2016年06月08日 [09:29]   キリンカップ | スポーツ | A代表/2016 

キリンカップ2016 日本 vs ボスニア・ヘルツェコビナ

キリンカップ2016の決勝。
ブルガリア相手にまさかの大勝劇で決勝に駒を進めた日本と、デンマーク相手にPK戦の末、勝ち上がってきたボスニア・ヘルツェコビナ。
WC最終予選を前に、出来れば勝って終わりたいが、それ以上に、高さのある相手を呼んで試合が出来るという事で、オーストラリアに対する準備としたい。

キリンカップ2016 決勝
[4]市立吹田サッカースタジアム/35,589人
日本 1-2 ボスニア・ヘルツェコビナ
(JPN) 清武弘嗣(28分)
(BIH) ミラン・ジュリッチ(29分、66分)
日本のスタメンは、12 西川周作、21 酒井高徳、22 吉田麻也、6 森重真人、5 長友佑都、17 長谷部誠、7 柏木陽介、18 浅野拓磨、13 清武弘嗣、11 宇佐美貴史、9 岡崎慎司の4-2-3-1。
キリンカップ2016 日本 vs ボスニア・ヘルツェコビナ
ボスニア・ヘルツェコビナのスタメンは、12 イブラヒム・シェヒッチ、24 マテオ・スシッチ、15 トニ・シュニッチ、2 エディン・コカリッチ、25 アルミル・ベキッチ、10 ハリス・メドゥニャニン、13 マリオ・ブランチッチ、20 イゼト・ハイロビッチ、8 アルミン・ホジッチ、23 ハリス・ドゥリェビッチ、18 ミラン・ジュリッチの4-2-3-1。

前半
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がり早々、2分、ボスニア・ヘルツェコビナがFKを得ると、ゴール前に一気に放り込んできたボールに対して、18番ジュリッチが森重真に完璧に競り勝ったヘディングシュートにくるが、ここはGKの西川周が好セーブ。
すぐさま日本も反撃して3分、ボールを繋いで、清武弘からのパスに左サイドを抜け出した長友佑がクロス、これをニアサイドで浅野拓がヘディングで合わせるがヘディングシュートは枠を外し、長友佑の抜け出しの段階でオフサイドの判定。
10分には、高い位置で長友佑から13番ブランチッチがボールを奪って、その後、右サイドで20番ハイロビッチがドリブルで、その長友佑の裏をついて、中に切れ込み、ゴール前での人数がほぼ同数だったが、最後はシュートを西川周が好セーブ。
12分には、今度は日本が岡崎慎が仕掛けてこぼれたボールを宇佐美貴が狙いすましたようなミドルシュート、これは枠に行っていたが、GKの好セーブに防がれる。
更に15分には右サイドで宇佐美貴がキープして、一旦、長谷部誠に戻すと、それをダイレクトで縦に、受けた清武弘が上手く反転してシュートまで行くが、ここはGKが反応、左手で触る事でシュートはバー直撃。
お互いに何度も決定機を迎えながら、最後の部分で決め切れない展開が続く中で、28分、左サイドでボールを受けた宇佐美貴がプレスが弱い隙をついてドリブルで仕掛けて、DF二人の間に突っ込んで、3人目まで引き付けた所でフリーになった清武弘へと絶妙なパス、これを体勢が悪いままシュートを決めて、日本が先制。
しかし、1分後、ゴール前に簡単に入れてきたボスニア・ヘルツェコビナで8番ホジッチがマークを外してヘディングシュート、これは西川周が防ぐも、吉田麻がホジッチ側に流れた事でフリーになった18番ジュリッチがこぼれ球をゴールに押し込んで日本が同点に追いつかれる。
お互いに1点ずつ取った後も、どちらかと言うと日本が攻めているが、お互いに決定機がある中で決め切れず、前半は1-1で折り返す。

