2017年01月07日 [07:43]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第95回高校選手権 

第95回選手権準々決勝 滝川二 vs 前橋育英

今年の高校サッカーも準々決勝。
2010年の優勝以来の優勝を目指し、3試合で13得点0失点と快進撃を見せる滝川二。
2014年の準優勝を超え優勝を目指し、今大会接戦ながらも未だ失点を許していない前橋育英。
どこからでも点が取れる滝二の攻撃力か、市船をやぶった守備力の前橋育英か、どちらが今大会初めて相手のゴールネットを揺らすのか。

第95回全国高校サッカー選手権大会
準々決勝 【M43】 フクダ電子アリーナ/4,985人
滝川第二(兵庫) 0-2 前橋育英(群馬)
(前橋育英) 長澤昴輝(22分PK)、人見大地(77分PK)
兵庫県代表滝川二のスタメンは、12 樫野智哉、2 日野公貴、5 今井悠樹、16 森勇人、3 上出直人、7 朴光薫、8 神宮浩気、14 江口颯、10 持井響太、17 溝田大輝、9 山田裕也の4-2-2-2。
群馬県代表前橋育英のスタメンは、1 月田啓、19 後藤田亘輝、5 松田陸、2 小山翔、15 渡邊泰基、6 長澤昴輝、7 大塚諒、25 田部井悠、9 高沢颯、10 飯島陸、24 人見大地の4-2-2-2。

前橋育英が勝利
立ち上がり先に仕掛けたのは前橋育英で、高い位置からのプレッシングで中盤からボールを奪って、攻め込んで行くが、滝二も対抗するように早いプレッシングから早い攻めを見せてチャンスを作れるようになる。
滝二のプレスが厳しくなり、前橋育英に対して、10分以降は滝二が優勢に試合を進めるようになるが、20分、右サイドから入れたクロスに人見大がヘディングで落として、長澤昴が裏に抜け出そうとしたところで、今井悠が倒してPK、これを長澤昴が自ら真ん中に決めて、前橋育英が22分先制。
1点先制した後、再び前橋育英が優勢に試合を進めるようになり、滝二はなかなか攻めていけなくなっていく。
後半に入っても、前橋育英の方が滝二よりも動き出しが良くて、優勢に試合を進めるが、滝二はGKの好セーブもあって、追加点を許さなかったものの、なかなか滝二が攻められずにいると、76分、人見大がドリブルで突破、今井悠をかわした所で、体勢を崩して倒れていた今井悠が強引に止めに行ってファール、この試合、2枚目のYCで退場、そして、前橋育英に2度目のPKを与えられると、PKを獲得した人見大が自ら蹴って、左に決め、前橋育英が2点目を奪う。
その後、何とか滝二は攻めるも決定機を作るにはいたらず、試合終了、前橋育英が埼スタに駒を進める。

PK2発
お互いに守備が良く、ここまで無失点で勝ち上がってきた事もあって、どちらも粘り強い守備をもって相手の攻撃を跳ね返す事が出来た。
その試合を決めたのはPK2発だった。
ただ、PK自体は正当な判定で、あれは、間違いなくPKであり、また、YCも妥当だと思えるので、判定がどちらかに傾いた訳ではない。それでも、やはり、終わってみたら、滝二にとってみたら悔しい敗戦となったとも言えるだろう。
但し、PKが無かったら滝二が勝てたかと言うと、そうとも言えないだろう。
まず、PKのシーンは、完全に崩されていたからこそ、ファールで止める事になってしまい、それがPKになったに過ぎず、ファールをしなければ普通にゴールを奪われていただろうというシーンになっていた。
また、この試合に関して言えば、滝二が優勢な時間帯もあったが、総じて、特に後半に関しては前橋育英が優勢であり、決定機の数も前橋育英の方が上回っていた。
つまりは、PKが無かったとしても、前橋育英が勝っただろう。
そういう試合だっただけに、結果として得点がPKのみではあったが、勝敗では前橋育英が十分勝っていた試合だった。

持ち味出せず
滝二にとってみれば、PK2発よりも悔やむべきはやはり自分たちのサッカーを発揮できなかったことだろう。
今大会、ここまで、圧倒的な力で相手を粉砕してきた滝二の強さの要因は、攻める所で攻め切って、結果として早い段階で点を取りに行けるからだろう。
しかし、この試合、本来なら立ち上がりから仕掛けるべき所で、先に仕掛けられてしまい、後手に回ってしまった。
それが影響したように思えるが、その後、自分たちが優勢に試合を進めるようになっても、後ろのメンバーが思い切った上がりを見せることが無く、厚みの無い攻めは、単調で前橋育英の守備陣を崩すことが出来なかった。
結果として、前橋育英が押し切った形になった訳ですが、最初にいきなり仕掛けられて、意表をつかれたとしても、そこはもう少し、声を掛け合って落ち着いて自分たちの流れに持ち込む事が出来なかったのだろうか。
高校生だからと言う意見は、今のサッカー界においては、既に通用しない。彼ら位の世代であれば、プロの世界で戦いだしている訳ですし、今大会のメンバーにはU-19代表メンバーもいる。
そして、何よりもサッカーはタイムが無いので、自分たちで試合中は考えてプレーをしないといけない。ここまで相手に圧倒出来ていたからこそ、先に仕掛けられた時の対処方法が分からなかったのかもしれないが、こういう展開の時にこそ、自分たちのサッカーが出てくるとしたら、滝二としては、まだまだ力が足りなかったという事だろう。

集中力の勝負
ここまで集中した守りで無失点、そして、泥臭さもあるような粘り強いサッカーで勝ち上がってきた前橋育英。
そこには、IHでまさかの地区予選初戦で敗れたという事実から、自分たちは弱いからこそと言う意識がもしかしたらあるのかもしれない。
そこからの集中力と、相手を研究して戦う戦いぶりは、優勝を狙えるものがある。
ただ、準決勝、埼スタで戦う相手は佐野日大。
それこそ、前橋育英以上にギリギリの戦いを制して勝ち上がってきた。
爆発した場合の破壊力はあるが、それ以上に集中した守備で勝ち上がってきた両チームが戦う事になるだけに、前橋育英は、この試合で見せた集中力。
高い位置からのプレッシングと言う運動量と共に、相手の攻撃にどこまでも隙を与えないような集中力とギリギリでの粘り強さが試される一戦になりそうな気がする。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。