2017年05月21日 [21:04]   FIFA U-20ワールドカップ | スポーツ | U-20/韓国2017 

U-20WC2017 南アフリカ vs 日本

5大会、10年ぶりの出場を果たした日本。
前回出場の際にはベスト16、また、その時のメンバーが現A代表の中心世代になっている事を考えると、久しぶりの本大会であるが、初のアジア制覇、それも無失点優勝で出場を決めているだけに、99年の準優勝以来の快挙を期待したい。
但し、対戦相手は厳しい相手が多いだけに、まずは、グループ突破を目指す必要があるが、それでも、東京五輪での中心メンバーでもある彼らには結果を残して欲しい、その重要な初戦は、アフリカ4位の南アフリカ。

FIFA U-20 ワールドカップ韓国2017 グル―プD
[7] 第1節 水原ワールドカップ競技場/8,091人
南アフリカ 1-2 日本
(RSA) Grant MARGEMAN(7分)
(JPN) 小川航基(48分)、堂安律(72分)
南アフリカのスタメンは、16 Mondli MPOTO、2 Malebogo MODISE、5 Sandile MTHETHWA、13 Thendo MUKUMELA、15 Repo MALEPE、6 Wiseman MEYIWA、7 Matlala MAKGALWA、8 Sibongakonke MBATHA、10 Luther SINGH、18 Grant MARGEMAN、21 Thabo CELE
日本のスタメンは、1 小島亨介、6 初瀬亮、5 冨安健洋、3 中山雄太、19 舩木翔、4 板倉滉、10 坂井大将、7 堂安律、8 三好康児、9 小川航基、13 岩崎悠人の4-2-2-2。

前半
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がり南アフリカが仕掛けてくるが、日本もすぐにサイドで基点を作り、5分には、左サイドからのクロスに小川航がヘディングシュートとチャンスを作り出す。
ただ、前線で裏を狙ってくる南アフリカが7分、オフサイドギリギリの位置に入ってきていた18番MARGEMANがフリーでトラップからシュート、これが冨安健に当ってゴールに入って、OGで南アフリカに先制を許す(18番MARGEMANのゴールに変更)
試合の流れは南アフリカが掴み、裏を狙っての一発のプレーで日本ゴールを脅かしてくる。
日本も徐々にボールを持てるようになり、19分には、右CKからの流れの中で小川航のボレーがポスト直撃など、小川航が惜しいシュートを放つなど、決定機を何度も作れるようになるが、ゴールを奪う事は出来ない。
完全に日本ペースの試合で、サイドを基点に何度もチャンスを作り出し、小川航だけでなく、岩崎悠、そして、堂安律もゴール前に入っていって惜しいシーンは出来るものの、ゴールを奪えず、逆に、カウンターから攻め残っている形になっている10番などが前掛かっている日本の守備陣の裏を狙って危ないシーンが生まれる。
何度もチャンスを作りながらも、日本は同点ゴールを奪えず、前半は、南アフリカのリードで折り返す。

気を付ける事と出来た事
立ち上がり早々の一瞬の隙をつかれてゴールを奪われてしまった。
とにかく、この代表は守備が肝であるだけに、先制を奪われたのは想定外と言うか、やり辛い所であるだろう。
また、南アフリカは確実にリードを活かした戦い方をしていて、前線に一人ないし二人を残し、それ以外は下がって守っていて、日本はボールを持っていても、奪われた後は、一発で裏を狙ってきていて、一瞬のスピードで振り切られて危ない場面があったりする。
1対1で簡単には負けていないのだが、それでも、何度か裏を取られているだけに、リードを許している展開の中で、前に出る必要はあるが、追加点を奪われる事、極論、負けても、1点差と2点差では大きな差がありますから、これ以上の失点は避ける必要がある。
そう考えた時に、CBの二人は常にどちらかが10番SINGHをマークしておく必要はあるだろう。
守備面での課題と言う部分はあるが、それでも、攻撃に関しては、堂安律と岩崎悠が広く動いてボールを引き出すことで、ボールを繋げることが出来るので、後は、サイドに開いて、基点を作る事が出来て、小川航が惜しいシーンを何度も作っているだけに、また、先の堂安律も個人技で南アフリカをかわせている事、サイドで三好康が基点になれているなど、攻撃に関してはある程度以上に狙い通りに出来るようになっているのですから、後は、最後の部分での精度の問題や冷静さなどがあれば、十分点は奪える。
後半の立ち上がりで同点に出来るかどうか、早い段階で、どちらにゴールが生まれるかで、この試合の流れは決まると思えるので、後半の入りが鍵になるだろう。

