2016年08月12日 [09:06]   サッカー五輪代表 | スポーツ | リオ五輪2016 

リオ五輪 B組 日本 vs スウェーデン

リオ五輪のGS最終節。
ここまで、日本は1分1敗で3位。
自力突破は無くなっているが、コロンビアがナイジェリアに引き分け以下で、日本は勝てば突破が決まる。
また、もしコロンビアが敗れた場合は、日本は引き分けても総得点の関係で突破が出来る可能性が高い。
但し、スウェーデンも勝てば突破の可能性があるだけに、最後まで気の抜けない試合。

リオデジャネイロ五輪 B組 第3節
[22] アレーナ・フォンチ・ノヴァ/17,821人
日本 1-0 スウェーデン
(JPN) 矢島慎也(65分)
日本のスタメンは、12 中村航輔、2 室屋成、6 塩谷司、5 植田直通、15 亀川諒史、3 遠藤航、8 大島僚太、18 南野拓実、10 中島翔哉、13 興梠慎三、16 浅野拓磨の4-2-2-2。
リオ五輪 B組 日本 vs スウェーデン
スウェーデンのスタメンは、1 LINDE Andreas、2 LUNDQVIST Adam、3 MILOSEVIC Alexander、5 KONATE Pa、13 UNE LARSSON Jacob、6 KHALILI Abdul、7 TIBBLING Simon、8 FRANSSON Alexander、9 QUAISON Robin、11 AJDAREVIC Astrit、12 ISHAK Mikael

前半
スウェーデンのキックオフで試合開始。
立ち上がりから主導権を握った日本は、6分には、左サイドから仕掛けて、マイナス方向に戻したボールを遠藤航がフワッとDFラインの裏に落とすパスを入れると、完全にフリーで抜け出した中島翔だったが、ここはシュートを狙わず中にダイレクトで折り返した所をカットされる。
日本が前からのプレッシングから押し込んだ展開で優勢に試合を進めるが、スウェーデンは全体的に下がって3ラインを作ってガッチリと守りを固めていて崩しきれない。ただ、スウェーデンも下がってしまっているので、ボールを奪われても、スウェーデンの攻撃はほぼ、9番QUAISONと12番ISHAK くらいしか怖くはない。
その後も日本はチャンスを作り、危ない場面はほとんどない優勢な試合展開のまま前半は、しかし、得点を奪えずスコアレスで前半を折り返す。

悪くはない
出来れば点を取りたい所だったが、日本の方が優勢に試合を進めたことは悪くは無かった。
但し、前節のコロンビア戦でも優勢に試合を進めながらも、一発の攻撃で先制点を許したので、攻めている時こそ、守備に関しての意識は忘れずに行かないといけない。
とはいえ、この試合、スウェーデンは攻撃に転じても人数をかけてこないどころか、立ち上がりすぐから、連戦の疲労もあるのか、早々に足が止まってきている。
それだけに、日本としては、後半の早い段階で先制点を奪う事で、バランスよく戦いたい所。
また、これまでのように守備面で、連動できていない事で、隙を突かれるという事は避けないといけないので、前に全体が出ていっている時にこそ、後ろから声をかけると同時に、遠藤航にはバランスを取ってもらいたい所。
とにかく、前半は良い形でサッカーが出来ていて、これまで以上に、日本のやりたいサッカー以上の事が出来ていただけに、それをきっちりとやり切って、勝利を引き寄せることが必要になるだろう。

後半
スウェーデンは8番FRANSSON Alexanderに代えて10番SONKO SUNDBERG Noahを投入、日本は前半のままのメンバーで、その日本のキックオフで後半開始。
立ち上がり早々、日本はダイレクトにパスを繋いで、完璧にスウェーデンの守備を崩し、最後は中島翔のパスに、興梠慎と南野拓が飛び込むが後一歩届かず。
攻勢を仕掛けるが、なかなかゴールを奪えない日本は、57分、南野拓に代えて矢島慎を投入する。
スウェーデンも徐々に攻撃に人数をかけるようになってきて、59分には、日本ゴール前で混戦になるシーンが生まれる。
ここで、日本は浅野拓に代えて鈴木武を61分、投入する。
63分には、左CKからショートコーナーで始めた所で矢島慎がクロス、遠藤航がDFに競り勝ったヘディングシュート、これはGKが好セーブ、更に鈴木武が詰めるも、これも押し込みず。
決め切れなかった日本だったが、左サイドで、粘って、大島僚が一瞬の隙をつくように縦に一気に抜けると、そこからクロス、ニアサイドに滑り込むように飛び込んだ矢島慎が押し込んで、65分、日本がついに先制。
勢いが増した日本は、スウェーデンの守備を崩して攻め込んで行き、惜しいシーンを何度も作り出すようになるが、シュートが枠を外す。
72分、スウェーデンは9番QUAISON Robinに代えて17番SEMA Kenを投入する。
スウェーデンも攻撃を強めてくることで、日本が前に出るスペースが生まれて、お互いに攻撃でチャンスを作り出せるようになり、得点の可能性を感じさせる展開になってくると、77分、日本は興梠慎に代えて井手口陽を投入し、遠藤航を中央に置き、鈴木武の1トップとなる4-1-4-1へと変更する。
スウェーデンも83分、12番ISHAK Mikaelに代えて21番BERISHA Valmirを投入する。
日本に何度となく決定機が訪れるものの、しかし、追加点を奪う事は出来ず、ただ、スウェーデンの攻撃も日本はきっちりと対応して、漸くリオ五輪初勝利。
しかし、コロンビアがナイジェリアに勝利した事で、日本はGS3位敗退となる。

