2017年05月31日 [06:21]   FIFA U-20ワールドカップ | スポーツ | U-20/韓国2017 

U-20WC2017 ベネズエラ vs 日本

U-20WCもNSに進み、グループDを3位通過した日本のベスト16の対戦相手は、グループBを1位通過した南米3位のベネズエラ。
各グループの対戦相手の差はあるが、ドイツなどを相手に無失点、GSで最多の10得点の0失点の3戦全勝で勝ち上がってきた、最も調子が良い相手。
日本にとっては苦手な南米勢であることも含めて、強敵ではあるが、ここを勝ち上がれば、先の展望が見えてくるだけに、このNS初戦が最もチームの力を問われる一戦。

FIFA U-20 ワールドカップ韓国2017
[37] Round of 16 大田ワールドカップ競技場/2,013人
ベネズエラ 1-0 日本
(VEN) Yangel HERRERA(108分)
ベネズエラのスタメンは、1 Wuilker FARINEZ、2 Williams VELASQUEZ、4 Nahuel FERRARESI、5 Jose HERNANDEZ、20 Ronald HERNANDEZ、8 Yangel HERRERA、10 Yeferson SOTELDO、16 Ronaldo LUCENA、7 Adalberto PENARANDA、9 Ronaldo PENA、19 Sergio CORDOVA
日本のスタメンは、1 小島亨介、2 藤谷壮、5 冨安健洋、3 中山雄太、15 杉岡大暉、17 市丸瑞希、16 原輝綺、7 堂安律、8 三好康児、18 髙木彰人、13 岩崎悠人の4-2-2-2。

前半
ベネズエラのキックオフ衛試合開始。
立ち上がり、先に仕掛けたのはベネズエラで、5分には、日本の右サイドでの藤谷壮と堂安律の連携ミスをついて7番PEÑARANDAが突破してシュートを放つが、ここは僅かに枠を外す。
序盤はパスをしっかりと回してくるベネズエラに対して、日本は下がって慎重な入り方をしている為、ボールを奪っても距離感が悪くて、ボールを繋げずベネズエラに押し込まれる展開になる。
時間経過とともに日本もサイドを活かしてチャンスを作り、12分には、右サイドから中に入ってきた堂安律が左サイドにだすと、それを受けた杉岡大が低く早いクロスを入れて、それをニアサイドで三好康が左足で合わせるが枠を外す。
日本におチャンスもあるが、しかし、ベネズエラペースは変わらず、18分にも10番SOTELDOが右サイドでDFを引き付けておいてスルーパス、20番HERNANDEZが抜け出してシュートを放つが、これは日本のDFが防ぐ。
日本も少し形を作れると28分には、堂安律の突破でFKを得ると、堂安律自らが左足で蹴ったボールは完全にGKの逆をついていたが、惜しくも落ち切らずバー直撃、更にこぼれ球を岩崎悠がトラップから素早くシュートに行くが、枠を外す。
徐々にベネズエラのプレスをかわして、日本がペースを掴みだすと、33分には、右サイドに流れた市丸瑞からのクロスに、オフサイドギリギリで抜けた岩崎悠がヘディングシュート、38分には、左サイドからの攻撃で高木彰のシュート、どちらもわずかに枠を外れるなど決定機を作り出す。
ベネズエラに一発の怖さはあるものの、日本がリズムを作った所で前半終了、スコアレスで折り返す。

慎重な入り
これまで、前半の早い段階で失点をする事が多かった日本は、この試合、今までにない位慎重で、それこそ、点が奪えなくても良いから、絶対に失点だけはしないと言わんばかりの引いた守りを見せて、立ち上がりはベネズエラにペースを握られた。
ただ、自分たちの攻撃をある程度捨てたおかげで、序盤の攻防では何とか無失点に抑える事が出来た。
その意味では、慎重な試合の入りは成功したと言える。
ただ、攻撃を捨てていた事もあって、中盤から前での繋ぎがほとんどできず、更にベネズエラが高い位置からとにかくボールフォルダーに厳しく当ってくる事で、日本はリズムを作る事が出来なかった。
それでも、中盤にテクニシャンを揃えた日本は、徐々にベネズエラのプレッシングをかわしてパスを繋げるようになると、両サイドを広く使ってチャンスを作り出して、そうなると、ボールフォルダーに人数をかけてプレスを仕掛けてくるベネズエラに対して数的有利を作れるようになって、攻守共に上手く展開できるようになった。
最終的には、ファールが多かった事もあって、少しペースダウンしたベネズエラに対して、日本が優勢になってきたようにも思える中で、スコアレスで折り返したが、最終的には悪くはない前半だった。
互角以上に戦えただけに、後は、そこまで多くはないだろうチャンスの中で、どうやって点を取っていくのか、それが課題になってくるだろう。
また、守備面では一発の怖さ、個人技や日本のミスを逃さない強かさ、そういう南米らしい、日本にとって苦手とする部分をどう克服していくのか、一瞬の攻防が勝敗を分けるのは、NSでの醍醐味でもあるだろう。

