2017年03月25日 [00:01]   FIFAワールドカップ | スポーツ | WC/ロシア2018 

WC2018アジア最終予選 UAE vs 日本

一昨年のACでPK戦の上で敗れ、そして、昨年のアジア最終予選の初戦で日本は2度目の屈辱を受けた相手であるUAE。
日本にとってみれば、アウェーではあるが、雪辱を果たす為に、そして、現実的に考えても、負ければWC出場に赤信号が灯る一戦。
最低限引き分け、今後の事を考えると、勝つだけでなく、2点以上取って勝つ必要がある試合。

FIFA WORLD CUP - Final Qualification Round
[17]グループB UAE Hazza Bin Zayed Stadium/23,725人
アラブ首長国連邦 0-2 日本
(JPN) 久保裕也(14分)、今野泰幸(52分)
UAEのスタメンは、12 KHALID EISA、9 ABDULAZIZ HUSSAIN、8 HAMDAN AL KAMALI、6 Mohanad SALEM、14 ABDELAZIZ SANQOUR、13 KHAMIS ESMAEEL、11 AHMED BARMAN、21 OMAR ABDULRAHMAN、15 ISMAIL ALHAMMADI、10 ISMAEIL MATAR、7 ALI MABKHOUTの4-2-2-2。
WC2018アジア最終予選 UAE vs 日本
日本のスタメンは、1 川島永嗣、19 酒井宏樹、22 吉田麻也、6 森重真人、5 長友佑都、16 山口蛍、17 今野泰幸、14 久保裕也、10 香川真司、8 原口元気、15 大迫勇也の4-2-3-1。

日本快勝
UAEのキックオフで開始した試合は、立ち上がり主導権を握ったのは日本で、下がって守りからボールを繋ぐ事で、優勢に試合を進める。
UAEも一瞬の隙を狙った来るが、日本の守備は集中していて危ない場面も無く、14分、ゆっくりと中盤でパスを回しておいて、そこから縦に早くパス酒井宏に出すと酒井宏からも絶妙なタイミングでのスルーパスに、これもギリギリのタイミングで抜け出した久保裕が角度の無い位置からニアサイドを貫くようなシュートを決めて、日本が先制。
日本が先制して優勢に試合を進めるかと思われたが、UAEも攻勢を仕掛けてきて、20分には、中盤でボールを奪われてからのショートカウンターから1対1を作られたが、川島永が素早く間合いを詰めてシュートを足で止めてゴールを許さず。
UAEが少し優勢に試合を進めるものの日本の守備陣は集中していてゴールを許さず、それでも、後半に入ると更に勢いに乗るUAE相手に日本は主導権を奪われる展開となる。
苦しい時間帯だが、51分、日本は自陣から一気に縦に蹴りだしたボールを大迫勇が相手DFと競った事で、ボールは相手にクリアさせず裏にこぼれ、それを拾った久保裕がフェイントでDFをかわしておいてクロス、これをファーサイドで今野泰が胸トラップから冷静に右足でゴールに蹴り込んで、日本は貴重な追加点を奪う。
2点を追うUAEが仕掛けてくるが、日本は山口蛍がきっちりとバイタルを抑えていて、UAEの早い攻撃を許さず、ゴール前はきっちりと守っていて跳ね返す事で、危ないシーンはほとんどなく、徐々にUAEも足が止まってくる中で、日本は上手くいなしてゲームをコントロール、途中交代で入った岡崎慎や本田圭で決定機を作るも、日本も追加点は奪えないまま試合終了。
2-0で見事に日本が勝利。

采配が当った試合
UAEも主力を負傷で欠き、日本も長谷部誠を欠く中で、スタメンは予想通りの今野泰の起用となった。
ただ、それ以上にハリルホジッチ監督の采配で、スタメンのピッチに立った中で驚いたのは、やはりGKの川島永の起用だろう。
おそらくと言うべきか、この試合は厳しい内容になると読んだ上で、そういう試合での経験値の高さを期待した部分があるのだろう。特に長谷部誠を欠いた事もあって、精神的支柱をおきたいという事もあっての起用であっただろうが、それがまさに当たった。
元々、川島永は乗ってくれば神懸ったプレーが出来る選手であるが、この試合、期待をかけられてのプレッシャーの中で、先制直後の決定機を止めた事で完全に乗った。
UAEの攻撃が精度を欠いた部分もあったが、川島永が守るゴールマウスに関しては、この試合、怖いと思う所は無かった。
それだけの安定感があった試合であり、また、リードした後の戦い方も、強かと言うか、経験豊富を感じさせるような、UAEの攻撃を上手くいなしておいての試合の締め方など、ベテランの経験値を上手く活かした采配だったと言えるだろう。
アウェーの地で、見事にUAEを撃破して、見事に雪辱を果たすことが出来た。

