2016年03月01日 [00:02]   なでしこジャパン | スポーツ | リオ五輪(なでしこ) 

リオ五輪アジア最終予選 オーストラリア vs 日本

男子に続いて今年のリオ五輪の出場を目指すなでしこジャパンのアジア最終予選の初戦。
最終予選は、6ヶ国による総当たり戦で、上位2国がリオ五輪の出場権を得る。
4大会連続の出場を目指すなでしこの初戦の相手は、昨年のWCのベスト8でも戦ったオーストラリア。
WCでは、岩渕真のゴールでなでしこが勝利したが、この試合、強敵になるが勝たないといけない試合。

リオデジャネイロオリンピック2016 女子サッカーアジア最終予選
[1] 第1節 キンチョウスタジアム/4,988人
オーストラリア 3-1 日本
(AUS) リサ・デバンナ(25分)、ミッチェル・ヘイマン(41分)、カトリーナ・ゴリー(78分)
(JPN) 大儀見優季(47+分)
オーストラリアのスタメンは、1 リディア・ウィリアムズ、4 クレア・ポルキホーン、5 ローラ・アレウェイ、14 アランナ・ケネディ、7 ステファニー・ケイトリー、8 エリス・ケロンドナイト、10 エミリー・バンエグモンド、19 カトリーナ・ゴリー、11 リサ・デバンナ、16 ミッチェル・ヘイマン、6 クロエ・ロガーゾの4-1-2-3。
リオ五輪アジア最終予選オーストラリアvs日本
なでしこジャパンのスタメンは、12 山根恵里奈、13 有吉佐織、3 岩清水梓、4 熊谷紗希、5 鮫島彩、6 阪口夢穂、8 宮間あや、9 川澄奈穂美、14 中島依美、11 大野忍、10 大儀見優季の4-2-2-2。

前半
なでしこジャパンのキックオフで試合開始。
立ち上がりから展開が早く、オーストラリアが高い位置からのプレスと縦に早い攻めをみせれば、なでしこもサイドを基点に攻める形を作り、互角からややオーストラリアの方が良い形で入ってきている。
立ち上がりはオーストラリアペースだったが、徐々になでしこもリズムが良くなると、21分には、阪口夢の強烈なミドル、これはGKが好セーブを見せ、こぼれ球を大野忍が狙ったが、ここはオフサイド。
25分、オーストラリアが一気に攻勢を仕掛けると、立て続けの攻撃は、なでしこも何とか体を張って跳ね返すも、右サイドでボールを拾った19番ゴリーからのクロスを11番デバンナがヘディングで決め、オーストラリアが先制。
1点を追うなでしこは、40分、大野忍に代わって横山久を投入する。
しかし、そのすぐ後、なでしこは、中盤でのパスが主審に当り、それがオーストラリアの下に出ると、それを拾った11番デバンナからのスルーパスに抜け出した16番ヘイマンが飛び出してきた山根恵を冷静にかわして決めて、オーストラリアが41分、追加点を奪う。
アディショナルタイム、これまでも何度も仕掛けていたサイド攻撃から、中島依が一気に逆サイドまで繋ぐと、川澄奈がオーバーラップしてきた有吉佐に流し、これを更に中に入れると、阪口夢がシュート、これは威力があまりなかったが、GKの前でDFと競りながら大儀見優が足先に当てて押し込み、なでしこが1点を返して、前半終了。

流れは悪く無いが
なでしこの出来は決して悪くはない。
特にサイドで基点を作った攻めなどは、良い形を作れていた。
しかし、それ以上にオーストラリアの出来が良く、2失点目は、確かになでしこにとって不運ではあったが、それを決めきる力だけでなく、何よりも、運動量もあって、非常に良い。
なでしこのボールを回しているのにもきっちりとマークをかけてきて、1対1では、なでしこの方が不利になっている。
だからこそ、この試合に勝つ事はなでしこにとっては大きな意義がある。
なでしこは、確かに世界レベルではあるが、しかし、女子サッカーにおいては、アジアレベルの北朝鮮や中国であっても、世界的な力を持っている。
そして、昨年のWCで、そこにオーストラリアも名乗りをあげており、なでしこにとってアジアとはいえ油断が出来ない。
それを象徴するかのような見事なサッカーを仕掛けてきている。
その意味では、2点を取られてしまったが、前半終了間際に1点を取り返したことは大きい。
後半の早い段階で、同点に追いつくことが出来れば、一気に流れを変える事が出来る。
ただ、点がなかなか取れない場合、オーストラリアの流れをもっていかれる気がするし、何よりも、3点目を入れられると、2点差となった場合、総当たり戦ですから得失点差を考えても、辛いだけに、3点目だけは絶対に許されない。

