2016年06月05日 [09:57]   なでしこジャパン | スポーツ | なでしこその他 

国際親善試合 アメリカ vs 日本

今年のリオ五輪の出場を逃したなでしこジャパン。
昨年の澤の引退、そして、今回の佐々木監督から高倉監督への交代と、新生なでしこジャパンの船出の一戦。
対戦相手は現世界女王であるアメリカ。
新たな門出となる一戦として、アメリカ相手にどこまでやれるのか。

国際親善試合
Dick’s Sporting Goods Park
アメリカ 3-3 日本
(USA) Alex Morgan(27分、64分)、Lindsey Horan(89分)
(JPN) 岩渕真奈(14分)、大儀見優季(22分)、横山久美(93+分)
アメリカのスタメンは、1 Hope Solo、5 Kelley O’Hara、8 Julie Johnston、4 Becky Sauerbrunn、7 Meghan Klingenberg、14 Morgan Brian、23 Allie Long、16 Crystal Dunn、17 Tobin Heath、2 Mallory Pugh、13 Alex Morganの4-2-2-2。
国際親善試合 アメリカ vs 日本
なでしこジャパンのスタメンは、12 山下杏也加、2 有吉佐織、3 村松智子、4 熊谷紗希、19 佐々木繭、10 阪口夢穂、6 宇津木瑠美、7 中島依美、8 千葉園子、9 大儀見優季、16 岩渕真奈の4-2-3-1。

前半
アメリカのキックオフで試合開始。
立ち上がりはアメリカが仕掛けてきたが、リズムを掴ませる前に日本が逆襲をすると、14分、右サイドでボールを受けた岩渕真がそこから中に切れ込んでいって、素早く左足シュート、これがゴール左隅に絶妙なコントロールで決めて、なでしこが先制。
1点を追うアメリカに対して、なでしこが22分、縦に入れておいてから、ボールを繋いで右サイドへと展開した所で、中島依がクロス、これを大儀見優が上手くDFの前に入って足で合わせてゴール、なでしこが追加点を奪う。
なでしこが2点リードをしていたのだが、27分、アメリカが自陣から縦に2発のパスで一気になでしこの左サイドの裏を取られると、2番のマイナス方向へのクロスを13番が合わせてゴール、たった3発のパスでアメリカに一気にゴールを奪われてしまう。
1点を返したことでアメリカもリズムが出てきて攻勢に出てくるが、ここはなでしこが耐え抜いて、2-1でなでしこが1点リードのまま前半終了。

良いスタート
良い形で新生なでしこはスタートを切れたとも言えるだろう。
アメリカ相手に、序盤の攻防の中で、岩渕真の個人技でゴールを奪い取った。
その後も、なでしこが追加点を奪う事が出来て内容的にも悪くはなかった。
とはいえ、気になるのは、確かにシステム的に新しい事を試みているのだが、ピッチ上では、そこまで目新しいメンバーと言う訳でも無い。
つまりは、それぞれがお互いのやり方をある程度以上把握している者同士のコンビであるとするならば、これ位の出来は当たり前であり、同時に、前半の終盤に劣勢になったのも相手がアメリカだと考えたら当たり前と言う所だろう。
そういう意味において、前半の内容的には、そこまで驚きの何かが出来ている訳ではなく、どちらかと言うと、アメリカがなでしこに対するやり方を、親善試合と言う事もあって、潰しではなく、自分たちのサッカーを行う方向で出してきているからこその内容だったように思える。
その意味では、なでしこは、ここからアメリカが攻勢に出てきた時にどうやって守るのか、特に失点シーンのように単純な攻撃に対して、どうやって数的有利を維持して止めたり、相手の縦へのスピードを封じるのかだろう。
新しく起用された佐々木繭が失点シーンでは簡単に裏を取られていたのと、ゴール前で、Morganに対して完全にフリーにしてしまっていた。
それ以外のシーンでも、結構サイドで裏を取られたり、その後のクロスに対して遅れたりと言う部分があったので、そういう守備の改善は考えておきたい。

後半
アメリカは前半と同じ、なでしこは宇津木に代えて川村優を投入、そのなでしこジャパンのキックオフで後半開始。
後半立ち上がりからアメリカがペースを握っているような展開で、なでしこは早くも二人目の交代として、56分、岩渕真に代えて横山久を投入する。
劣勢の中、左サイドで大儀見優が相手DFに対して不用意に後ろからタックルで倒してファール、この試合2枚目のYCで退場、なでしこは一人少なくなる。
アメリカが14番Morgan Brianに代えて20番Lindsey Horanを61分に投入、更に少し遅れて、16番Crystal Dunnに代えて12番Christen Pressを投入する。
なでしこも、62分、千葉園に代えて増矢理を投入する。
64分、アメリカはFKを得ると、ゴール前に放り込んだボールにDFの間に13番Morganに入られてヘディングで合わされゴール、アメリカが同点に追いつく。
74分、アメリカは7番Meghan Klingenbergに代えて11番Ali Kriegerを投入してくる。
劣勢の日本は81分、佐々木繭に代えて中里優を投入する。
何とか耐えていたなでしこだったが、終了間際の89分、アメリカがゴール前に放り込んだボールに20番Horanに対してDF二人とGKが交錯する形で、クリアできず、そのままゴールを決められて、逆転を許してしまう。
このまま敗れるかと思われたアディショナルタイムに、なでしこは、増矢理が相手DFがプレスに来ない所で、ボールを運び、川村理、そして、横山久と繋いで、横山久が上手くトラップで抜け出すと、冷静にGKとの1対1でゴールを決めて、なでしこが同点に追いつく。
結局、そのまま試合終了。

ドローか・・・
アメリカ相手にドローで終ったのは、まぁ結果だけでみれば好成績だったと言えるかもしれません江。
これまで、なでしこは一度もアメリカに勝った事が無い(筈)。
唯一の例外が、WCの決勝だったが、それも、90分で決着がつかずに延長、そして、PK戦の結果ですから、公式的には引き分けですしね。
その意味で、初勝利かと思ったが、2点を取った後のアメリカの猛攻の前には手が出なかった感がありますね。
特に、サイドから攻めて圧力をかけておいて、ゴール前で勝負してくる形には、なでしこの守備はズルズル下がるという、本来はやってはいけない守り方になってしまったと言える。
ある意味で言えば、昨年のWCの決勝での大敗は、なでしこの意表をつくような奇襲で、流れを奪っておいて、なでしこが立て直す前に試合を決められてしまったという感じで、力負けと言うよりも戦術的な負けだったが、この試合は、力の前に屈して、終了間際に何とか同点に出来たのだが、力の差を感じることにもなった。
とはいえ、失点は、ミスでもあったので、ミスさえなければ、勝てた可能性が十分あった事もまた事実。
単純な力の前に、屈してはいたものの、それでも耐え抜くことが出来る、ある種の割り切りさえ出来れば、一人少ない状況下でも耐えることが出来た。それは、一つの考えとして置いておく必要があるだろう。
その上で、この試合のアメリカのサイドからの崩しとそこからのクロスに対しての守り方、サイドで数的有利をどうやって作るのか、そして、それでも中央ではきっちりと対応できるかどうか、そういう守り方を今一度作る事、男子が陥っているのと同じ、守り方という事を考えていかないといけない時だろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。