2018年01月08日 [17:31]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第96回高校選手権 

第96回選手権決勝 流経大柏 vs 前橋育英

第96回選手権もついに決勝。
毎年波乱も起こるのではあるが、今大会決勝に駒を進めたのは、共に優勝候補に挙げられた両雄。
夏のIH優勝校の流経大柏と昨年の選手権準優勝校の前橋育英。
ここまで8得点無失点の流経大柏と15得点1失点の前橋育英、共に守備が固く、得点力もある攻守のバランスの取れたチーム同士の対決を制し、全国4093校の頂点に立つのはどちらか。

第96回全国高校サッカー選手権大会
決勝 【M47】 埼玉スタジアム2002/41.338人
流通経済大学柏(千葉) 0-1 前橋育英(群馬)
(前橋育英) 榎本樹(93+分)
千葉代表流経大柏のスタメンは、1 薄井覇斗、12 佐藤蓮、6 瀬戸山俊、5 関川郁万、2 近藤立都、24 宮本泰晟、20 三本木達哉、4 宮本優太、10 菊地泰智、14 熊澤和希、11 安城和哉の4-3-1-2。
群馬代表前橋育英のスタメンは、12 湯沢拓也、2 後藤田亘輝、5 松田陸、3 角田涼太朗、15 渡邊泰基、7 塩澤隼人、14 田部井涼、9 田部井悠、8 五十嵐理人、10 飯島陸、22 榎本樹の4-2-2-2。

前橋育英が競り勝つ
流経大柏は4バックの前に20番三本木を置いて今大会得点王をほぼ手中にしている前橋育英10番飯島にマンマークをつけて守りを固めて行くと、前橋育英はいつも通りのプレッシングサッカーで相手に自由を与えず、どちらも守備を重視する立ち上がりだが、いつも通りの戦い方である前橋育英の方が、やや優勢な立ち上がりか。
お互いに相手の守備を崩しきれず、集中した守備に対して、出来るだけ早くボールを動かす、相手の守備の隙を作り出そうとすると、前半終了間際、前橋育英が高い位置でボールを奪うと、流経大柏がクリアし切れず、裏にこぼれたボールに誰よりも早く反応していた前橋育英10番飯島がシュートまで行くが、ギリギリで体を寄せる事で完全な形を作らせなかった流経大柏の守備もあって、シュートはポスト直撃。
後半に入ると、試合は徐々に加速するように、お互いのサッカーのスピードを上げて攻め込むようになると、試合の状況的には、やや前橋育英が押し込むような展開となっていく。
ただ、流経大柏が耐えた事で、今度は流経大柏がペースを掴むようになるが、80分には、前橋育英が右CKからのボールを立て続けにシュート、しかし、流経大柏は、ゴール前に構えたDF陣が跳ね返し続けてゴールを許さない。
ギリギリまで耐えていた流経大柏だったが、アディショナルタイム、左サイドからのロングスローのこぼれ球を拾った前橋育英が、ゴール前に放り込み、これをヘディングで流したボールに反応した10番飯島がGKをかわしてシュート、しかし、これは20番三本木が体を張ってブロック、ただ、このこぼれ球が22番榎本の足下に出ると、無人のゴールに蹴り込み、前橋育英がついに先制。
このゴールが決勝点となり、前橋育英が悲願の初優勝を果たす。

雪辱を果たした前橋育英
昨年の決勝で青森山田に大敗。進学などでメンバーが代わったとはいえ、今回の前橋育英の原点はそこにあるのだろう。
今大会結局、失点に関しては、準決勝の上田西に取られた1点のみ、群馬県予選を含めても、たった1点だけであり、守備陣の意識は、0点に抑える事ではなく、シュートすら打たせないという事だった。
高い位置からのプレッシングで守るというだけでなく、自陣に攻め込まれた場合でも、そして、自分たちのバイタルエリアでは決して、相手にフリーでやらせない。
その為には、どう守るのか、そこに集約されたような守り方は見事の一言に尽きますし、そして、守りだけでなく、得点力、相手の隙を逃さない集中力、本当に90分間、もし、この試合延長があっての100分だったとしても、前橋育英は絶対に集中を失う事は無かったのではないだろうか、それだけの強さを感じた。
また、雪辱と言う意味で言えば、今回対戦した流経大柏とは夏のIHのベスト4で対決し、その際には1-0で敗れた相手でもあった。
結局、雪辱と言う点からスタートした前橋育英が、その為の、敗北から学んだ事を活かして、自分たちに足りないもの、もしくは、どうすれば勝てるのかと言う点での成長を果たした前橋育英が、流経大柏に対して、一歩上回ったという事だろう。
前橋育英に優勝おめでとう!

守備の戦い
今大会、思った以上に点差が開いた試合、大差がついた試合と言うのが多かったようにも思える。
ただ、それだからこそと言うか、その為だからこそと言うべきか、今大会、最も重要だったのは守備ではないだろうか。
とにかく、勝ち上がったチームは守備が良かった。
決勝を戦った流経大柏にしても、前橋育英にしても、予選からほとんど失点をしていない。
流経大柏は、決勝のアディショナルタイムに至るまで、失点をしなかった。
1対1での守備の良さと言うのもあるだろうし、この試合の流経大柏は得点王となる飯島に対して三本木がマンマークについて、とにかく相手にプレーをさせなかった。
そういう守り方一つをとってもそうだが、それと同時に、1対1で負けた場合でも、スライドした、お互いにフォローした守り方を行っており、ほとんど両チームとも得点の可能性を感じる事は無かったと同時に、一瞬の隙でゴールを狙う怖さと言うのもあった。
総得点と言う意味では、大きな差は無いだろうが、そこには、守備が出来る学校と出来ない学校の差が出来ている、そこは、高校サッカーでも、世界的なサッカーの潮流に近付いているように思える。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。