2016年09月02日 [08:54]   FIFAワールドカップ | スポーツ | WC/ロシア2018 

WC2018アジア最終予選 日本 vs UAE

ついに始まったロシアWC出場に向けてのアジア最終予選。
いつもながらもグループは日本にとって楽とは言えない相手が揃っていますし、何よりもアジア全体の中で、他の国が追いついてきた事もあって、相対的に日本の力は下がってきている。
それだけに、ホームでは絶対に勝たないといけない、そして、初戦は、ACで日本が圧倒的に攻めながらもまさかのPK戦で敗れる事になったUAE。
ある意味リベンジの初戦、勝って、勢いに乗りたい所。

FIFA WORLD CUP - Final Qualification Round
[2]グループB 日本・埼玉スタジアム2002/58,895人
日本 1-2 アラブ首長国連邦
(JPN) 本田圭佑(11分)
(UAE) AHMED KHALIL(20分、54分PK)
日本のスタメンは、12 西川周作、19 酒井宏樹、6 森重真人、22 吉田麻也、21 酒井高徳、17 長谷部誠、7 大島僚太、4 本田圭佑、10 香川真司、13 清武弘嗣、9 岡崎慎司の4-2-3-1。
WC2018アジア最終予選 日本 vs UAE
UAEのスタメンは、12 KHALID EISA、23 MOHAMED AHMAD GHARIB、19 ISMAIL AHMED、6 MOHNAD SALEM、14 ABDELAZIZ SANQOUR、13 KHAMIS ESMAEEL、5 AMER ABDULRAHMAN、10 OMAR ABDULRAHMAN、15 ISMAIL AL HAMMADI、11 AHMED KHALIL、7 ALI AHMED MABKHOUTの4-2-2-2。

前半
UAEのキックオフで試合開始。
立ち上がりから、日本がサイドからパスを中心に仕掛けていくと、11分、右サイドで得たFKのチャンスに、清武弘がゴール前に入れたボールは、大外からファーサイドに入ってきた本田圭にピンポイントにあって、フリーでヘディングシュートを決めると、日本が先制。
更に日本が優勢に試合を進めるものの、UAEのゴール前で最後の一本が繋がらず追加点を奪う事が出来ずにいると、20分、ゴール正面でファールを与えてしまうと、11番AHMED KHALILに直接ゴール右上隅に決められ、日本は同点に追いつかれる。
同点にされたものの、日本は本田圭や岡崎慎、そして、香川真がゴール前に飛び込み、サイドからそこにボールが入っていくなど決定機を作り出すが、後一歩ゴールを割れない。
その後もたびたびチャンスを作るものの最後の部分で、精度を欠くのと、UAEの守備陣が粘り強いためにゴールを奪うにはいたらず、前半は1-1で折り返す。

嫌な展開
何と言うか、日本が圧倒的とまでは言わないが、優勢に試合を進めている中で、早々に先制点を奪う事が出来た。
ただ、すぐにUAEに同点に追いつかれるという事で、その後も、チャンスを作りながらも追加点、勝ち越しゴールを奪えないという展開は、ACを思い出して嫌な展開である。
とはいえ、良い形で攻めていて、日本としては、悪く無い流れのまま前半を終えることが出来たとも言えるので、その面ではポジティブにとらえよう。
特に、両サイドがUAEに対して優勢で、そこで押し込んで、そこからのクロスでゴール前で勝負する事が出来ている。
その意味でも、ある程度以上の狙い通りの戦い方は出来ているとも言えるだろう。
しかし、怖いのは、UAEも狙い通りの戦い方が出来ているように見える事だろう。
確かに、何度となく日本はチャンスを作ったものの、その割にはゴールを決められるだろうと思えるシーンは、そこまで多くなかった。
その前段階で、UAEの守備にブロックされるシーンが多かった。
そして、これは怖い所であるのだが、日本の守備の方がフワッとしていて、UAEの攻撃陣を捕まえきれていない。
だからこそ、失点シーンに繋がったファールの様なシーンが起こってしまう。どうにも、前への意識が強く出た結果、後ろが疎かになっているように思える。
こういうチャンスがありながら点が取れない試合だからこそ、まずは、きっちりと後ろを作って、ゆっくりとしたサッカーも行う事で緩急を作りたい所であるし、まずは、守備を安定させておいて、相手に付け入る隙を与えないことが重要だろう。
また、気になっているのが、CHで長谷部と大島僚がコンビを組んでいるが、何と言うか、バランスが悪くて、前で攻めている、サイドから攻めている時に、行き詰っても戻せない状況になっている。
結果として、前が渋滞して、スペースが無くUAEに守り易い単調な攻めになってきているように思える。
一旦、大島僚なりが、下がってボールを戻させておいて、作り直すような、そういう展開も考えておかないと、ただでさえ、後ろがフワッとしている中で中盤が前掛かり過ぎてバランスを崩しているように思えるので、後半の修正課題だろう。

