し、GK東口順よりも一瞬早く左足に当てた佐藤寿のゴールで、51分、広島が先制。
更に、55分、左サイドから柏が仕掛けたクロスを丹羽大がスライディングで止めに行って顔に当ったのだが、これを主審はハンドでPKと判定、このPKを浅野拓が豪快に左上に決めて、広島が57分追加点を奪う。
しかし、この2点目でG大阪に火がついたように攻勢に出ると、68分、右サイドで阿部浩からのピンポイントで入れたアーリークロスに宇佐美貴が走る勢いのまま頭で合わせてゴール、G大阪が1点を返す。
ここでG大阪が追い上げムードになるが、広島は73分、右CKからの流れでファーサイドに入れたボールを、ピーター・ウタカの強烈なボレーで決めて、広島が3点目。
その後、何度となくG大阪が広島ゴールに迫るものの、試合は、そのまま3-1で、今季のスタートは広島が制する。

広島が優勝
お互いにボールを持てるが、しかし、両チームとも守備が良くて、ゴール前では隙が無く、集中している事で、決定機が作れないどころか、シュートまでもなかなか行けない、非常に緊張感のある試合だった。
その勝敗を決めたのは、やはり、この両チームが去年の対決でそうだったように、先制点だろう。
そのゴールを決めたのは、記録を狙う佐藤寿。
塩谷司がボールをもった瞬間に、DFの視線が切れた隙をついて、死角に回るという、まさに佐藤寿の真骨頂と言うべき動き出しから、飛び出してパンチングでクリアしようとする東口順よりも一瞬早く左足で触るだけのようなシュートを決めたゴールで、広島が先制した。
はっきり言えば、G大阪の守備に問題があった訳でも何でもなく、まさに佐藤寿と塩谷司の駆け引きが全てを上回ったという所だろう。
先制したら強い広島は、昨季と同様で、ゴールで足を痛めた佐藤寿に代えて、すぐさま浅野拓を投入。
G大阪が攻勢を仕掛ける中で、裏を狙っていくなど、昨季と変わらない戦いぶりで、そのまま勝利を掴む。
今季も広島は強いぞと感じさせる試合であると同時に、G大阪も優勝を出来るだけの力を持っている事を見せるような見事な試合であり、今季のJリーグに期待感が高まる素晴らしい試合だった。

厚みのあるG大阪
ACLを狙う為にも選手層を厚くする必要があったG大阪。
この試合は、これまでG大阪ではCHとしてプレーをしていた今野泰をCBで起用、井手口陽をスタメンで起用してきた。
更に、トップ下にはアデミウソンを入れての試合であったが、その井手口陽にしてもアデミウソンにしても非常に良い動きをしていた。
まだまだ、合わない部分があったり、井手口陽にはミスもあったものの、それは、これからの伸び代と言う風に感じさせ、G大阪にとって最も固い、今野泰と遠藤保のCHに井手口陽が割って入れる強さを見せた。
そして、トップ下に関しても、アデミウソンが守備も攻撃もきっちりと行ってきたが、それと同時に、彼にトップ下を奪われた感がある倉田秋が後半投入されれば、ポジションを奪い返す為に奮起、更に右サイドでは藤本淳にポジションを奪わせないと阿部浩が非常に存在感を発揮した。
負けたものの、各選手の良さが発揮されていて、いつもスタートが悪いG大阪にしては、この試合の出来は非常に良かったと言えるだろう。

控えの強さ
佐藤寿の先制点が試合を決めたと言えたが、しかし、その勝利を確定させたのは、その後に投入された交代選手たちだろう。
佐藤寿が先制ゴールのプレーで足を伸ばしたのか負傷交代する事になったが、その後に出てきた、浅野拓がPKとはいえゴールを奪った。
ただ、それ以上に、今季から10番をつけてプレーをするという責任と言うのか、どんな状況下でも前線で相手の最終ラインにプレッシャーを与え続け、常にカウンターを相手に意識付けるだけでなく、隙あらばゴールを狙って行く。
今季も昨季と同じ戦い方をしてくると思われる広島のサッカーにおいて、佐藤寿が決めた後のリードされた状態で浅野拓が投入される事が相手にとって非常に脅威となる、それは、広島だけでなく、リオ五輪でも最高の武器になる為に、更なる磨きを見せてきている。
そして、昨季のCWCでブレイクした茶島雄が、スタメンで起用されて存在感を発揮すると、柴崎晃に代わって投入されたピーター・ウタカが豪快なボレーシュートを決めた。
他にも柏やミキッチなど、これまでの選手の良さも発揮されたが、交代選手が活躍した事もあって、ACLを制しに行く、その可能性を、誰が出ても出来るという意味で、感じさせるものだった。

両チームに助けられた飯田主審
非常に良い試合だっただけに、55分のPKの判定は、試合を壊しかねなかった。
確かに、あの位置で主審からは見辛かっただろうし、副審からも逆サイドで見えなかっただろう。
但し、見えていなかったのであれば、PKの判定をすべきでない。実際に、VTRで見ると顔に当っていた訳ですから、明確に誤審だと分かってしまった。
本人が自信をもって出した判定だったのかもしれないが、しかし、位置関係からしたら見えていなかったと思われる。
その状況でPKの判定は、やはり問題だろう。
しかし、普通ならば例えば、G大阪側が崩れたりする可能性があったりする中で、その状況下でそれでも勝ちを狙って1点を返した事、そして、PKのゴールでの勝利ではなく、もう1点を取って広島が勝った事で、少なくとも、PKの誤審が試合を壊す、試合の評価を悪くする事だけは無かった。
ただ、1点だけ、丹羽大に出したYCだけは、誤審であった以上、正式に取り消しておくべきでしょうね。

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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。