2016年08月06日 [07:55]   サッカー五輪代表 | スポーツ | リオ五輪2016 

リオ五輪 B組 ナイジェリア vs 日本

リオ五輪の男子サッカー開幕戦。
今大会面白いのは、全ての試合を1日で実施するんですよね。
確かにそれなら不公平感は無いか。
そして、日本の初戦はナイジェリア。まさかの試合当日の6時間前に到着、ほぼ、空港から会場へ直接移動し、そのまま試合に挑んでくる相手との対決。
勝たないといけない試合で、相手が不利な状況で勝って当たり前とも言える難しい試合になった。

リオデジャネイロ五輪 B組 第1節
[8] アレーナ・アマゾニア/29,996人
ナイジェリア 5-4 日本
(NGA) Sadiq UMAR(6分)、Oghenekaro ETEBO(10分、42分、51分PK、66分)
(JPN) 興梠慎三(9分PK)、南野拓実(11分)、浅野拓磨(70分)、鈴木武蔵(95+分)
日本のスタメンは、1 櫛引政敏、2 室屋成、6 塩谷司、5 植田直通、4 藤春廣輝、3 遠藤航、7 原川力、8 大島僚太、18 南野拓実、13 興梠慎三、10 中島翔哉の4-1-2-3というか、中盤の3人はフラットに並ぶ感じか。
リオ五輪 B組 ナイジェリア vs 日本

前半
ナイジェリアのキックオフで試合開始。
立ち上がり最初に決定機を掴んだのは日本で、4分、左サイドの大外をオーバーラップした藤春廣のクロスにファーサイドに走り込んだ大島僚がボレー、これはGKの好セーブに阻まれ、そのこぼれ球を、再度大島僚が狙うもDFのタックルで止められる。
しかし、6分、右サイドのスローインから、9番が藤春廣を背負いながらキープして、日本の選手二人の間を突破してシュートに櫛引政が弾いた所、そこに詰めていた13番UMARが押し込んで、ナイジェリアが先制。
ただ、日本もすぐさま反撃、高い位置で興梠慎がプレスを仕掛けてボールを奪うと、一旦戻したボールは大島僚が一瞬奪われたがすぐさま奪い返して、中の南野拓に出すと、上手く相手の前に体を入れた南野拓が後ろから倒されてPK、これを興梠慎がきっちりと右隅に決めて、9分日本が同点に追いつく。
逆襲に行きたい日本だったが、キックオフ直後に、一気に右サイドへと展開されると、4番SHEHUのクロスに、ファーサイドで室屋成の頭の上を越されて8番ETEBOに胸トラップから左足シュートを決められてしまい、再びナイジェリアが日本を突き放す。
しかし、点の取り合いの様相を呈してきた試合は、今度は日本がキックオフ直後、前線でパスを繋いで南野拓に縦パスが入ると、冷静にGKの股下を抜いたシュートを決めて、日本がすぐさま追いつく。
日本は0点に抑えておいて、後半勝負を狙っていたと思うのだが、まさかの6分から5分間で両チーム通じて4点が入る点の取り合いの展開になったが、常に先手は取られたもののすぐさま日本が追いつくことで試合の主導権は与えず。
どちらかと言うと日本が優勢な試合展開でサイドから良い形でナイジェリアの守備を崩していくが、ただ、日本もミスがあって攻め切れなかったりする。
日本が優勢に試合を進めていたのだが、42分、ナイジェリアのカウンターで13番UMARが仕掛けてきてクロス、これを8番ETEBOがシュートミスではあったが、フワッとゴール前に浮いたボールを植田直がヘディングでのクリアが小さくこぼれ球を8番ETEBOが自ら押し込み、ナイジェリアが勝ち越す。
結局、3-2でナイジェリアに1点リードを許して、前半を折り返す。

点の取り合い
正直、日本は、前半は相手を抑えておいて後半勝負に持ち込む予定だったと思う。
ナイジェリアは、直前に長距離移動をする羽目になっており、どう考えても、疲労は溜まっているだろう。
その為に、前半からある程度走らせれば、後半に足が止まってくる事が予想できた。だからこそ、日本としては前半は同点で良いので、抑えておくことを考慮して、中盤を3人が守備的に構えられるようにしておいてナイジェリアの攻撃を封じる事を考えていたのではないかと思うが、それは、逆にナイジェリアは前半でリードして勝負を決めたいという所だろう。
その意味で言えば、日本がすぐに同点に追いつくことで、離されないようにしていたが、それでも、終盤に勝ち越しを許してしまって、日本にとっては想定外、ナイジェリアにとっては狙い通りの展開だったと言えるだろう。
ただ、攻撃は、それなりにはまっているのと、ナイジェリアの守備は正直ザルとは言わないが、マークも甘く突破は十分可能。
ここまでは、自分たちのパス回しでミスが目立って日本はボールを失う場面が多いので、そこを丁寧に出来れば、十分同点、逆転は可能だと言えるだろう。
しかし、その為には、ナイジェリアにこれ以上得点を許さない事が重要。ナイジェリアの守備が甘ければ、日本の守備も、正直ナイジェリアの攻撃の前に無力とまでは言わないが、後手に回っている。
単純な1対1でやられてしまっていて、その上で、最終ラインの連動性が悪くて、特にCBの塩谷司と植田直が共に個々で守っている形になっている。
この辺は、どちらかがコントロールして、と言うよりも、植田直がこれまで通り最終ラインをコントロールして、連動した守りをしないと、ブラジル戦でも感じたが、守備が曖昧すぎて、現状では、大量失点の可能性という、日本らしくない、日本の狙いと異なるサッカーにならざるを得ないので、出来るだけ、修正をしていかないといけない。