後半
お互いに前半終了から交代は無く、オーストラリアのキックオフで後半開始。
なでしこが立ち上がりから攻勢を仕掛けて、立て続けにチャンスを作る。
65分、劣勢に回ったオーストラリアは、6番クロエ・ロガーゾに代えて9番ケートリン・フォードを投入。
更に、70分、オーストラリアは、16番ミッチェル・ヘイマンに代えて17番キア・サイモンを投入する。
なでしこがペースを握っていたのだが、70分を過ぎたあたりから再び、前からきたオーストラリアの守備の前にボールを前に運べなくなり、リズムを奪われてしまうと、78分、右サイドで10番バンエグモンドが上手く味方を囮にしてDFをかわすと、フワッとしたクロスにファーサイドでフリーで飛び込んだ19番ゴリーがヘディングシュートを決めて、オーストラリアが決定的な3点目を奪う。
なでしこが何とか2点を追う所で、84分、鮫島彩と川澄奈に代えて岩渕真と川村優を投入する。
オーストラリアも11番リサ・デバンナに代えて15番エミリー・ギールニクを87分に投入する。
オーストラリアは、時間をかけるようにしてくる中で、なでしこは攻めるもゴールを奪えず、結局、3-1で敗れる。

シンプルに相手が強かった
まさに、これにつきますね。
この試合に関して言えば、明確にオーストラリアの方がなでしこよりも強かった、だからこそ、オーストラリアが勝利したという、ただそれだけの事だろう。
但し、なでしこにだってチャンスはあった。何度となくゴール前で惜しいシーンを作り出すことが出来たが、時間経過とともに、サッカー自体が単調になっていった。
この辺の所、昨年のWC前にも問題となり、だからこそ、WCで澤を招集しないといけなくなった、試合中に、今何をしないといけないのかと言うのが、選手の意識として統一されていない。
だからこそ、流れが悪くなった所で、それを断ち切る事も出来ないし、点を取れない時に、何か新しい事を試す事も出来ない。
問題なのは、これが、若い選手、経験の浅い選手ばかりであれば、ある種の仕方が無いという判断も出来るだろう。しかし、残念ながら、現在のなでしこは、それこそドイツWCの時からほぼ同じメンバー、つまり、経験豊富なメンバーであり、逆に若い選手がいない状況である。
そんなチームが、試合中の流れを読んで、それを断ち切ったり、コントロールする術を身につけられないのでは、これ以上、なでしこが強くなる事はない。
単調に淡々とサッカーをしていて、今のなでしこでアジアを勝ち抜く事すら無理だろう。今一度、チームとして、それぞれが今何をすべきかを考えながらサッカーをする事、それが大事であろう。
澤はもういないのです。苦しくなったら澤を招集すれば良いという時代は終わったのです。
だからこそ、彼女たちが勝つために、自分たちで考える事が何より重要になる。

その上で、彼女たちを助ける為にベンチワークは必要になるのだが、この試合、2枚目の交代は遅すぎた。
流れが悪くなってきた所で、一旦、岩渕真の投入を取りやめたが、悪い流れを断つ意味でも、1枚交代カードを切るべきだったのではないだろうか?
それが原因ではないだろうが、結果として、流れを断ち切れずに決定的な3失点目を喫してしまった。
少なくとも、2-1なら、十分取り戻せたが、3-1は、ここから先の戦いで非常に重いビハインドだと言える。
その要因の一つは、二人目の交代が遅かったと言えるのではないだろうか。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。