2017年01月08日 [08:55]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第95回高校選手権 

第95回選手権準決勝 東海大仰星 vs 青森山田

ついに埼スタに到達した今年の高校サッカー。
準決勝を争うのは、準々決勝で前回王者の東福岡をやぶった東海大仰星とプレミアリーグチャンピオンシップを制し、今年度のU-18世代最強となった青森山田。
再び王者を東海大仰星が破るのか、それとも青森山田が2冠に向けて勝利をおさめるのか。

第95回全国高校サッカー選手権大会
準決勝 【M45】 埼玉スタジアム2002/16,456人
東海大仰星(大阪) 1-2 青森山田(青森)
(東海大仰星) 松井修二(26分)
(青森山田) 三国スティビアエブス(23分)、高橋壱晟(41分)
大阪府代表東海大仰星のスタメンは、1 宮本一郎、2 大東史明、5 吉田純平、3 玄尚悟、6 面矢行斗、8 原田紘汰、4 大崎航詩、10 松井修二、9 新保隼人、11 見野龍太郎、18 藤山海星の4-2-3-1。
青森県代表青森山田のスタメンは、1 廣末陸、3 小山新、4 橋本恭輔、13 小山内慎一郎、5 三国スティビアエブス、6 住永翔、8 嵯峨理久、10 高橋壱晟、7 郷家友太、14 住川鳳章、11 鳴海彰人の4-1-4-1。

青森山田が勝利
立ち上がり、青森山田は一気に前線までボールを蹴り込んで押し上げるサッカーで東海大仰星陣内に攻め込めば、東海大仰星も蹴り返すという蹴り合いとなる。
お互いにあまりリスクを冒さない形になっていたが、右サイドの裏に抜けた三国がそのまま縦に抜けてクロスを見せて、切り替えし、右足で巻くようにファーサイドの上を狙ったシュートが決まり、青森山田が23分先制。
しかし、ギアが入ったように東海大仰星が仕掛けると、すぐさま大崎航のクロスを青森山田がニアサイドでカットしたが、そのボールがこぼれてあわやOGかとも思われたが、ここはGKの廣末陸が好セーブ、ただ、連続でロングスローのチャンスを得ると、左サイドから大崎航がアーリークロスをファーサイドでDFの裏にフリーで入った松井修がボレーを決めて、26分、東海大仰星がすぐさま追いつく。
東海大仰星が追いついてから東海大仰星のペースになるかと思われたが、前半終了間際に青森山田が猛攻を仕掛けて、41分、左サイドのロングスローから三国がシュート、これはGKの宮本一が好セーブを見せたが、こぼれた所を高橋壱がニアサイドの上に蹴り込んで、青森山田が勝ち越す。
後半立ち上がりは青森山田がペースを握るが、東海大仰星も1点を追って攻め込み、お互いの守備をなかなか崩せない展開で、東海大仰星は放り込んでいく事で何とかしようとするのに対して、青森山田もカウンターを狙うなど、展開は早く、87分には、大崎航がオフサイドギリギリで抜け出して、素晴らしいトラップでGKと1対1になるが、シュートは大きく枠の上を超える、更には88分には、同じく後ろからのロングキックに対して抜けた矢野修がシュートに行くが、GKの廣末陸が好セーブを見せる。
東海大仰星も何とか点と取ろうとゴール前に放り込むが、ゴール前をがっちりと固めた青森山田の守備の前に単発の攻撃となりゴールを奪えず、試合終了、青森山田が決勝進出。

キックアンドラッシュ
両チームとも、この試合、キックアンドラッシュを行っていく戦いで、中盤を省略して相手ゴール前での攻防と言う事の多い試合だった。
それこそ、例えば青森山田は、相手のクリアボールを最終ラインが拾った時には、相手のFWがプレスに来る前に一旦GKに戻して、GKが一気に前線に放り込めば、東海大仰星はボールを奪うと、繋ぐよりも一気に前線に蹴っていく。
そういう蹴り合いで始まった試合は、お互いに得点を奪った所から、徐々に繋ぐようになる。
但し、そうなった時に、繋ぐ能力において、単純な技術力として、青森山田が東海大仰星を上回ったように思える。
お互いに放り込んでこぼれ球を狙うサッカーを展開するが、終盤、リードを許していた事でリスクを冒しだした事もあって、東海大仰星の方がチャンスの数は90分間の中で多くなった、しかし、それを決める力において、差が出たように思える。
そして、それが、勝敗を分けた部分になったという事だろう。

相手のサッカーに持ち込まれる
これまでの東海大仰星は、個の力で劣っている部分を組織力で補い、自分たちの土俵に持ち込んで勝利を掴んできていた。
相手のサッカーを研究して、良さを消しておいて、自分たちが先制する事で相手が焦り出したら、狙い通り、蹴り合いに持ち込んで自分たちのサッカーを展開する事が出来る。
ただ、序盤、自分たちがやろうとしていた蹴り合いを相手に逆に仕掛けられて、その中で先制点を許した、すぐさま同点に追いついて、流れを掴めるかとも割れたが、しかし、青森山田は、先手を取っていた事で、同点にされても慌ててこなかった。
そして、蹴り合いの部分で東海大仰星のサッカーが展開出来なくされてしまった所で、繋がざるを得なくなり、そうなった事で、相手の土俵で戦う事にされてしまった。そうすると、個人の力の差がある事が力の差に影響して、後半、1点リードを追いかける中で、繋ぎたくとも繋げず、ゴール前を固められてしまって、どうしようもなくなった。
自分たちのサッカーを展開する事で勝ち上がってきた東海大仰星が、ここで、青森山田のサッカーをやらされてしまったという事だろう。

試合巧者
青森山田が試合巧者ぶりを見せたと言える。
東海大仰星は相手を研究して、相手の良さを消してくるのだが、それに対して、まずは相手の土俵で戦うと見せかけて、それ自体は、彼ら自身も得意とする形であり、そこで優勢に立った。
特に、青森山田の左サイドの三国が対面の大東史に対して優勢に立っていると分かると、そこからの攻撃を仕掛けていくと同時に、相手の右サイドからの攻撃は封じ込めてしまって、東海大仰星の攻撃の片翼をもぎ取った。
その結果、自分たちの右サイドから攻められる事も多かったが、中にシフトする事でゴール前を固めていて跳ね返すことが出来た。
プレミアリーグから高円宮杯を制したという事で、まさに戦い方を良く知っていた、その頭の良さが、大きく勝敗に影響したのではないだろうか。
彼らが落ち着いている限り、青森山田は優勝に向けて盤石なのかもしれない。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。