2016年09月30日 [08:34]   FIFA U-17 World Cup | スポーツ | U-17/インド2017 

AFC U-16選手権2016 日本 vs イラク

既にU-17WCの出場を決めた4チームで戦う、ベスト4。
ここまで、無失点で、危なげなく勝ち上がってきた日本が、アジア制覇に向けて、次の一戦。
対するは、グループCを2位通過し、ベスト8でウズベキスタンを倒して、U-17WCへの出場権を手にしたイラク。
U-17WC出場と言う目標を果たした後は、どこまでこのチームがいけるのかと言う一戦。

AFC U-16選手権ベトナム2016
[30]SF GMC Stadium/1,542人
日本 2-4 イラク
(JPN) 山田寛人(29分、42分)
(IRQ) MOHAMMED DAWOOD(18分、81分PK、94+分PK)、MUNTADHER ABDULSADA(67分)
日本のスタメンは、1 谷晃生、6 喜田陽、7 菅原由勢、5 瀬古歩夢、19 菊地健太、4 平川怜、10 福岡慎平、8 鈴木冬一、22 谷本駿介、18 山田寛人、11 宮代大聖の4-2-2-2。
AFC U-16選手権2016 日本 vs イラク
イラクのスタメンは、1 ALI IBADI JABBAR、2 HABEEB MOHAMMED KHALAF AHELE、5 MUNTADHER ABDULSADA、4 ALI AHMED RADHA、3 AMMAR MOHAMMED DHEYAA AL-LAMI、15 MOAMEL KAREEM KHACHI、7 MOHAMMED DAWOOD、8 SAIF KHALID SHAYYAL、6 MUNTADHER MOHAMMED、9 ALI KAREEM HANI、10 MOHAMMED RIDHA JALIL MEZHER AL-ELAYAWIの4-1-3-2。

前半
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりから高い位置からプレスを仕掛けてくるイラクに対して日本はなかなかボールを前に運べず、劣勢となり、イラクに良い位置でFKを与えてしまうなど、日本はリズムに乗れない。
18分、日本のクリアボールが、イラク陣内でGKが一気に日本ゴール前まで蹴ると、日本は戻りながらでクリアが小さくなって、拾った7番が右サイドの角度の悪い位置から強引にシュート、これがDFの体に当って、GK谷の逆を突く形になってゴール、イラクが先制する。
劣勢の日本だったが、29分、中盤の平川怜から右サイドでフリーになっていた山田寛に縦パスが入ると、良いトラップで抜け出した山田寛がそのままGKとの1対1を豪快に決めて日本が同点に追いつく。
同点に追いついて、日本にもリズムが出てくると、中盤での攻防が増えてきて、42分には、ボールを奪ってから、左サイドの裏に縦パスを入れると、山田寛が受けてフェイントでDFを一旦かわしてクロス、そこに宮代大が走り込んでニアサイドのDFの裏で触るかと思われたが、これは触れなかったものの、それがGKの逆を突く形になって、ボールはそのままゴールに吸い込まれて、日本が逆転。
前半終了間際にも、日本はFKからゴール前で一歩届かなかったものの惜しいシーンを作るなど、日本がリズムを掴む形で前半はリードして終了。

見事な逆転
立ち上がりはイラクが前から前から来たことで、日本にとってみたらなかなか思い通りにボールを回せず、完全に劣勢な展開で、自分たちのリズムを作れなかった。
その中で、イラクに先制点を許してしまうなど、日本にとってみたら、嫌な展開ではあったが。
先制を許した後、若干イラクのペースが落ちた事もあるが、日本も、イラクのラインが高い事を狙って裏を一発で狙う方法を選択、それが奏功して、裏を狙った山田寛に対して、良い形でボールが入った。
それによって、同点ゴールと逆転ゴールと言う、前半の内で逆転する事が出来た。
特に同点にした後は、イラクのペースを断ち切って、中盤で互角以上に日本もプレッシングをかけてリズムを作り出すと、その中盤から一気に裏を狙う。
こういう悪い流れでも自分たちで対応できる大人なプレーが、このチームの特長と言うのは今まで書いてきた通りですが、この試合でもそれを見せてくれたように思える。
後は、このまま、イラクが再び攻勢を仕掛けてくるだろう後半で、裏を狙って追加点を取りに行くと同時に、失点しないようにしっかりと抑えて行くのが重要である。