安定した守備陣
先に書いたように、長谷部誠を欠いて、更に言えば、アウェーの地で、選手のコンディションにばらつきがあったように思える。
また、試合前の情報で、ピッチの横幅を狭くしてくるなど、UAEが形振り構わずの勝利を狙ってきていたという中で、日本は落ち着いて勝ち切る事が出来た。
その大きな要因は、何よりも守備陣の安定が大きかっただろう。
前線からの守備と言うのも機能していて、特に左サイドでの原口元が、左サイドを抑えていて、UAEの右サイドの攻撃を完全にシャットダウンして、持ち味を出させず、また、相手が早く攻めたいと思った所でも、アンカーに入った山口蛍が、とにかく全体のバランスを考えて、前に出ずに、最終ラインの前でどっしりと構えて壁となっていた。
その上で、特にCBの吉田麻がキャプテンマークによる自覚か、常に声を出して最終ラインを修正しながら、自ら当ってボールを奪うなど、精力的なプレーを見せて、相手に決定機を作らせなかった。
全体的に余裕がある戦い方が出来た最大の要因は、やはり最終ラインがガッチリと守れる安定感があったという事だろう。

調子の良さを発揮
大迫勇、久保裕、そして、原口元は、リーグ戦での調子の良さをそのまま発揮した。
原口元は攻撃よりも守備面での貢献度の方が大きかったが、大迫勇はとにかく体を張り、多少アバウトなボールでも大迫勇がキープできるので、チームにとって落ち着きを作り出すことが出来たし、相手に対して攻撃の基点となって、脅威を与えた。
そして、誰よりも躍動していたのが、右サイドに入った久保裕だろう。
A代表3試合目での初ゴールと言う結果もさることながら、とにかく、右サイドに開いた所から中を、常にゴールを狙う動きを見せて、相手にとって掴み辛い所だっただろう。
1G1Aという結果以上に、右サイドからの攻撃の展開、また、酒井宏との連携も含めて、本当に好調だという存在感を発揮した。

最高の出来だった今野泰幸
この試合のMOMは、文句なく今野泰だろう。
2ゴール目と言う勝負を決める追加点を奪ったというのもあるが、何よりも、この試合のゲームを支配していたのは今野泰だった。
長谷部誠が出れないとなった時に、今野泰が起用されるのは、ある種の既定路線だったと言える。
それだけに、当たり前のスタメンだったのだが、ただ、その起用方法がG大阪と同じくIHになった。
ただ、G大阪では3-3-2-2でのIHで、下がり目に位置する遠藤保と攻撃に出る倉田秋の繋ぎ役と言う役所ではあるが、この試合では、山口蛍が完全に守備専門で入って、香川真が攻撃に出るという分業の中での間に入って攻守に渡ってゲームをコントロールしていた。
後半途中から倉田秋が入って、更に攻守に渡ってやり易くなったのか、プレーに迷いが無くなったようにも見えたが、とにかく、色々な所で気の効いたプレーをするので、チーム全体の流れが常に安定していた。
まさにボランチとして、見事にゲームを支配したと言えるだろう。



個人的な個人評
1 川島永嗣 6.0 20分のシーンで同点にされていたら、その後、どうなったか分からないだけに、値千金のプレー。
19 酒井宏樹 6.5 いつもほど縦に出なかったが、上手く久保裕を使って右サイドのバランスを取っていた。
22 吉田麻也 7.0 自らのプレーだけでなく広く全体を見て守備陣をコントロールできていた。
6 森重真人 6.5 吉田麻と連携して、UAEの攻撃を完璧にシャットアウトした。
5 長友佑都 5.5 思い切りの良さが無くなり、無難としか言えなかった。
16 山口蛍 6.0 派手さは無かったが、チームを見事に支えるプレーを見せていた。
17 今野泰幸 7.0 本日のMOM。攻守両面で完全にゲームを支配していた。
14 久保裕也 7.0 1G1Aだけでなく、積極的にゴール前に飛び込んでゴールを狙うなど調子の良さを見せた。
4 本田圭佑 5.0 やはり動きは重かった。
10 香川真司 5.5 悪かった訳ではないが、他のメンバーが良くて黒子のような状態になっていた。
7 倉田秋 6.0 どちらかと言うと今野泰や久保裕を活かす方向でプレー。
8 原口元気 6.5 左サイドを完全に制して、UAEの右サイドからの攻撃を封じた。
15 大迫勇也 6.5 点は取れなかったが前線で基点となって攻撃を支えた。負傷交代だけに心配。
9 岡崎慎司 5.0 決定機を外してしまった事で、スタメンの座は完全に大迫勇に奪われたか。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。