2016年12月30日 [09:21]   天皇杯 | スポーツ | 第96回天皇杯 

第96回天皇杯準決勝 横浜M vs 鹿島

今年の天皇杯も準決勝。
先日のCWCでの活躍も記憶に新しく、既に来年のACL出場を決めている鹿島。
その鹿島の活躍に触発されたJリーグ勢の中で、名門として後に続くことが期待される横浜M。
52大会ぶりの開催での決勝に挑むのは、どちらか。

第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会
準決勝 No.85 ヤンマースタジアム長居/14,302人
横浜M(J1) 0-2 鹿島(J1)
(鹿島) 土居聖真(41分)、鈴木優磨(73分)
横浜Mのスタメンは、1 榎本哲也、13 小林祐三、22 中澤佑二、15 新井一耀、24 金井貢史、8 中町公祐、29 天野純、20 マルティノス、25 前田直輝、11 齋藤学、17 富樫敬真の4-2-3-1。
鹿島のスタメンは、21 曽ヶ端準、24 伊東幸敏、23 植田直通、3 昌子源、16 山本脩斗、6 永木亮太、40 小笠原満男、10 柴崎岳、13 中村充孝、18 赤﨑秀平、8 土居聖真の4-2-2-2。

鹿島が勝利
立ち上がり試合の主導権を握ったのは鹿島で、高い位置からのプレスを仕掛けて、ボールを奪うとサイドの裏を狙っていく。ただ、この流れを耐えた横浜Mが、少しずつ押し返していき、何とかチャンスを作れるようになると、少しずつ五分に持ち込む。
横浜Mが押し返していくと、この試合最大のチャンスと言うべきか35分、横浜Mが齋藤学の突破から戻したボールを前田直がGKの曽ヶ端準をかわしてシュートも、ここはDFがシュートブロック、更に、鹿島がカウンターから横にふって、中村充のパスを柴崎岳がシュート、これはGKの榎本哲が止めると、再び横浜Mがカウンターから、裏に抜けたマルティノスに繋ぐと、これをヒールで落として、富樫敬がシュートに行くが、DFがブロックに入りシュートは枠を外す。
試合が動き出すと41分、鹿島が右サイドに開いた赤崎秀から前に出た柴崎岳にパスを出すと、これをダイレクトでクロス、このボールに土居聖がファーサイドに下がりながらヘディングで合わせてゴール、鹿島が先制。
1点を追う横浜Mは、後半途中から中村俊を投入すると、71分、FKのチャンスを得て、中村俊が蹴ったボールをニアサイドで競って、ファーサイドに流れたボールを金井貢が押し込み、横浜Mが同点かと思われたが、これはオフサイドでノーゴール。
73分、横浜Mが最終ラインからのパスをミスすると、それを奪った鹿島が、永木亮のスルーパスで抜け出した柴崎岳がダイレクトでクロス、これを鈴木優が押し込み、鹿島が追加点を奪う。
何とか2点追う横浜Mだったが、攻め切れず、87分には、大きく前に出てきていたGKへとバックパスを出した所に鹿島は鈴木優がプレスをかけてミスを誘うと、ファブリシオが無人のゴールへとシュートを狙うが、僅かに枠を外す。
横浜Mもチャンスを作り出すが、しかし、ゴールを奪う事は出来ず試合終了、鹿島が決勝に駒を進めた。

ピンチの後にチャンスあり
この試合の立ち上がり試合をリードしたのは鹿島だったが、攻め切れず、徐々に横浜Mが押し返して優勢になってきたと思われ、そして、決定機を作り出し、横浜Mが得点を取るかと思われた所で、鹿島が逆に隙をつくように得点を奪った。
2得点とも、その前に横浜Mが決定機を迎えており、そのピンチを跳ね返した事で、鹿島がチャンスを掴むという展開になった。
こういう、ピンチの後にチャンスと言うのは良く言う話でもあるし、サッカーは攻守が一体になっているので、相手が攻めてきた所でカウンターからチャンスを作る事は良くある。
ただ、ここまで見事にピンチの後に得点と言う事になるような試合はなかなかないと思える。
そういう意味で、何と言うか面白い展開だったように思える。

決め切れなかった横浜M
何と言うか今季の横浜Mを象徴するような試合になったように思える。
決定機の数と言うか、チャンスの数は鹿島よりも横浜Mが多かったように思える。
齋藤学の仕掛けなどで鹿島の守備を崩していけていた。
しかし、結果として、ゴールを奪う事は出来なかった。
今季のJリーグで、横浜Mは総得点で言えば鹿島と同じ。失点数は僅かに横浜Mの方が多いのだが、それでも、ほぼ差はない。
だが、鹿島が18勝に対して、横浜Mは13勝。
勝ち切れない試合が多かったというイメージがあり、それは、ここぞという所で点が取れなかったという事だろう。
中村俊のセットプレーでのキックと言う武器があるのだが、決め切れなかった事で、勝てなかった、それが決められる選手が出てくれば、と言うのは、やはり、ここ数年の横浜Mの課題だろう。

世界を体感
試合中の解説にもあったが、世界を体感した事による鹿島のサッカーの質のアップは大きい。
相手のバイタルに入った所でのプレー、特にパスはダイレクトで回すことで、相手のDFに対応させる時間を与えない。
2得点とも、ダイレクトでクロスを入れた柴崎岳の技術の高さがあったが、それは偏に世界レベルのスピードへの対応とも言えるだろう。
あの崩しは、相手DFにとって、止める事は無理だろう。
この辺が、横浜Mとの差になったとも言えるが、問題は、これを続けていけるかどうか。
残念ながら、Jリーグのスピード感、距離感は、やはりまだまだ日本人のレベルを出ていかない。
その中で戦う事で、結果として埋没していく事になる。
これを、自分たちのスピードとして確立していく事で、世界を体感した事を本当の意味で活かせるという事だろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。