後半
両チームとも交代は無く、イラクのキックオフで後半開始。
後半立ち上がりからイラクが再び仕掛けてきて、日本は押し込まれるが、52分には、日本もカウンターから決定機を作り出す。
更に55分には、高い位置でボールを奪い取った宮代大がシュートを放つが、これはバー直撃。
日本がリズムを掴むようになると、58分、イラクは8番SAIF KHALID SHAYYALに代えて11番ALAA ADNAN JABBARを投入する。
日本も、59分、鈴木冬に代えて9番久保健英を投入する。
日本とイラクが中盤での攻防で五分の展開の中で、67分、良い地位でFKのチャンスを得たイラクは、一旦はシュートがポストに当るも、それを拾った7番DAWOODがクロス、それを9番ALI KAREEMが競って落としたボールを5番ABDULSADAが押し込んで、イラクに同点に追いつかれる。
69分、ここで、イラクは9番ALI KAREEM HANIに代えて17番MOHAMMED ALI ABBOOD、日本も同時に谷本駿に代えて13番中村敬斗を投入する。
イラクが再びペースを上げてきて、日本は再び押し込まれる展開になると、80分、イラクの7番DAWOODが突破した所で、瀬古歩が足を引っ掛けて倒してしまいPKを与え、更に瀬古歩は2枚目のYCで退場、これを7番DAWOODが思い切って左上に決めて、日本はリードを再び許す。
一人少なくなった日本は、85分、山田寛に代えて2番桂陸人を投入して、前線を宮代大の1トップにして、後ろのバランスを取り直す。
日本は前に出たいのだが、それに対して、イラクは裏を狙って、7番DAWOODが仕掛けてきて、決定機を作り出していて、日本は何度も危ないシーンが生まれる。
それでも、日本も攻め込んでチャンスを作るものの、ここまでくるとイラクもゴール前はきっちりと固めてなかなかスペースが無い。
アディショナルタイム、再びカウンターで攻め込んできた7番DAWOODに対して、PA内で平川怜が倒してしまったという事で、再びPK、これを再び7番DAWOODが左上に決めて、イラクが決定的な4点目を奪う。
ここで、イラクは最後の交代として10番MOHAMMED RIDHA JALIL MEZHER AL-ELAYAWIに代えて23番SAJJAD MAJID HAMEEDを投入する。
それでも日本は攻めて、菅原由の決定的なシュートもあったが、GKに止められてしまい、結局、日本はベスト4で敗れる。

勝利への意欲の差
あんまり精神論などで勝敗を語りたくないのだが、しかし、この試合の勝敗を分けたのは、勝利に対する意欲の差だったかもしれない。
日本は、U-17WC出場を決めたことで、この試合に対するモチベーションが無かったように思える。
それに対して、イラクは、出場だけでなく優勝を目指しているのか、試合の立ち上がりから勝ちへのこだわりはイラクの方に強く感じることになり、それが、最初から最後まで走り続けられた要因だったのではないだろうか。
日本は、立ち上がりのハイプレスに劣勢に立ったが、いつも通りと言うべきか、失点こそ許したものの冷静に対応して、自分たちの流れに持ち込み逆転をする事は出来た。
しかし、後半に入って、イラクの方がペースダウンするかと思われたが、ハイペースを続けて、逆に日本の方が集中を切らすシーンが増えてきて、ミスとまではいかないが、反応が全体的に遅れている印象になっていった。
結果として、逆転を許すことになって、アジアを制するだけの力があったと思われた今回の代表も、ここで終ってしまった。
U-17WCに向けて、一番の問題は、やはり、冷静に大人なサッカーが出来るが、リードを許した後、と言うよりも、後半に同点を許した後に、強引にでも流れを取り返すような、そういう勢いが無かった所だろうか。
マイペースで冷静に試合を出来る事は、このチームの強みでもあるが、時に、強引にでも勝利をもぎ取る為に戦えるかどうか、それが、ここから先、世界で戦う上で重要な部分だろう。
感情論、精神論のようなものを除いた場合、単純に、勝敗を分けたのは、イラクの7番の個人技と言う部分があるのだが、それを活かそうとしたイラクに対して、日本の守備が常に後手に回った事だろう。
ただ、やはりそこに繋がったのは、何となく集中を欠いた日本と、勝つために全員が前を向いていたイラクの差だったんじゃないかな。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。