2016年12月04日 [09:21]   浦和レッズ | スポーツ | CS・PO/2016 

J1/2016 CS 浦和 vs 鹿島

J1のCS決勝、第2試合。
第1試合はアウェーの鹿嶋で、PKの1点を守って勝利をして、優勝に王手をかけた浦和。
圧倒的有利に立った浦和に対して、鹿島は2点取らないと勝てないが、逆に2点取れば、1点差の勝利でもアウェーゴールで勝利が決まる。
厳しい状況ではあるが鹿島が2点以上取るのか、浦和がそのまま勝ち切るのか。

Jリーグ2016 チャンピオンシップ 決勝
埼玉スタジアム2002/59,837人
浦和 1-2 鹿島
(浦和) 興梠慎三(7分)
(鹿島) 金崎夢生(40分、79分PK)
ホーム浦和のスタメンは、1 西川周作、46 森脇良太、6 遠藤航、5 槙野智章、24 関根貴大、10 柏木陽介、22 阿部勇樹、3 宇賀神友弥、9 武藤雄樹、13 高木俊幸、30 興梠慎三の3-4-2-1。
アウェー鹿島のスタメンは、21 曽ヶ端準、22 西大伍、14 ファン・ソッコ、3 昌子源、16 山本脩斗、6 永木亮太、40 小笠原満男、25 遠藤康、10 柴崎岳、33 金崎夢生、8 土居聖真の4-2-2-2。

鹿島逆転優勝
立ち上がり1点リードをしている浦和がいきなり仕掛けると、右サイドのスローインから裏に抜けた高木俊が素早くクロス、ニアサイドで武藤雄が囮となってDFを引き付けた所で、ファーサイドへと入ったクロスにフリーの興梠慎がボレーで合わせて、7分、浦和が先制。
更に勢いに乗って仕掛ける浦和は、9分には武藤雄が右サイドからDFを個人技でかわして突破しシュート、しかし、これはバー直撃。
序盤の攻勢が一段落した後、浦和はどちらかと言うと下がって受けてカウンターを狙う形に変えた事で、鹿島は中盤でボールを持てるようになって、鹿島も攻めに転じることが出来るようになる。しかし、鹿島は浦和の守備を崩せない中で、浦和のカウンターから何度も決定機を作るなど、浦和ペースの試合展開は変わらず。
ただ、鹿島も一瞬の隙をつくように、右サイドを抜けた遠藤康が絶妙なクロス、これをファーサイドで金崎夢がダイビングヘッドで押し込み、鹿島が40分同点に追いつく。
後半に入ると再び浦和が仕掛けるが、しかし、ここは鹿島が耐えると、徐々に鹿島が押し返し出し、77分、浦和は槙野智のミスでボールを奪われると、鈴木優がドリブル、PA内で槙野智が後ろから倒してPK、これを金崎夢がしっかりと左隅に決めて、鹿島が79分、鹿島が逆転。
パワープレイを仕掛ける浦和に対して、守りに入るかと思われた鹿島だったが、後半途中交代で入ってPKを取った鈴木優に代えて赤崎秀を投入して、真っ向から受けて立つ。
浦和が猛攻を仕掛けて、何度となくけ㏍定期を掴み、アディショナルタイムには完全にフリーのシーンも出来たが、しかし、シュートは枠を外す。
そして、鹿島は大きく蹴りだすようになって試合終了、鹿島が逆転で優勝を決める。

勝負強さが光った鹿島
チームとしての経験の差が出たように思える試合になった。
この試合、鹿島は2点取らないといけない試合であり、浦和は引き分けでも良いという試合であった。
しかし、その浦和が序盤から仕掛けて、早々に先制点を奪い取った。
普通であれば、それで相手の心を折る事も出来るだろうが、この辺は経験値の高い鹿島と言うべきか、どうせ2点を取らないといけなくて、2-0であっても、2-1であっても自分たちの勝利は変わりない。
逆に言えば、1点取られようが、0点であろうが、相手の得点は関係ない。
その割切がチームとして出来ていたから、特に慌てる事無く対応、その後も、浦和の方がペースを握っていたが、それでも、鹿島は冷静に対応し続けて、結果として、前半の内で同点に追いつくことができた。
それによって、鹿島には余裕が出来ていて、その後も浦和ペースでも、2点目を取れば良いという戦い方が、逆に浦和にミスを誘ったように思える。結果、浦和のミスから逆転を決めた鹿島。
そして、ここも経験の差か、チームとして、ピッチ上に立つ選手とベンチの選手、更にはコーチ陣の中でも采配が統一しなかったのか、バタバタした戦い方で、槙野智が前に行くのか、更には、FKのシーンで西川周が上がるのかどうか、そういうバタバタした所をつかれて、鹿島の牙城を崩せないまま終わった。
経験の差、それが、優勝を分けた最も大きな要因だろう。

失速の浦和
再び勝てなかった浦和。
今季、YLCを優勝する事で、ペトロヴィッチ監督に日本で初のタイトルを与えた浦和ではあり、それで吹っ切れて、今季のJリーグでもいつもの終盤の失速は無く優勝を決めた。
そういう意味でも、この試合、勝ちに行って良い形で先制をする事が出来た。
しかし、そういう圧倒的な有利な状況であったが、その状況を活かしきる事が出来なかった。
一番の問題は、不測の事態に対する自分たちのサッカーをやる上での応用力不足ではないだろうか。
解説が伝えていたが、後半で逆転を許した後、ペドロヴィッチ監督は槙野智を上げさせたが、他のコーチからはまだ早いという意見が出て、更に、ピッチ上でも槙野智に下がれと合図する選手もいた。
しかも、既に交代カードを切り切った事で、浦和は悪い流れを変えるという手を打つ事も出来なかった。
昨年の広島もそうだが、勝つチームは自分たちが何をやるべきかを理解している。
それが出来ないと、例え勝っていても勝ち切る事が出来ないという事態になる。
まさに、浦和はそういう状態で、チームがどうするべきかを分からないまま右往左往して、結果として、圧倒的に攻めていて何度となく決定機を迎え、後少しでゴールかと言うようなシーンもあったが、しかし、何となく浦和が勝てるイメージが出来なかった。
自分たち自身がどうすべきかを分かっていない、そんなサッカーであり、それではやはり、ダメであろう。よく個の力と言う言葉を使うが、この試合の状況を判断してチームとしてどう戦うのか考える事、それも個の力であることを忘れるべきではないだろう。

冷静だった鹿島
徹頭徹尾、鹿島は冷静だった。
先に書いたように、この試合の鹿島は、とにかく2点以上を取って勝つしかない。
それがチームとしてはっきりしていたからこそ、先制点を許した後も慌てる事無く少しずつ浦和のサッカーを切り崩していった。
浦和が下がって守りに入れば、ボールをしっかりと繋いで自分たちのリズムを作る。その中で浦和が何度もカウンターを仕掛けてきて、正直危ないシーンは何度もあった、いつか追加点を奪われるかもしれないという所もあった。
しかし、彼ら自身には、その追加点を奪われるというイメージは無かったのかもしれない。
冷静にしっかりと自分たちのサッカーを展開し、時に厳しくファールを辞さない部分も見せた。
逆転した後も、猛攻を受ける中で、繋げそうなら繋ぐが無理なら単純に大きく蹴りだす、それすら無理ならサイドや後ろに簡単に出す。
そういう何と言うかそれぞれの試合状況に応じた判断によって、鹿島がきっちりと勝ち切った。
良い意味で冷静に淡々と、そして、同時に熱く激しさを見せる。
まさに鹿島らしいサッカーで勝利、優勝を手にしたと言えるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。