2016年11月01日 [08:25]   FIFA U-20ワールドカップ | スポーツ | U-20/韓国2017 

AFC U-19選手権2016 日本 vs サウジアラビア

U-20WCの出場をかけたU-19アジア選手権の決勝。
過去、今大会で日本は準優勝が6回あるが、一度も優勝した事が無い。
来年のWCを前に、アジアで優勝して自信をもって挑みたい。
対するサウジアラビアは過去2度の優勝経験を持つ強豪であるが、日本としては後一つ、今大会予選を含めて無失点、このまま無失点優勝を決めたい。

AFC U-19選手権バーレーン2016
[31]Final バーレーン・ナショナル・スタジアム/3,460人
日本 0 ( 5 PK 3 ) 0 サウジアラビア
日本のスタメンは、1 小島亨介、2 藤谷壮、5 冨安健洋、3 中山雄太、19 舩木翔、17 市丸瑞希、10 坂井大将、15 堂安律、8 三好康児、20 岩崎悠人、9 小川航基の4-2-2-2。
AFC U-19選手権2016 日本 vs サウジアラビア
サウジアラビアのスタメンは、1 AMIN ALBUKHARI、8 ANAS ZABBANI、5 ABDULELAH ALAMRI、19 FAHAD ALHARBI、12 MOHAMMED ALZUBAIDI、23 ABDULLAH MAGRSHI、14 ALI HASSAN ALASMARI、10 AYMAN ALKHULAIF、6 SAMI ALNAJI、7 RAKAN ALANAZE、11 ABDULRAHMAN ALYAMIの4-2-3-1。

前半
サウジアラビアのキックオフで試合開始。
立ち上がりいきなりサウジアラビアが仕掛けてきて10番ALKHULAIFにミドルシュートを放たれると、GKの目の前でバウンドして処理できず抜けるが、僅かに指先で触っていてポスト直撃。
序盤サウジアラビアの攻撃で、少し日本が危ないシーンも多かったが、日本も小川航が抜け出してシュートが枠を外すが、決定機を作り出すと、少しずつ日本もリズムを作れるようになる。
日本もチャンスを作れるようになったが、サウジの方が個人の力で上回ってきていて、スピードのある攻めを見せて、39分には、右サイドからDFの裏を通す絶妙な低いクロスを10番ALKHULAIFが入れてきて、戻る冨安健も触る事が出来ず11番ALYAMIに入ったが、ここはシュートが大きく枠を外してくれて日本はゴールを許さず。
その後もサウジの個人技に日本は劣勢になるものの、ゴールを奪われないが、日本自身もチャンスを作れないままスコアレスで前半を折り返す。

いつもと異なる前半
これまでの試合と異なり、日本が攻め込まれて危ないシーンを作られるシーンが何度となくあった。
特に立ち上がり早々と39分のシーンは、これまでの日本の試合ではなかった、ほぼ決められていたような試合であり、最初のシーンは、今大会ほぼ活躍の機会が無かった小島亨が好セーブを見せて何とか耐えられた。
これまでは、冷静で個人能力としても相手よりも上回っていたCBの二人がきっちりと対応できた事で、チーム全体の守備意識と相まって危ないシーンが無かったのだが、サウジの個人技、特にスピードは日本を単純に上回っていて、1対1で突破を許してしまうシーンや、簡単に裏を取られるシーンも多い。
また、少しプレスが甘いとシュートまでくるなど、サウジの良さが目立つ部分があるが、今の日本の武器となるのが守備であるとしたら、このサウジの攻撃が世界レベルの入り口と言っても良い。
世界レベルであれば、これ位のプレスの甘さでゴールを狙ってきたり、突破をしてくるとしたら、日本としては、それに対してどう対応するのかと言うのを経験する良い機会である。
この攻撃をきっちりと対応する事で、世界と戦う一歩になり、また、自信にも繋がるだろう。
後は攻撃に関しては、セットプレーと言う武器を活かす事と同時に、前半途中で漸く出るようになったサイドチェンジと言うか、長短のパスを活かせるようなプレーと、その中で裏をどうやって取りに行くのかと言うのが必要になるだろう。
良い経験になりそうな試合だけに、この試合で勝ちたいと思える試合になっている。

後半
両チームとも交代は無く、日本のキックオフで後半開始。
後半に入ってもサウジのペースと言う所は変わらず、日本は三好康に代えて、60分、18番遠藤渓太を投入する。
サウジがペースを握って、押し込んできて、日本は1対1で突破を許すなど、簡単に裏を取られてしまったりと、危ないシーンは多くなるが、サウジは最後の部分で足を滑らせたり、シュートを大きく外すなど精度を欠き、また、小島亨が良く守っていて、何とか0点で抑える。
劣勢の日本は、守備の安定を狙ってか、75分、市丸瑞に代えて、21番原輝綺を投入する。
80分、サウジは最初の交代で7番RAKAN ALANAZEに代えて20番MANSOUR ALMUWALLADを投入する。
ただ、サウジも一杯一杯なのか、90分になる前に5番ALAMRIが突然ピッチ上に倒れ込み、一時試合は中断、ピッチの外に出される。
終盤はサウジのペースが落ちていたのだが、日本も得点を奪えず、結局、スコアレスのまま、勝負は延長へ。