攻め合いの前半
お互いに何度も決定的な場面を作り出し、場合によると大量得点が生まれていてもおかしくない前半だった。
ただ、両チームとも結果として1点のみと言う所だった。
日本の攻撃に関して言えば、中盤でのパス回しは基本的にあまりプレスが掛かってこない事もあって回せる上に、特に左サイドの宇佐美貴の所で勝てているので、そちらから攻め込んで行くことが出来ている。
但し、攻めているもののボスニア・ヘルツェコビナの守備陣がガッチリとゴール前でブロックを作っているので、得点シーンの様なピンポイントなプレーを除くと、どうしても相手の高さの前に跳ね返されてしまい、かといって、岡崎慎の持ち味を活かせるようなスペースだったり、浅野拓がスピードに乗れるようなスペースが無かった。
だからこそ、何度も決定機がありながらも、最後の部分でどうにもならないという所があった。
その反対に守備に関しては、これはもう西川周の活躍によるものであることが大きい。
相手の高さを警戒している部分もあって、吉田麻と森重真がジュリッチとホジッチを警戒しているのだが、何度となくマークを外されて、少し外されると後は簡単に高さでやられてしまう。
こういう所は修正が必要で、オーストラリアであってもアジアレベルで、ジュリッチやホジッチほどの選手はいないだろうが、それは、逆に彼らを完全に抑えることが出来るかどうかが、アジアの高さを封じるための鍵になるという事だろう。
西川周のビックセーブに頼るのではなく、きっちりとしたチームとしての守備でボスニア・ヘルツェコビナの攻撃を封じれるようになる必要がある。

後半
日本は柏木陽に代えて遠藤航を投入、ボスニア・ヘルツェコビナは前半のまま、そのボスニア・ヘルツェコビナのキックオフで後半開始。
後半立ち上がりから日本が優勢に試合を進めて、ボスニア・ヘルツェコビナ陣内に押し込んで試合を進めるが、しかし、ボスニア・ヘルツェコビナもカウンターを狙ってくる。
66分、劣勢のボスニア・ヘルツェコビナが23番ハリス・ドゥリェビッチに代えて7番ミロスラフ・ステバノビッチを投入すると、その7番ステバノビッチに対するマークが決まる前の隙をつくようにフリーでトラップからスルーパス、そこに走り込んだ18番ジュリッチがタックルに来た吉田麻の足の下を抜いたシュートを決め、ボスニア・ヘルツェコビナが逆転。
70分、1点を追う日本は、新しく入ったステバノビッチに対抗するために長友佑に代えて槙野智を投入する。
74分、日本は清武弘ではなく、宇佐美貴と代えて小林祐を投入する。
76分、ボスニア・ヘルツェコビナはこの試合2得点の18番ミラン・ジュリッチに代えて26番ズボニミル・コジュリを投入する。
日本が優勢に試合を進めていくのだが、なかなか最後の部分で合わせきれずゴールを奪えない。
79分、日本は岡崎慎に代えて金崎夢を投入する。
日本が押し込むのに対して、ボスニア・ヘルツェコビナは5バックにして、2ラインでブロックを作って完全に守りに入ってきた。
85分を過ぎたあたりからは、何度も日本が決定機を作り出し、惜しいシーンを作り出すと、88分、日本は長谷部誠に代えて小林悠を投入し、前線の枚数を増やしていく。
同時に時間をかけながらボスニア・ヘルツェコビナが13番マリオ・ブランチッチに代えて16番フィリップ・アレジナを投入する。
逃げ切りを狙うボスニア・ヘルツェコビナは時間をかけながら20番イゼト・ハイロビッチに代えて4番アレクサンダル・コソリッチを投入、ここでアディショナルタイムに入る。
アディショナルタイムにも決定的なシーンを何度も作った日本だったが、結局ゴールを奪えず、1-2で日本敗れる。