後半
両チームとも交代は無く日本のキックオフで後半開始。
後半、お互いに五分の立ち上がりの中で、先に日本が動き、54分に、三好康に代えて遠藤渓を投入する。
57分には、堂安律がバイタルでボールを受けると、それを素早く縦にスルーパス、斜めに走り込んできた高木彰がシュートに行くが、しかし、ここはGK正面。
日本がやや優勢な展開の中で、日本は63分、早くも二人目の交代で、高木彰に代えて久保健を投入する。
ベネズエラも少しずつまた前に出てきて、縦に早く攻め込んでくる事で、展開が早くなっていく。
ベネズエラが前線の人数を増やして攻勢に出てきて、日本が押し込まれる展開になってきた所で、日本は76分、市丸瑞に代えて、板倉滉を投入する。
最後は、日本もCKからチャンスを作るもののゴールを奪えず、スコアレスのまま、決着は延長へ。

延長
日本のキックオフで延長の開始。
後半の終盤同様、ベネズエラが仕掛けてきていたが、しかし、先にチャンスを作ったのは日本で、96分、左サイドから遠藤渓がドリブルで仕掛けて早いクロスを入れると、岩崎悠が落として、更に遠藤渓が狙いに行くが、これは角度が悪くゴールならず。
ここで、ベネズエラが最初の交代で7番Adalberto PENARANDAに代えて11番Ronaldo CHACONを97分、投入する。
日本の方が劣勢の中で、しかし、最終ラインの所では集中した守りで、ベネズエラに決定機を作らせない。

ベネズエラのキックオフで延長の後半が開始。
延長後半、立て続けに立ち上がりにCKを相手に与えてしまうと、他の選手が前に出る事でDFを下げておいて、一人残った8番HERRERAがバックステップからヘディングシュートを決め、ベネズエラに先制を許す。
1点リードを許した日本は、攻め込んで行くと112分、岩崎悠に代えて田川亨を投入し、前線に高さを置く。
ベネズエラはゆっくりと時間をかけて交代を行い、113分、10番Yeferson SOTELDOに代えて18番Luis RUIZを投入する。
完全にベネズエラは、1点を守って逃げ切りに入り、何もない所で倒れて時間を稼ぐ。
120分、ベネズエラが3人目の交代で19番Sergio CORDOVAに代えて15番Samuel SOSAを投入。
とにかく早く攻めたい日本に対して、ベネズエラは2枚を前に残して、ボールを奪うとただただ長く蹴ってくる、ただ、それでチャンスを作ってくるので、後ろも警戒しないといけない。
アディショナルタイムにもベネズエラは、9番Ronaldo PENAに代えて13番Jan HURTADOを投入してくる。
結局、日本はゴールを奪えず、試合終了、ベスト16で敗れる。

決め切れず
ウルグアイ戦と同様に日本にもチャンスがあったが、決めきる事が出来なくて敗れる事になった。
試合全体を見たら、確かにベネズエラの方が優勢で、日本は、これまでの試合以上に慎重に入った結果、チャンスの数はそこまで多くなかった事もあって、その意味では、もしかしたら順当な勝敗だったかもしれない。
しかし、日本にも間違いなく勝つチャンスはあり、特に前半途中からのチャンスに関して言えば、日本に決定的なシーンもあり、そこで決めきる事が出来るかどうか、そこは、本当にウルグアイ戦と同じ敗因だったとも言えるかもしれない。
今大会の日本は、とにかく序盤に失点が多くて、先制点を相手に与える事で、追う展開ばかりだった。
それが苦戦の要因で、だからこそ、この試合では慎重に入ったのだろうが、その分、攻撃の勢いは、やはり落ちていたというよりも、いつも追う立場ですから、形振り構わない部分があって、その攻めが日本の勢いを作っていたという面ももしかしたらあったのかもしれない。
先に失点したくないというイメージが、どうしても攻撃の圧力が増していかなくて、決定機を作れなかった。
結果、延長で先制を許した後は、日本も攻めに出たかったが、流石に足が出なくなってきていて、完全に分業して、ゴール前を固めたベネズエラの守備を崩すにはいたらなかった。
残念な結果ではあったものの、それでも日本にとっては、特に東京五輪世代である彼らにとってみれば、良い経験が出来たと言えるだろう。
この経験を、特に、試合の中での戦い方、南米勢が特に持っている強かな試合運びを経験した事で、それを、自分たちなりに上手く消化して糧にして欲しい所だ。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。