2016年12月25日 [08:51]   皇后杯 | スポーツ | 女子サッカー全般 

第38回皇后杯 仙台L vs I神戸

皇后杯の準決勝。
今季、なでしこリーグでは4位、カップ戦では3位に終わった仙台L。
なでしこリーグは、優勝した日テレに及ばなかったものの2位だったが、今大会は無失点で勝ち上がっているI神戸。
新潟Lの待つ、決勝の舞台に駒を進めるのは果たしてどちらか。

第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
準決勝 No.46 味の素フィールド西が丘/3,149人
仙台L(1部) 1-3 I神戸(1部)
(仙台L) 川村優理(84分)
(I神戸) 道上彩花(15分)、京川舞(102分、108分)
仙台Lのスタメンは、21 ブリトニー・キャメロン、5 坂井優紀、26 北原佳奈、3 市瀬菜々、13 佐々木繭、4 岸川奈津希、6 川村優理、8 嘉数飛鳥、23 中野真奈美、10 浜田遥、24 有町紗央里の4-2-2-2。
I神戸のスタメンは、31 福元美穂、23 守屋都弥、5 甲斐潤子、4 田中明日菜、3 鮫島彩、16 チョ・ソヒョン、7 中島依美、18 杉田妃和、11 髙瀬愛実、10 大野忍、19 道上彩花の4-1-2-3。

I神戸の勝利
立ち上がり、リズムが良かったのは仙台Lで、全体的にコンパクトに保って、I神戸のパス回しを封じておいて、高い位置でボールを奪って攻め込んで行く。
しかし、15分、右サイドからシンプルにゴール前に放り込むと、道上彩がDFの前に体を入れておいて、飛び出してくるGKよりも早く触ってかわすと、無人のゴールに蹴り込み、I神戸が先制。
先制した事でリズムに乗ったI神戸が優勢に試合を進めるものの、追加点を奪う事が出来ず、すると、後半に入って、再び仙台Lが出足が良くなって、試合の流れを奪い返す。
それでもゴールは奪えず、何となくこのままI神戸が逃げ切るかとも思われた84分、左サイドPAのすぐ外でFKのチャンスを仙台Lは得ると、中野真が入れた絶妙なボールに、ファーサイドで川村優がヘディングで叩き込んで、仙台Lが同点に追いつく。
お互いに勝ち越しゴールを奪えず、勝負は延長へ。

延長に入ると、102分、中央でパスを上手くDFより早く触って左サイドに流れながらトラップすると、そのまま裏に抜け出してからのクロス、これを中央で京川舞が頭で合わせてゴール、I神戸が勝ち越す。
更に108分には、左サイドで増矢理がクロス、これをニアサイドで中島依がトラップ、これは、角度が悪かったので、一旦戻したボールを京川舞が蹴り込み、I神戸がダメ押しとなる3点目を奪う。
ただ、2点リードをしたI神戸ではあったが、112分、PAを飛び出してクリアをしたGKの福元美が、着地で足を痛めたようで、プレー続行が不可能で、急遽、I神戸はGKの交代となる。
その後も仙台Lは何とか同点を目指して攻めるものの、I神戸の守備の前に攻め切れず、結局、3-1でI神戸が決勝進出。

波と凪
この試合の両チームの力は互角だったと言えるだろう。
立ち上がりから試合の主導権を握ったのは仙台Lで、コンパクトに保ったサッカーでリズム良く戦えていた。
しかし、その中で、仙台Lのミスをついて、チャンスを活かし、I神戸がゴールを奪った。
あの一瞬、仙台LはDFもGKも道上彩の動きは見えていたと思える。だからこそ、一旦GKにバックパスをしようと考えたのだろうが、それよりも道上彩の動きが早く、その結果、道上彩の逆でボールを受けようと飛び出していたGKにとってみたら逆を突かれる形になった。
プレーの狙いは分かるが、やはり判断ミスだったと言えるだろうが、それを見逃さずにI神戸が先制した。その後はI神戸がペースを握っていたが、それは、どちらかと言うと、仙台Lのサッカーに慣れてきて、対処できるようになったからだろう。
結果、I神戸は最後まで、同点にされた後もそうだが、延長も含めて、慌てる事もなく、淡々とサッカーを続けて、それがミスの少なさに繋がったのが勝因だったかもしれない。
裏を返すと、仙台Lは、ムラがあった事が敗因だったのではないだろうか。立ち上がり一気に仕掛けていながらも先制点を許してしまい、その後は、I神戸にペースを握られたが、後半から延長にかけては仙台Lの方が優勢だったと言える。
ギアを上げて攻めているように思えたが、結果として、その勢いでムラが出来て、波が落ちた所で、I神戸にゴールを奪われた。
世界的にサッカーの強い所は、このギアの上げ下げが上手いので、ある種、仙台Lの方が状況に合わせて戦えていたとも言えるのだが、その波の下限が、バランスを崩す位置までおとしてしまったのが問題だろう。
それに対して、凪のように淡々と戦ったI神戸、本来に関しては、どちらが良いとも言えないが、それでも、この試合は勝ったのは、I神戸であり、その勝因、落ち着きだったと言えるだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。