2017年11月10日 [23:26]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2017 

国際親善試合 日本 vs ブラジル

来年のロシアWCに向けての強化試合。
10月の国内での新戦力発掘から、今回は、それこそ世界レベル、日本が狙うべきベスト16以上の力を持つ国と外に出て戦う試合。
その相手は、現在、世界王者奪還を狙い力を見せている、サッカー王国ブラジル。
ブラジル相手には、常にその戦い方の巧みさに簡単にあしらわれたようになってしまう日本にとって、この試合は、世界を体感できる最適な試合であり、結果よりも、何をこの試合で掴めるかが重要な試合。

国際親善試合
フランス スタッド・ピエール・モーロワ
日本 1-3 ブラジル
(JPN) 槙野智章(63分)
(BRA) ネイマール(10分PK)、マルセロ(17分)、ガブリエル・ジェズス(37分)
日本のスタメンは、1 川島永嗣、19 酒井宏樹、22 吉田麻也、20 槙野智章、5 長友佑都、17 長谷部誠、16 山口蛍、11 久保裕也、2 井手口陽介、8 原口元気、15 大迫勇也の4-2-3-1。
ブラジルのスタメンは、1 アリソン、22 ダニーロ、14 チアゴ・シウバ、4 ジェメルソン、12 マルセロ、5 カゼミロ、18 ジュリアーノ、17 フェルナンジーニョ、19 ウィリアン、9 ガブリエル・ジェズス、10 ネイマールの4-1-2-3。

前半
ブラジルのキックオフで試合開始。
立ち上がりから日本は高い位置から井手口陽が中心となってプレッシングを仕掛けて、前でボールを奪いに行き、立ち上がりは日本がペースを握ったかに思えたが、3分には、自陣から一発のパスでネイマールにボールが入ると、一瞬にしてブラジルが流れを変える。
9分、ブラジルの2本目のCKの際に、ゴール前で吉田麻がフェルナンジーニョを抑えるファールを、ビデオアシスタントを使って判定され、ブラジルにPKが与えられると、これをネイマールがフェイントでタイミングを外して、冷静に右に決めて、ブラジルが10分に先制。
逆襲を狙う日本が高い位置のプレッシングと動きのあるパス回しでチャンスを作るが、ここぞという所ではシュートまで行けず、逆に16分、ブラジルが自陣ゴール前でボールを奪うと、そこから一気のカウンターで、数的同数を作られると、最後は、ジェズスに対して山口蛍のあたりが少し遅れたという事でファールを取られ、再びブラジルにPKが与えられると、今度は、ネイマールが左に狙ったボールを川島永が完全に読んで止めるが、しかし、その後の左CKからのこぼれ球をマルセロが右足で豪快にミドルシュートを叩き込んで、ブラジルが17分、追加点を奪う。
なかなか日本のプレスが効かなくなるのと同時に、ブラジルも2点リードがある事で、無理に攻め込まず、それでも、縦に一気にいけそうなときは一気に狙おうとしてくる。
29分には、漸く久々に縦にボールが入ると原口元が縦に抜けようとしたところで倒されて、良い位置でFKのチャンスを掴む。これを吉田麻が強烈なシュートで直接狙うが、しかし、ここはポスト直撃。
日本がペースを握るかと思った所で、冷や水をかぶせるように、37分、久保裕がボールを長く持ち過ぎた所で奪われた後カウンター、ここは、日本も戻り切れてジェズスのパスを吉田麻が一旦は止めたものの、このこぼれ球をひりったブラジルが、右サイドへと展開し、マルセロの早いクロスをファーサイドでジェブズが押し込み、ブラジルが3点目を奪う。
結局、日本はブラジルの流れを変えることが出来ず、前半終了。

レベル違い
立ち上がり数分は、日本の方が一気に仕掛けて流れを掴みにいった事で、良い形で高い位置でボールを奪う事ができるなど、試合の主導権を握ったかと思えたが、3分に一発の縦パスがネイマールに入って、そこからのブラジルの攻撃で、日本の勢いが止まってしまって、そこからは、単純にレベルの違いを感じさせる展開になった。
PKでの失点だったりで、そこまで大きな差があるように思えない展開の部分もあったが、それぞれの部分で全てにおいて、ブラジルが一つ以上日本を上回っていた。
それも、日本がある程度やりたいと思っている事をブラジルがやっている事で、より顕著に感じさせられた。
高い位置からのプレッシングと言うのはあるが、立ち上がり早々を除くと、日本は前からいけなくなって、ブラジルがが最終ラインで回している時は仕掛けられなくなった。そうすると、ブラジルは、そこでゆっくり回して、前線がマークを外せる隙を狙い、なかなか外せないと、日本が食いついてくるギリギリの所にボールを入れて、食いつかせて出来たズレを狙うという、元々ブラジルのやれているプレーを見せてきている。
日本も同様にブラジルは日本の最終ラインのパス回しにはそこまでプレッシングをかけないのだが、日本は、そんな中で前線がマークを外す前に縦に入れて止められる。
カウンターに関しても、低い位置でボールを奪ってからの縦への早さに関しては、日本とは比較にならない位早く、そして、前に走り出したブラジルの攻撃陣は、それこそポジションは意味が無く、それぞれがそのポイントでは何をするべきかが分かっていて、全員がチャンスメイク、全員がパサー、全員がアタッカーとなれている。
それに対して、日本はカウンターの中でもそのポジションを出る事が出来ず、右の選手は右、左は左の為、相手のマークを外せないだけでなく、その選手の上りが遅いと攻めのペースがダウンする。
こういう状況判断において、日本とブラジルが大きな差があり、それが、得点差となって表れているように思える。
いきなり、そんなレベルの事を身につけろと言っても無理だが、身体能力ではなく、頭の良さと言うか、サッカーIQの差は十分経験で鍛える事が出来るだけに、この試合、ブラジルの判断をお手本にして、日本がどうするか、後半は、そんな片鱗を見せて欲しい所だ。