延長
日本のキックオフで延長開始。
日本は延長に入ると、右サイドの藤谷壮に代えて、6番初瀬亮を94分に投入する。
立ち上がりから飛ばしていたサウジの足はだいぶ止まってきていて、日本が徐々にペースを握るが、延長後半、114分には、サウジがFKのチャンスを得ると、代わって入ったばかりの15番KIREIRIが壁の中に入った味方の頭の上を超えて狙ったシュートがあるが、GK小島亨が横っ飛びで止める。
終了間際、サウジが119分に最後の交代で14番ALI HASSAN ALASMARIに代えて18番NASSER ALDAWSARIを投入。
最後の最後に、日本は、FKのチャンスを得て、堂安律がゴール前に放り込むが、これはGKにキャッチされて、ここで試合終了、120分の戦いは決着がつかず、優勝の行方はPK戦へ。

PK戦
10番坂井大将(JPN) ○ フェイントでタイミングを外して右隅に決める。
18番ALDAWSARI(KSA) ○ GKは読むも右隅に決める。
15番堂安律(JPN) ○ タイミングを外して正面上に決める。
15番KIREIRI(KSA) ○ 正面に決める。
18番遠藤渓太(JPN) ○ GKの動きを見て左に決める。
11番ALYAMI(KSA) ○ GKの右足下を早く抜くように決める。
3番中山雄太(JPN) ○ 右を狙って、GKに読まれるも早いボールで貫く。
23番MAGRSHI(KSA) × 大きく枠の上に外す。
9番小川航基(JPN)  ○ 右下隅に決める。
PK戦の結果、5-3で日本が勝利、日本がU-19アジア選手権で初優勝を決める。

日本が優勝
PK戦に関しては、日本の方が落ち着いていて、GKの動きを見ながらゴールを決めていたのに対して、サウジのGKは落ち着きが無くて、キッカーが蹴るよりも前に動いていて、場合によると、あれは、止められてもやり直しになるんじゃないかと言う位、動き出しが早過ぎて、キッカーとしては楽な相手だった。
ただ、PK戦は、GKの質の差が大きく出て、余裕で勝てた感があるが、しかし、試合内容に関しては、ほぼほぼサウジの方が上だった。
本当に良く耐えたと言える。
今大会、本当にチームとして守備で勝ち上がってきていて、この決勝大会だけでなく、予選を含めて、9試合無失点で優勝を決めた、その守備には自信に繋がるのではないだろうか。
サウジの攻撃は、本当に早くて強くて、これまでの相手とは格が違って、その中で、今大会は、どちらかと言うと活躍の場が無いどころか、若干安定感を欠いていたGKの小島亨が好セーブでチームを助けて、PK戦でもオーラがあるどっしりとした落ち着きも見せていた。
そして、大会のMVPとしては堂安律が選ばれたわけですが、やはり、優勝に貢献したのは、CBの二人で、この試合は、これまでの試合と比較するとやられていた部分あるが、スピードなどでやられながらも、最後のところで対応できる集中力を発揮して最後まで失点を許さなかった。
サウジは90分で試合を決めるというイメージがあったのか、飛ばし過ぎたという所か、後半の終了間際あたりから足が止まってきていて、延長は日本がペースを握っていたが、点が取れなかった。
それが、今の日本の課題でもあるだろうが、しかし、GSの2試合と比較して、前線でも動きが合って、この辺は、CHで市丸瑞やFWで岩崎悠が起用されて全体で動きとバランスが良くなって、この試合は点が取れなかったものの13点を取れていたのは決して悪くはない。
東京五輪を目指すメンバーとしては、U-20WCでの活躍と言うか、世界を知る経験が大切であり、そして、先にも書いたように、この試合のサウジのサッカーは世界レベルの入り口であり、こういうレベル、これ以上のレベルを経験することが大切になる。
守備では、何とか耐えることが出来たが、しかし、サウジの拙攻だったりミスに助けられた部分はある、WCでは失点していた可能性が高いだろう、となれば、後半歩プレスで詰めることが出来るか、後半歩早く動き出せるか、その半歩から一歩と言う所を詰めていくことは、頭で分かるというのではなく、実際の経験として体で知る事が出来る。
そして、攻撃に関しても、相手の守備に対して、半呼吸の差で止められる。
そういう事を実感できるかどうかになる。
但し、今は、まずは日本にとって初めてのU-19アジア制覇おめでとう!
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。