2016年11月25日 [09:16]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第95回高校選手権 

第95回選手権 京都大会決勝 京都橘 vs 京産大附属

今年の冬の選手権を目指す京都府大会の決勝。
先日のU-19アジア選手権で日本を優勝に導いた一人、岩崎悠を擁する京都橘。
その王者京都橘に挑む京産大附属は、全ての男子スポーツの中で初の京都府大会決勝進出。
全国最後の選手権出場を果たすのは5連覇を目指す王者京都橘か今年一気に名乗りをあげた京産大附属か。

第95回全国高校サッカー選手権大会
京都府大会決勝 西京極陸上競技場
京都橘 1-0 京都産業大学附属
(京都橘) 水井直人(73分)
京都橘のスタメンは、1 矢田貝壮貴、20 大塚陸、4 吉水太一、3 清水駿、5 水井直人、6 仲田尚悟、8 河合航希、14 土井翔太、11 堤原翼、7 岩崎悠人、13 篠永雄大の4-2-2-2。
京産大附属のスタメンは、1 福永淳貴、20 榎本智、3 村上大誠、4 柴本康平、5 山下寛治、2 小倉希優丸、6 村木昴太、8 草木颯斗、7 高木大世、14 田中皓貴、9 安達譲の5-2-3

京都橘が競り勝つ
京産大附属は京都橘の攻撃に関して人数をかけて守る事を選択し、5バックでゴール前にスペースを与えず、京都橘の攻撃を跳ね返していくが、京都橘も慌てずボールを繋いで、隙を窺う事で、どこか静かな試合展開となる。
時間経過とともに、京産大附属はボールを奪って縦に早いサッカーで攻め込み出し、京都橘が少し間延びして中盤が空くことで、京都橘のパス回しが機能しなくなってきて、徐々に京産大附属ペースの試合になってくる。
それでも、前半の終盤には、再び京都橘がボールを持てるようになっていくが、それでも京産大附属の守備を崩しきる事は出来ず。
後半立ち上がり早々、中盤から一気に前線に放り込んだボールに飛び出してきたGKよりも一瞬早くその前に斜めに走り込んだ岩崎悠がヘディングでループシュートを狙うが、これは、枠を外す。
後半に入ると、完全に試合は京都橘ペースで、京産大附属はボールを奪っても、京都橘陣内にほとんど攻め込めない展開になるが、京産大附属の守備陣も隙を見せずゴールを与えない。
なかなかゴールにならない展開で、延長も視野に入ってきたが、京都橘が攻勢を仕掛けていって、73分、岩崎悠が3人に囲まれてシュートまで行けずこぼれた所で、そこまで走ってきていた水井直が滑り込むようなシュートが、DFの隙間からゴール右下隅、わずかにGKの指先が届かないコースに吸い込まれてゴール、京都橘が先制する。
更に攻勢を続ける京都橘だが、77分の岩崎悠のシュートは惜しくもポスト。
その後、京産大附属も最後の攻勢を仕掛けるもゴールを奪えず、京都橘が5年連続冬の選手権出場を決める。

一つの考え
今年に入って飛躍的に力をつけて、冬の選手権でも初の決勝進出を果たした京産大附属。
決勝の相手が、岩崎悠率いる京都橘という事で、この試合、京産大附属はその岩崎悠に仕事をさせないために、常に二人以上のマークをつけ、その為に、最終ラインの守備が5バックと言う形を形成していた。
確かに消極的とも取れるサッカーであるかもしれないが、勝つために形振り構わぬというのであれば、それもありだろう。
また、単純に引いて守ってと言うのではなく、前半に関しては、チャンスの数はおそらく京産大附属の方が多かったのではないかと言えるくらい、ボールを奪ってから縦へと早く、また、前半の京都橘の守備が、少し曖昧だった事もあって、前線でボールが収まるので、攻め込んで行くことが出来た。
その上で、例えば、京都橘は、勝って当たり前と言う空気感がある中で、なかなか点が取れず焦れてくれば、自ずと自分たちにチャンスが出来るだろうという考え方は間違っていないだろう。
京都橘は確かに準決勝で先制を許す展開に成ってはいたが、それ以上に、この試合、失点こそしていないが、最も苦戦した試合だったと言えるのではないだろうか。
それだけ京産大附属のサッカーが京都橘相手にはまっていたという事でもあるだろう。
そして、そこまでの力を京産大附属はつけているという事で、この準優勝は誇っていいものだと言えるだろう。

岩崎悠人が不発も
やはりと言うべきか、U-19日本代表FWの岩崎悠は徹底的にマークされた。
それはある種仕方がない部分でもあるだろうが、結果として得点が取れなかった。
しかし、それでも何度となく京産大附属のゴールを脅かすシュートを放ったり、得点シーンも前線で3人に囲まれながらも何とかボールを味方の方向にこぼすことができるなど、流石と思わせるシーンは多かった。
そして、それ以上に、岩崎悠の凄さがあったのが、やはり、後半立ち上がり早々のシーンだろう。
徹底的にマークにあってスペースも無い中で、京都橘が前線に放り込んだボール、キック自体は曖昧で、ミスキックだったと思うのだが、そこに斜めにDFとGKの死角から走り込める、そして、GKよりも一瞬早くヘディングシュートにいける動き出しの良さと言うのが、やはり持ち味でもあるのだろう。
このままセンスが磨かれれば、佐藤寿のようなプレーでゴールを量産する事も出来るだろう。
そういう嗅覚の様なものを持っていると感じさせるプレーであり、この試合、不発ではあったが、最後まで京産大附属のDF陣は、1点を追う中で攻める時にも、彼をフリーに仕切る事は出来ないだけの存在感は発揮していたと言えるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。