後半
ブラジルはGKのアリソンに代えて16番カッシオを、日本は久保裕に代えて浅野拓を投入、日本のキックオフで後半開始。
後半立ち上がり、前半の最初と同じく、日本が前から仕掛けていく事で、互角以上に戦えているが、その中で、少しずつ、試合が荒れるように、お互いにYCが出る。
そんな中で、59分、ブラジルが、マルセロとガブリエル・ジェズスに代えて、6番アレックス・サンドロと25番ジエゴ・ソウザを投入する。
62分、日本がテンポ良くボールを回してリズムが良くなってくると、左CKを得ると、井手口陽が蹴ったボールをファーサイドでマークにあいながらも上手く槙野智がヘディングシュートを決めて、日本が1点を返す。
1点を日本が返した後、今度はブラジルが仕掛けてきて、日本はファールで止めるしかなくなってくる。
70分、日本は長谷部誠に代えて森岡亮、原口元に代えて乾を投入し、ほぼ同時にブラジルも、ネイマール代えて7番ドウグラス・コスタ、ウィリアンに代えて24番タイソンを投入する。
日本がペースを握っていく中で、80分、ブラジルがジュリアーノに代えて8番レナト・アウグスを、日本も同時に大迫勇に代えて杉本健を投入する。
更に日本は、86分、井手口陽に代えて遠藤航を投入する。
88分、乾の仕掛けから得たFKで、乾がゴール前に入れたボールをピンポイントで杉本健が頭で合わせてゴールネットを揺らすが、少し早く飛び出していたためオフサイドでノーゴール。
最後まで日本が決定機を作り出すものの2点目を奪う事が出来ず、結局、1-3で日本は敗れる。

課題もあるが収穫もあった試合
前半は、先制を許した後、ブラジルのやりたいようにやらせてしまい、前からのプレッシングもかけられず、同じ狙いのサッカーをワンランク以上上のレベルでやられる形で、3点を奪われて、はっきりと完敗ではあった。
しかし、後半に入って、日本は前から仕掛ける事を取り戻して、誰かが行くと、必ずフォローするという事で、連動した守りを見せるようになると、ブラジルも前半のように簡単に繋げなくなり、少しずつイライラさせるような、リードしているブラジルを焦らせるようなプレーが出来るなど、日本が手ごたえをつかむことが出来た。
後は、1点CKから返したものの、確かにチャンスがあり、決められそうなシーンは何度かあったが、そこで決めきる事が出来ない、特に問題は、最後の部分でブラジルがギリギリでも足を出してくる、そのギリギリのプレーが、日本にシュートを打たせず、結果として、1点に止められた。
ある意味、そのギリギリのところで足を出せるプレッシングも、まだまだ日本と世界との差なのかもしれない。
それでも、個々では、やれる部分もありましたし、後半、ブラジルのスピードに慣れてきた後は、日本の方がブラジル相手に優勢に戦えて、いつもの、日本にボールを持たせているのではなく、本当に日本にやられているような展開は、日本の成長も感じさせる部分ではあった。
しかし、3-1と言う結果は、紛れもなく完敗であり、後半みせたサッカーを最初から最後まで続ける事が出来るのか、また、交代枠が3の状況でも、ここまでの運動量を維持できるのか、そういう部分も踏まえて、日本にとっては良い勉強になった試合だった。



個人的な個人評
1 川島永嗣 6.0 良く後ろから最終ラインに声をかけてコントロールしていた。
19 酒井宏樹 6.0 全部勝てた訳ではないが、世界トップレベルの選手相手に右サイドでの1対1で負けなかった。
22 吉田麻也 6.0 最初のPKのシーンはやってしまったが、以降は、良くプレスをかけて、個人として負けていなかった。
20 槙野智章 5.5 得点は見事、守備も大きな破綻は起こさなかった。
5 長友佑都 5.0 攻撃参加した時のチャンスを作る所は流石だが、肝心の守備面で裏を取られる事が多かった。
17 長谷部誠 4.5 守備に追われて、なかなか前に出て行けず、バランスを取れなかった。
14 森岡亮太 3.5 全く持ち味を発揮できず、アピールは出来なかった。 
16 山口蛍 4.5 前半はほとんど機能せず、後半に入って、漸くプレスが効果的に連動するようになった。
11 久保裕也 5.0 仕掛けていくプレーは良かったが、精度を欠いたり、少し周りが見えていなかった。
18 浅野拓磨 5.0 自分の持ち味を出すも、決め切れず。
2 井手口陽介 5.5 個人の出来としては非常に良かったが、チームとしての連動が無く、奪ってからすぐに奪い返されるシーンも。
6 遠藤航 -- 評価できず。
8 原口元気 5.0 守備に回る事が多かったが、仕掛けるシーンもあったが、なかなか効果的とはいかなかった。
10 乾貴士 5.5 仕掛けるシーンやパスなど良いシーンを何度となく演出するも、後一歩突破し切れず。
15 大迫勇也 5.5 前線で強さを見せるも、フォローが少なく、一人では打開できなかった。
9 杉本健勇 5.5 ブラジルの守備陣相手に競り勝てる強さを見せたが、ゴールを奪うにはいたらず。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。