後半
両チームとも交代は無く、南アフリカのキックオフで後半開始。
立ち上がり早々、左サイドへと展開し、そこで基点を作って、岩崎悠がワンツーで左サイドの裏から中に入っての早いクロスに、ニアサイドのDFの前で小川航が合わせてシュート、これはGKが触ってかきだすも、ボールはゴールラインを割っていてゴールが認められ、48分、日本が同点に追いつく。
同点になった事で南アフリカが前への圧力を増してきて、人数をかけてくるが、日本は冨安健が中心になって粘り強く守り、全体が間延びしてきた南アフリカに対して、パスを繋いで日本は南アフリカの隙を窺う。
日本は、左サイドで基点となっていた三好康に代えて久保健を投入、岩崎悠が左サイドに入って、久保健が小川航と縦関係の2トップの形になると、交代で入ってすぐさま、ノールックで絶妙のスルーパスを出すと、小川航が抜け出したが、ここはGKが素早い飛び出しでブロックしてゴールならず。
65分、勝ち越しを狙う南アフリカも7番Matlala MAKGALWAに代えて19番Kobamelo KODISANGを投入。
その後の流れの中で、21番CELEが右サイドからのパスをスルーして、10番SINGHがフリーとなるが、ここは日本も体を投げ出すように飛び込むことで、ブロックする。
日本も、67分、久保健から右サイドへの初瀬亮にボールが出ると、初瀬亮が一旦ためてDFをかわしておいてのクロスに、中央の二人が囮になって、ファーサイドで飛び込んだ岩崎悠がヘディングシュートを狙うが、僅かに枠を外す。
68分、その岩崎悠に代わって遠藤渓が投入される。
72分、日本は中盤からのFKで、一気に左サイドの裏に出すと、遠藤渓が受けて、中央の堂安律に出すと、堂安律がダイレクトで裏に抜け出した久保健に出してゴール前に、久保健は、このボールを再びダイレクトでマイナス方向にクロスを入れて、走り込んだ堂安律がゴールに蹴り込み、日本が完璧に崩した形で逆転。
78分には、右サイドからの崩しから、遠藤渓のシュートまで行くが、GKが素早い反応で止める。
南アフリカは、前線で残すメンバーを多くして、前と後ろで分かれる形になるが、前線の圧力が増して、日本は耐える展開になる。
1点を追う南アフリカが75分、6番Wiseman MEYIWAに代えて、9番Liam JORDANを投入し、前線の人数を増やす。
耐える展開になっている日本ではあるが、チャンスがあれば追加点を狙う事を止めず、86分のFKのチャンスには、時間稼ぎを選択せず、ゴールを狙う。
ただ圧力を増す南アフリカの出足が早くて、日本はボールをキープできず、耐える展開になり、アディショナルタイムに入った所で、冨安健が10番との接触プレーで足を痛めて一旦ピッチの外に出る。
そのタイミングで、日本は最後の交代で、途中で足を痛めたような部分があった板倉滉に代えて原輝綺を投入する。
すぐに冨安健は戻って、南アフリカは、ボールを最終ラインの所で回すだけで、日本はブロックを作って守りきり、日本が2-1で初戦を制する。

見事な逆転勝利
後半立ち上がりが勝負になると思われたが、その狙い通りではないだろうが、立ち上がり早々、前半何度もチャンスがありながら決め切れなかった小川航がついにゴールを奪って同点に追いついた。
前半の途中から、試合のペースを握っていた、日本は同点に追いついたことで、更に勢いを増して、15歳の久保健の投入後、彼のパスで決定機を演出、最後は久保健のアシストから堂安律のゴールで逆転と、まさに理想的な展開。
岩崎悠のゴールこそ無かったものの、エースとなるべき、小川航と堂安律が初戦でゴールをあげた事、また、途中交代で入った久保健が切り札として十二分に活用できる事が分かったのは大きい。
また、CHに入った板倉滉が、その守備力を活かして、南アフリカが猛攻を仕掛けてきた所でもチームが耐える事が出来たのが、最終ラインの前で跳ね返したり、時に最終ラインに入ったりなど、守備の安定感を与えた事が大きい。
先制点を奪われた所は、完全にやられたと思いましたし、先日のホンジュラス戦も含めて、どうにもスピードのある相手に対して、裏を取られて危ないシーンがあるなど、スピードに苦戦する部分はあるが、それでも、この試合は、相手のエースである10番SINGHに対して、裏を取られる時もあったが、それでも、粘り強く対応し続けた冨安健の活躍は、1点こそ失ったものの、アジアを無失点で戦い抜いた自信を含めて、このチームで基盤となる所だろう。
この後、南米1位のウルグアイ、欧州2位のイタリアを相手に戦う必要があるが、その為の肝となる守備の安定の自信には繋がるだろうし、前線のアイデアと言うか、閃きは、堂安律だけでなく、久保健という切り札も出来たとして、可能性を感じる試合になった。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。