2016年03月05日 [04:56]   なでしこジャパン | スポーツ | リオ五輪(なでしこ) 

リオ五輪アジア最終予選 日本 vs 中国

リオ五輪出場をかけたアジア最終予選の第3節。
ここまで、1分1敗と出場に向けて崖っぷちに立たされたなでしこジャパン。
最終予選前になでしこと争うのはオーストラリアと中国、そこに北朝鮮が割って入ってくるかと思っていたが、まず、オーストラリアに敗れてしまい、まさかの韓国相手に引き分けてしまったなでしこジャパン。
おそらく互角の相手であろう中国相手に、引き分け以下ではほぼ五輪出場が絶望的と言う状況下で、絶対に勝たないといけない試合となった。

リオデジャネイロオリンピック2016 女子サッカーアジア最終予選
[9] 第3節 キンチョウスタジアム/6,959人
日本 1-2 中国
(JPN) 横山久美(64分)
(CHN) 張睿(14分)、古雅沙(58分)
なでしこジャパンのスタメンは、1 福元美穂、2 近賀ゆかり、17 田中明日菜、4 熊谷紗希、5 鮫島彩、7 川村優理、6 阪口夢穂、14 中島依美、8 宮間あや、20 横山久美、10 大儀見優季の4-2-2-2。
リオ五輪アジア最終予選日本vs中国
中国のスタメンは、1 趙麗娜、5 呉海燕、6 李冬娜、14 趙容、2 劉杉杉、19 譚茹殷、7 任桂辛、17 古雅沙、20 張睿、12 王霜、11 王珊珊の4-2-2-2。

前半
なでしこジャパンのキックオフで試合開始。
なでしこがボールを繋いでチャンスを作るが、なかなかここという所で合わず、逆に奪ってからの中国の攻めの方が良い形を作ると、14分、川村優のバックパスがDFの間の誰もいない所に出してしまい、それを田中明と熊谷紗がお互いに自分のボールを判断せず譲り合った結果、20番張睿に奪われて、冷静にゴールに流し込まれ、中国が先制。
なかなかなでしこはパスが合わず、ミスが目立って、自分たちで攻撃を潰す展開が続くが、それでも、チャンスはあり、34分には、中国のクリアミスのボールを大儀見優が競って、横山久が拾い、GKと1対1になるが、これはシュートまで行くことが出来ず。
なでしこがやや優勢な中でも、ゴールを奪う事はできず、前半は中国が1点リードで折り返す。

ミスが多い
はっきりと言って、この試合のなでしこの出来は最悪。
コミュニケーションが出来ていないと言うが、そもそも、このメンバーのほとんどはこれまでも何年も代表で一緒にやってきたメンバーであり、今更、何を言っているという所だ。
が、実際、そういうコミュニケーション不足がミスに繋がっている。
その最大のミスが、失点シーンであり、あれは、誰に出したのか中途半端な威力とコースの川村優のミスでもあるし、そのボールに対して、自分のボールじゃないと無責任に流した、田中明と熊谷紗の問題であり、コーチングが出来ていなかった周りのメンバーの責任だろう。
他にもパスが繋がらない部分も多くあり、はっきり言えば、前半の出来は、確かにチャンスもあったが、それは中国が想像よりも強くなかったからであり、中国もミスが目立ったおかげである。
正直、この試合の出来は、先にも書いたように最悪であり、お互いに、どうボールを繋ぐのか、どういうサッカーをやるのか、全く意思統一が出来ていない、バラバラにボールを蹴っているだけで、サッカーすらしていない、こんななでしこのサッカーは、正直観たくはなかった。

後半
なでしこは、川村優に代えて岩渕真を投入、中国は交代は無く、その中国のキックオフで後半開始。
後半に入って、漸くなでしこらしさも見えるかと思われたが、58分、中国は、左サイドからのボールが入った17番古雅沙がフェイントでDFをかわして左足一閃、ミドルシュートがなでしこゴールに吸い込まれて、中国に追加点を許す。
しかし、流れの悪い中で、なでしこは、64分、左サイドからの仕掛けで、クロスはカットされたものの、すぐさまボールを奪った横山久が、上手くDFをかわしてシュートを叩き込み、なでしこが1点を返す。
68分、なでしこは、中島依に代えて、川澄奈を投入する。
なでしこがペースを掴んでいるようには見えるが、しかし、なかなか攻め切れない展開。
76分、中国は、20番張睿に代えて10番李影を投入する。
なでしこペースで押し込み続けるが、しかし、ゴールを奪えず、87分には、鮫島彩に代えて高瀬愛を投入し、前線の人数を増やす。
しかし、最後まで同点ゴールを奪う事は出来ず、試合終了、なでしこ決定的な2敗目を喫する。

リオ五輪の出場の可能性がほとんどなくなる
この敗北で、なでしこは1分2敗で勝点1、オーストラリアが3連勝の勝点9でほぼ出場を決めて、それに2勝の中国が続く。
中国は、これで2勝1分となるので、なでしことしては、残り2戦を2連勝、中国が2連敗で、なんとか得失点差勝負に持ち込めるが、中国の次の対戦相手は、韓国であり、ほぼ勝点1は確実だろう。
となると、なでしこが残り2連勝しても勝点7で、勝点8以上となる中国に届かない。
ただ、この試合のなでしこを見ていると、はっきり言って、出場できなくて当たり前と言うか、出来が悪過ぎて、仕方が無い結果だろう。
とにかくミスが目立ちすぎて、まともになでしこのサッカーになっていない。
中国だってミスが多くて、この試合の出来は、どちらも良くなかった。
にもかかわらず、なでしこがより以上に出来が悪かったので、負けた、当たり前の結果と言えるだろう。
その後の成長と言う面を考えたら、もし出場できた時に、この出来になっているとは思わないが、ほとんどのメンバーが、ここ数年変わっていない中で、こんなに連動できていないのではなぁ。
まだ可能性が無くなった訳ではないが、そんな奇跡を期待するより、残り2試合では、何とかなでしこらしさを少しでも見せて欲しいな。

成長が無い
今大会を見ていて、はっきりと言って、なでしこの問題点は、変化が無かった。
ロンドン五輪以降、なでしこの問題点は、澤がいない時に地に足がつかなくなってしまう。
ちょっとした状況の変化に浮ついてしまって、バタバタしてしまって、自分たちのサッカーが出来なくなってしまう。
いや、この問題点は、より以前から、北京五輪の頃から、似たような問題が見て取れる。
ようは、リーダーシップを発揮できる選手がいなかったら、チームが全く機能しなくなってしまう。
なでしこらしさと言うのは連動したサッカーが重要であるが、ミスが出てしまうのも仕方が無い。その中で、どう修正していくのか、試合の流れの中で、どう自分たちのサッカーに持ち込んでいくのか。
苦しい時に、流れの悪い時にチームを落ち着けることが出来る、彼女たちのサッカーに対して、地に足をつけさせる。
チーム全体でそういう事が出来なければ、誰かがチームをそういう状態にさせることが出来る、そういう選手が必要であり、だからこそ、北京五輪以降のなでしこを見ていて、試合に出ているかどうかは関係なく、少なくともベンチに澤がいるかどうかがチームにとっての落ち着きに繋がっていて、彼女が引退した事で、この状況だとしたら、早く、誰か、もしくは、別の何かでチームを落ち着かせるようにならなければ、二度とドイツWCを制した、ロンドン五輪で、カナダWCで銀メダルを取ったなでしこのサッカーは戻ってこないだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。