2017年01月09日 [07:13]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第95回高校選手権 

第95回選手権準決勝 前橋育英 vs 佐野日大

ついに埼スタに到達した今年の高校サッカー。
ここまで粘り強い戦いで、2回戦でIH王者市船をやぶり、準々決勝では快進撃を続けた滝二を沈めた前橋育英。
その前橋育英と同じくギリギリの戦いを繰り返し、勝ち上がってきた佐野日大。
北関東勢による対決になった一戦、先に決勝進出を決めた青森山田に挑むのは、どちらになるか。

第95回全国高校サッカー選手権大会
準決勝 【M46】 埼玉スタジアム2002/23,541人
前橋育英(群馬) 1-0 佐野日大(栃木)
(前橋育英) 高沢颯(30分)
群馬県代表前橋育英のスタメンは、1 月田啓、5 松田陸、2 小山翔、3 角田涼太朗、15 渡邊泰基、6 長澤昴輝、7 大塚諒、11 岩下航、9 高沢颯、10 飯島陸、24 人見大地の4-2-2-2。
栃木県代表佐野日大のスタメンは、1 中村一貴、14 柴崎和三、4 福田一成、5 今泉優作、9 小澤亮祐、2 小林拓海、6 飯淵玲偉、3 梅澤崚、10 長崎達也、7 野澤陸、11 大熊啓太の3-4-3。

前橋育英が競り勝つ
立ち上がりから前橋育英が仕掛けていって、両サイドから崩していくが、下がって守る佐野日大もゴール前できっちりと跳ね返す。
攻め続ける前橋育英に対して、佐野日大も25分過ぎ位からチャンスを作れるようになってきたが、そこで前に出た佐野日大の隙をつくように、30分、自陣から一気に前線に蹴ると、DFの裏に出た飯島陸が素早くマイナス方向に折り返すと、そのボールを高沢颯が落ち着いてゴールに蹴り込み、前橋育英が先制。
1点を追う佐野日大が前に出てチャンスを作り、前橋育英がカウンターを狙うような展開になってくる。
前半の終盤は佐野日大が押し返していたが、後半に入ると再び前橋育英がサイドからの攻撃で押し込み、前橋育英が押し込んでいくようになる。
どちらもゴールを奪えず、時間だけが経過していく中で、前橋育英は時間をかけて締めようとして、佐野日大は何とか押し返そうとするが、しかし、最後の部分で精度を欠いてゴールを奪えず、試合終了、前橋育英が決勝に駒を進める。

持ち味を出し切る
お互いに持ち味を出し切り、更には、持ち味以上のモノを出し切った結果、最終的に前橋育英が勝った。
個人的には、結果としては予想通りと言うか、前橋育英が勝つだろうなと思っていたし、立ち上がりから前橋育英の方が優勢に試合を進めていた。
ただ、前橋育英は素晴らしい攻めで1点こそ取ったものの、それ以上の結果は出せなかった。
とにかく前橋育英が攻めるものの佐野日大の守備は崩せず、佐野日大も攻めに転じるものの前橋育英も守りきる。
そうやってお互いの持ち味を出し合った結果、非常に良い試合になっていったし、得点チャンスと言うか、点が入る気配はそこまで無いような試合ではあったが、それでも、観ていて面白い試合だった。
そして、更にそれを盛り上げたのが、終盤に見せた佐野日大の猛攻だろう。
そこまでは前橋育英が攻めて、守っておいて、カウンターを仕掛けていた佐野日大が、前線の人数を増やして、攻め込んで行った。
それによって、一転して前橋育英に対して佐野日大が優勢に試合を進めるようになった。
結果として点は取れずに前橋育英が勝ったが、最後に見せた佐野日大の猛攻があったからこそ、持ち味を出し合った以上の最後まで出し切った、それを受けた前橋育英も出し切った、本当にお互いに最後の最後まで出し切った良い試合だった。

特徴を見せた佐野日大
最近のサッカーは、学生サッカーであっても、前からプレスを仕掛けていくようになってきた。
それは、守備も攻撃の一環となっていて、前でボールを奪う事ですぐさま攻撃に転じる、そうでないと点が取りづらいという事もあるからである。
ただ、その現代サッカーの流れに反するとまで言わないが、佐野日大は、まず自陣で守備ブロックを作る方法を選択した。
まずは徹底した守備から、点を取るのではなく点を与えないという方向で考えた。
それは勝つための方法としてはありだろうが、観ている側にとっては面白くない試合になるかもしれない。
佐野日大のサッカーは、まさにその面白くないサッカーではあったが、この試合の佐野日大は、その守りで跳ね返し続け、そして、1点を取られたものの、自分たちの守備を見せつけたと言える。
その上で、1点を返す為に、終盤には思い切った攻撃も見せた。
チームとしてのサッカーはとにかく守る事、ただ、勝つために攻めないといけない中で、思い切った攻め、自分たちのサッカーの形と違うものを見せたが、しかし、負けたとはいえ、個人的には、その攻めも含めて、佐野日大らしさが発揮された試合だったように思える。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。