決め切れなかった
まぁ、これにつきますね。
後半は完全に日本が試合の主導権を握っていた。
但し、最後までボスニア・ヘルツェコビナの守備を崩すことが出来ずゴールを奪う事が出来なかった。
それに対して、強かだったなと感じたのが、ファールを受けてFKで始める時に、日本の守備が整う前にすぐに始めようとして、主審に止められた所で、選手交代を活かして、一瞬試合の流れを完全に止めた。
その瞬間、明らかに日本の選手の集中力が途切れて、新しく入ってきた選手に対するマークの確認と言う意識を失っていたように思える。
結果として、瞬間的に外に開いたステバノビッチが完全にフリーになってしまい、慌ててマークに行ったところでの切り返しで置き去りにされてしまった。
正直、完璧にやられた瞬間でしたね。
そして、ここからが重要ですが、この試合、ジュリッチに対しては、日本はほぼ守れていなかった。
確かに、素晴らしい選手であるが、マークし切れないほどの相手とは思えなかったが、この試合では、森重真にしても、吉田麻にしてもマークし切れていなかった。というよりも、どちらが見るのか曖昧だった隙を突かれてしまっていたようにも思える。
そういう守備面での課題、どちらが行って、どちらがフォローするのか、最終ラインの選手が前に出た時、その穴を中盤の選手が下がって埋めるのか、もしくは、全体的にリスクを冒してでも行くのか。
何と言うか、そういう一つ一つの場面場面で、日本はチグハグだったように思える。
それが結果として、全体として大きな問題は無かったが、その小さな問題をつかれて敗れてしまった、そして、得てして、世界レベルとの試合では、そういう小さな綻びこそが一番の問題になるのは、これまでの経験から知っていなければならない。
誰が誰につくのか、誰かが上がった場合には、他の選手がどう動くのか、試合の状況状況に応じてのチーム全体の意識の統一が出来るかどうか、それが今の日本の課題になるだろう。

後は点と取る部分ではあるが、正直言えば、確かにガッチリ守ったボスニア・ヘルツェコビナの守備陣は壁と言っても良かった。
それでも、終盤あれだけの決定機を作れたのである。
そこで決められるかどうか、例えば、アジアレベルでは、日本相手に、これ以上にあからさまな守りを見せる事もあるだろう。
例えばオーストラリアが日本相手にリードしていたら、同じような壁がゴール前に出来上がるだろう。
そこをどうやって攻略していくのか、今回は結果に繋がらなかった訳ですが、この試合で出た問題を改善することが出来れば、アジアを突破する事は十分可能だと感じることは出来る試合だった。



個人的な個人評
12 西川周作 6.5 素晴らしい好セーブ連発で、2点に抑えられた。
21 酒井高徳 5.0 問題の多かった守備陣の中で唯一頑張った方。
22 吉田麻也 4.5 中途半端なプレーが目に付いて、結果としてピンチを招く要因にもなった。
6 森重真人 4.5 マークする対象を見失っていた。
5 長友佑都 4.5 攻撃では良い形もあったが、守備ではミスだったり裏を突かれたり、後半には足も止まってしまった。
20 槙野智章 5.5 途中交代から左サイドの守備を立て直して、左サイドの攻防を有利に変えた。
17 長谷部誠 5.5 バランスを取る方向でプレーをしていた。
14 小林悠 -- 評価できず。
7 柏木陽介 6.0 前に出ていって、左サイドで相手を崩していっていた。 
3 遠藤航 6.0 鋭い読みで何度も相手のパスをカットするなど守備面で貢献。
18 浅野拓磨 5.5 スペースが無くて行ききれなかったが、アディショナルタイムのシーンはシュートに行くべき。
13 清武弘嗣 6.5 攻撃を牽引していったが、もう1点が決め切れなかった。
11 宇佐美貴史 6.5 左サイドで積極的な仕掛けをもって、1対1は完全に制していた。
24 小林祐希 5.5 ピッチ上を広く使ってボールをもらったが、今一つパスを合わせることが出来なかった。
9 岡崎慎司 5.0 なかなかボールを引き出すスペースを見出せず持ち味を活かせなかった。
15 金崎夢生 5.0 前線で基点になって欲しかったが、競り勝つ事は難しかった。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。