後半
両チームとも交代は無くて、日本のキックオフで後半開始。
後半日本は良い形で入っていたが、しかし、50分、ナイジェリアの13番UMARが長い足を活かして室屋成と塩谷司の間でボールを奪って仕掛けてきて、少し塩谷司のあたりがファールと判断されてしまいPK、これを8番ETEBOが決めてナイジェリアが4点目、日本は2点リードを許す。
53分、2点を追う事で、日本は攻撃に転じるという事で原川力に代えて浅野拓を投入、興梠慎と浅野拓の2トップとなる、4-2-2-2へとシフトする。
何とか2点を返したい日本だったが66分、中盤でのパス回しで藤春廣がボールを奪われると10番MIKELのクロスに対して櫛引政が飛び出して足でクリア、しかし、これはクリアが小さく8番ETEBOが拾って無人のゴールに決め、ナイジェリアに5点目を許す。
3点差を追う日本は、70分、右サイドから繋いで左サイドへと展開すると、中島翔のスルーパスから藤春廣が一気に縦に抜け出してクロス、これをニアサイドで浅野拓がヒールで合わせてゴール、日本が3点目を奪う。
そして、ここで、日本は興梠慎に代えて鈴木武を投入する。
ナイジェリアは73分、17番MUHAMMED Usmanに代えて3番MADU Kingsleyを投入する。
ナイジェリアは時間をかける形になってきて、日本は76分、最後の交代で中島翔に代えて矢島慎を投入する。
78分、ナイジェリアは9番EZEKIEL Imohに代えて15番UDO Ndifrekeを投入する。
完全にナイジェリアの足が止まってきて、87分にナイジェリアの最後の交代で10番MIKEL John Obiに代えて12番SALIU Popoolaを投入してくる。
ただ、ナイジェリアが時間をかけて交代などをしたことで、アディショナルタイムは5分、そのアディショナルタイムに、日本は前線でボールを受けた鈴木武が切り返しでDFを置き去りにしてマークを外すと、左足でゴール隅を狙いすましたシュートを決めて、1点差に詰め寄るが、しかし、日本の反撃はここまで、ナイジェリア相手に初戦を落とす。

守備崩壊の問題
4点目となったPKの判定には疑問がつくが、しかし、そもそも、それ以前に、日本の守備陣の崩壊具合の方が深刻であろう。
元々、この代表は守備から始めて、攻撃に転じて勝つというのが持ち味であって、その守備が武器であった。
過去、なかなか日本に出てこなかった世界に通じる素養のあるDFたちが名を連ねてきているのも特長であろう。
しかし、大会前に怪我人が続出、何とか岩波拓は間に合ったが、結局、本来であれば必要なかった最終ラインへのOAの梃入れが、この問題を引き起こしている面があるのではないだろうか。
確かに、この試合の塩谷司の個人的なパフォーマンスは悪くなかった。1対1で劣勢だった日本側の中でも良く対応できていたと言えるだろう。
また、藤春廣も得点に繋がるオーバーラップなどを見せるなど、それぞれのOAの持ち味は出していた。
但し、それは個々の力の部分で合って、日本の組織としての力としては機能していたとは言い難い。
何よりもCBの二人の連携が、ブラジル戦に引き続き、この試合も全くと言っていいほど無かった。どちらが、守備ラインを統率するのか曖昧で、コミュニケーションが取れていないのではないかと思えてくる。
結果として、それぞれが個別に対応してしまう事で、1対1で後れを取るとそのまま相手に決定機を与えてしまう事になった。
正直、ナイジェリアの攻撃は、13番UMARと8番ETEBOの二人だけであり、一応10番MIKELが後ろから支えるような形になっていたが、2、3人の攻撃でしかなかった。にもかかわらずの5失点と言う事実を踏まえて、守備の改善は急務だろう。
必ずしもOAを使わないといけない訳ではない。
もし、塩谷司と植田直のコミュニケーションがとれないのであれば、岩波拓の起用をするなどしないと、幸か不幸か、現状でリスクを冒して攻める事で前線は好調であるだけに、日本らしくない殴り合いの試合をする事になってしまう。
まずは、自分たちの原点である守備の改善、その為にも、おそらく植田直がリーダーシップを発揮して塩谷司を含めた守備ラインの統率が必要になってくるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。