守備の課題
この試合、日本は漸くの初勝利を上げることが出来た。
内容的にも圧倒しており、特にハードスケジュールの中で、スウェーデンは早々に足が止まっていく中、日本は最後まで走り続けた事は、素晴らしい事だったと言える。
そして、日本らしい攻撃を何度も見せるとともに、見事なゴールを奪っての勝利と言うのは、この試合だけでみれば良かった。
しかし、今大会を総じて、日本の守備の課題が大きく出たと言えるだろう。
何度か書いたが、この世代の日本の特長は世界に通じる守備陣であり、その象徴が、植田直だったり、岩波拓だったり、そして、川崎Fの奈良竜だったり、G大阪の西野貴だったりと、CBに人材が豊富だったと言えるだろう。
それが、大会前の負傷者の続出で、まさかのCBにOA起用と言う事態になった。
それ自体は不測の事態ですし、今回の結果に与えた影響は大きかったようにも思える。しかし、事、アタッカー陣は、今回はOAを起用しないといけないとまで言われていたにもかかわらず、興梠慎を起用してはいたが、他の選手は非常に良くやっていて、また、久保裕が急遽招集できなくなったのにも見事に対応した。
また、一番の弱点でもあったCHに関しても、攻撃に関しては、大島僚にしても井手口陽にしても、そして、遠藤航にしても良かったと言っていいだろう。
だからこその3戦7得点という結果を残す事が出来たと言える。
但し、OA枠を起用して挑んだ最終ラインが正直問題だった。
一部で、初戦、櫛引政のミスが無ければとか、2戦目の藤春廣のOGが無ければという結果論的な意見が見受けられるが、そもそも、今回の場合は、そういう問題以前の所にあったと言えるだろう。
3戦目は0点に抑えたものの、この試合でもそうだったのだが、個々の選手の能力が高い事もあって、日本の守備陣は個別で対応してしまっていた事が一番大きい。
確かにサッカーはチームスポーツであるが、同時に個々の戦いであり、1対1を重視する部分だってある。
とはいえ、チームスポーツの側面を無視して良いわけではなく、相手の攻撃を止める為に、守備をきっちりとする為には、それぞれが連動して守っていく必要がある。
前の選手から後ろの選手へと言う部分でもそうであろう。その意味で、この試合などは2トップがプレスを仕掛けて、中盤の選手が良くフォローしていたので、前の守備は決まっていたように思えるが、ゴール前での対応に関しては、やはりまだまだ 問題が多かったのは事実であろう。
これは、塩谷司や植田直だけの問題ではなく、あえて、個人名を挙げてしまうなら、手倉森監督の失敗だろう。
アジアレベルであれば、この個別対応で十二分に対応できた。だからこそ、守備はそのレベルで出来ればと言う事になっていたのかもしれない。また、もしかしたら、事前合宿なんかでの練習試合なんかをいくらかこなした中でも、対応できたのかもしれない。
それだけ、今の五輪世代の守備陣の能力は高いと言えるのだが、しかし、サッカーにおいては、相手は1対1だけでなく数的有利だったり、こちらの1対1の有利を崩してくる。そんな事は、日本の攻撃陣だってやっているのだから、知っている筈の事だろう。
しかし、それに対しての対応が取れていなかった、対応策を作れていなかった、そもそも守り方がチームとして出来てなかった。結果として、最終ラインは最後まで統率されておらず、それが、3試合での7失点と言う結果を生んだと言えるだろう。
ここで終った事は残念ではあるが、彼ら自身のサッカーはまだまだ終わりではなく、それどころか、今度は、ロシアWCに向けての現A代表とのポジション争いがスタートする。
ロシアWC、そして、主力となっていかないといけないカタールWCに向けて、折角の強みでもある最終ラインの彼らには、自分で止める、ボールを奪うというのと同時に、チームとしてボールを奪うという事を今一度思い起こして身につけていって欲しい所だろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。