後半
UAEは後半から14番ABDELAZIZ SANQOURに代えて3番WALID ABBASを投入、日本は、前半から交代は無く、その日本のキックオフで後半開始。
後半も立ち上がりから日本が押し込んで、大島僚のミドルシュートは、GKの好セーブに阻まれ、更に右CKからのボールはファーサイドで飛び込んだ森重真の僅かに後ろでタイミングが合わず、決定機を作りながらもゴールを奪えず、すると、50分ぐらいからUAEが猛攻を仕掛けて、52分、PA内で15番ISMAIL AL HAMMADIが仕掛けて、日本は3人がかりで止めに入るが、最後は、大島僚が出していた足に相手が引っかかってこけたのをファールと取られてPK、これを11番AHMED KHALILがタイミングを外すようなチョップキックで正面に決め、UAEが54分逆転。
完全にサイドを攻略していて、そこからのクロスで清武弘や岡崎慎などが決定機を迎えるも、タイミングが合わないなどなかなかゴールを奪えず、日本は62分、清武弘に代えて宇佐美貴を投入する。
更に66分には、岡崎慎に代えて浅野拓を投入する。
68分には、左サイドで宇佐美貴がワンツーから抜け出してPA内に入っていこうとした所を相手がコースに入って倒されるが、これはノーファールの判定。
UAEは時間をかけて73分、11番AHMED KHALILに代えて18番MOHAMED FAWZIを投入し、逃げ切りを狙う。
日本は、75分、最後の交代で大島僚に代えて原口元を投入する。
77分には、右サイドからのクロスを中央で本田圭が落として、浅野拓がフリーでボレーシュート、これは横からのVTRではラインを割っていたように見えるのだが、ノーゴールの判定。
79分、UAEは15番ISMAIL AL HAMMADIに代えて4番HABIB AL FARDANを投入する。
82分にはゴール前に放り込んだボールをGKがファンブルしてこぼれ、本田圭の足下に来るが、一瞬シュートのタイミングが遅れた所で、GKが素晴らしい瞬発力で飛び込んでブロック。
結局、最後まで日本は同点ゴールを奪う事は出来ず、試合終了、日本は黒星スタートとなった。

自業自得
確かに、この試合の主審は、どちらかと言うとUAEよりの判定が多かったように思える。
決勝点になったPKのシーンも、確かに足が当っているようにも見えるが、しかし、タイミング的にはダイブしているだけに、本来ならシミュレーションだっただろう。
また、浅野拓のゴールも、若干斜めのカメラ映像なので確実とは言えないが、それにしては深い位置でのセーブですし、GKの体の位置からしたらゴールだっただろう。
更に言えば、そういう決定的な部分だけでなく、UAEはこの試合、日本の選手に対して、主審の見えない所で、細かいちょっかいをかけていて、画面の端の方だったりで、すれ違いざまに軽く押したりしているシーンが何度も映っていた。
酒井宏が顔を叩かれて倒れているシーンもあったが、主審は一切ファールを取っていない。
巧妙と言えば巧妙であり、それで、酒井宏はイライラしていたのも間違いないが、そういう諸々も含めて、日本側がホームでありながら不利な状況だったという言い訳はあるだろう。
しかし、それもこれも、自業自得の部分も多い。
最大の要因は、前半の戦い方だろう。
気持ちの入っている選手はいたが、空回りしている選手、そして、フワッと集中できていない選手など、チーム全体として機能していなかった。それでも、言い形を作れていたから、何とかなっているように思えたが、そういう集中できてない部分が、決定機を作る事が出来ない要因で、ゴールを奪えない要因になっていたように思える。
何より、その集中できていなかった事が、同点ゴールを許した要因となるファールに繋がったし、何より、PKを与える前に相手に簡単にボールを奪われて波状攻撃を喰らっていたという部分に繋がっている。
どこかで、ホームだし勝てるという気持ちがあったのではないか? TV放送などで危機感を煽っていたり、初戦の重要性を謳っていたが、これもいつもの事だから、重視していなかったのではないだろうか?
確かに、終盤にコロコロ転がって時間をかけたり、交代で時間をかけたりと、UAEもせこいプレーが多かった。
しかし、何が何でも勝つために、手段を選んでいない、先のファールを除けば、それは確かに紳士的ではないが、日本相手に勝つために形振り構っていないという事だろう。
そういう気持ちが、今の日本になくなってしまっていて、アジアなら勝てるだろうという気持ちがあったのではないか? ACでの敗北の経験が、偶々運が悪かったからと思っていないか?
片手間で勝てるほど、アジアの最終予選は甘いものじゃない。
終盤に見せた必死なサッカーを、立ち上がりに何が何でも点を取りに行くという所、それと同時に、逆に試合を落ち着けるという事、そういうサッカーの戦い方を、今一度、日本は知るべきだろう。



個人的な個人評
12 西川周作 5.0 PKは仕方がない。内容的には危なげなかった。
19 酒井宏樹 4.0 右サイドの攻防で色々仕掛けられてイライラするのは分かるが、プレーが雑になってはダメ。
6 森重真人 4.5 良くカバーしようとしていたが不用意なパスもあった。
22 吉田麻也 4.5 ファールもあったが、守備的には安定させていた。
21 酒井高徳 5.5 得点に繋がらなかったが左サイドを制していて、この試合の数少ない及第点。
17 長谷部誠 4.0 プレーと言うよりも主将として、もっとチームを集中させるべきだった。
7 大島僚太 3.5 前に出過ぎてバランスを崩しており、波状攻撃だったり攻撃を作れない要因になっていた。
8 原口元気 4.5 惜しい仕掛けもあったが決めることは出来なかった。
4 本田圭佑 5.5 得点以外でも唯一、最初から最後まで勝ちにこだわってプレーしていた。
10 香川真司 4.5 技術はあるが、何と言うか集中し切れていない軽いプレーも多かった。
13 清武弘嗣 4.0 後半は大分調子を取り戻したが、前半は消えている時間が多く、ミスも目立った。
11 宇佐美貴史 5.5 彼の投入で漸くスイッチが入った感があるが、ゴールを奪う所まではいけなかった。
9 岡崎慎司 4.5 惜しいシーンはあったが決められず。
18 浅野拓磨 5.5 幻のゴール以外でも、積極的な仕掛けがあった。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。