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2018年11月17日 [09:22]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2018 

キリンチャレンジカップ2018 日本 vs ベネズエラ

森保体制になって、新しいアタッカー陣が躍動をしての3連勝。
まだまだ、チーム発足直後で、チーム作り中と言うか、メンバー選考中という事もあるので、本来は勝敗にそこまでの意味は無いのだが、同時に、チームとして結果を出している事で、今のメンバーは自信をつけて選ばれるし、選ばれていないメンバーは、それ以上の結果を求める為に奮起するという意味で、良い流れに乗っている事は変わりがない。
ウルグアイに勝った事で、苦手な南米勢相手に結果を出した訳ですが、続けての南米勢との対決。

キリンチャレンジカップ2018
大分 大分スポーツ公園総合競技場/33,364人
日本 1-1 ベネズエラ
(JPN) 酒井宏樹(39分)
(VEN) トマス・リンコン(81分PK)
日本のスタメンは、23 シュミット・ダニエル、19 酒井宏樹、16 冨安健洋、22 吉田麻也、4 佐々木翔、7 柴崎岳、6 遠藤航、21 堂安律、9 南野拓実、10 中島翔哉、15 大迫勇也の4-2-3-1。

前半
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がり、どちらかと言うとベネズエラの方が、日本のサッカーに対応してきていて、日本は中盤から前になかなかボールを運べなくてベネズエラがサイドからの攻めを見せ、11分には、ベネズエラの攻めに対して、佐々木翔がヘッドでカットしたボールが、絶妙なパスとなって抜け出した23番サロモン・ロンドンが飛び出したGKのシュミットをかわしてシュート、ただ、全力で戻った冨安健がゴールラインギリギリで掻き出すようにクリア。
ベネズエラペースの展開が続き、日本は、なかなか中盤でボールを運べず、逆に、バイタルのあたりで数的有利を作るベネズエラに対して、日本の守備は後手に回って、強烈なミドルシュートなどで、日本ゴールを脅かしてくる。
ただ、日本も26分、前線がポジションを変えながらパスを回して、最後は、堂安律が、フリーでボールを受けてシュートまで行くが、ここは僅かに枠の外。
なかなか日本は思うような展開が出来てはいないが、それでも、徐々に前線の連動性からチャンスを作るシーンが出てくると、39分、堂安律が倒されて得たFKを中島翔が一気に逆サイドまで送る様なキックを見せると、DFの大外から回り込むように走り込んだ酒井宏が合わせてボレーシュートを決め、劣勢だった日本が先制。
日本が先制し、流れを引き寄せつつある中で前半終了、日本が1点リードで折り返す。

後半
両チームとも前半から交代は無く、ベネズエラのキックオフで後半開始。
後半、1点リードして流れに乗ってきていた日本が、優勢に試合を奨められるようになっていって、ベネズエラの縦パスなどに対して対応できるようになる。
追加点を奪いに行きたい日本は、68分、中島翔に代えて原口元、大迫勇に代えて北川航を投入する。
互角の展開の中で、日本は更に77分、堂安律と南野拓に代えて、伊東純、杉本健を投入する。
80分、何度か攻めてくるベネズエラに対して、裏に抜けられた所で11番ルイス・ゴンサレスに対して酒井宏がある意味仕方が無く後ろから当ってファール、ベネズエラにPKを与えてしまうと、8番トマス・リンコンが右下隅にきっちりと決めてきて、日本が81分、同点に追いつかれる。
なかなかお互いにチャンスが作れない展開になっていく中で、アディショナルタイムには、左サイドで原口元が縦に仕掛けてクロス、これを受けた北川航が上手く反転から抜けようとするが、ここはベネズエラが止める。しかし、その後のCKからの流れで、波状攻撃を仕掛けて、右サイドからのクロスを吉田麻がヘディングで決めたが、これはオフサイド。
勝ちにこだわって、日本は吉田麻が前に残りパワープレイを狙っていくが、勝ち越しゴールを奪えず、カウンターを狙ったベネズエラの攻撃も日本が跳ね返し、結果、1-1のドローで終る。

勝ちにこだわる
試合前に両チームともスタジアム周りの渋滞に巻き込まれてスタジアム入りが遅れて、ウォーミングアップが完全だったとは言えない。
観客自体も、試合開始後にもぞろぞろと入場をするなど、会場の導線の問題で、バタバタ試合開始となってしまったが、非常に面白い試合になった。
こういう強化試合、親善試合に関しては、相手よりも自分たちがどういうサッカーをする方を優先するのだが、ベネズエラは、きっちりと日本のサッカーを研究してきたのか、対日本シフトにも感じられるように中盤で壁を作って、日本が狙う、CHの所からの前線へと当るパスを出させないように、柴崎岳と遠藤航にプレスを仕掛けて、ここにボールが入る所を狙っていく事で、日本はなかなかビルドアップが出来ない、そして、一発で前線に当てておいて、バイタルに出来るスペースに2列目の選手が動いてボールを受けるなど、日本の隙を突くことで、日本は何とか失点をしないというだけの劣勢な展開になった。
日本にとってみれば、こういう相手からどうやってサッカーを展開するのか、来年のACでは、日本のサッカーを研究してくる相手に対して、柔軟に対応する事、その必要性がある中で、そういう意味でも、良い試合になったと言える。
日本は、中盤での繋ぎを封じられた中で、最終ラインから、サイドや一発で南野拓などに当てて、そこから展開する事を狙っていくことで、ベネズエラの狙いを外して、自分たちの展開に持っていった。
特に、堂安律と南野拓、そして、大迫勇のところでポジションを変えながら、フリーを作ってボールを引き出す動きと、足下でボールを受けても、そこから、1枚2枚を外して、チャンスを作る中島翔と言う前線の選手の強さは、現日本代表の最高の武器だろう。
その上で、ここまでの試合では、あまり良い所が無かった守備陣ではあったが、この試合、相手の攻撃に対して、どうしてもスペースが出来たりという序盤の悪さを吉田麻を中心に流れの中で修正して、相手の攻撃を封じて、途中からベネズエラも思い通りの攻撃を出来なくさせた。
この辺を、試合の流れの中で、ある程度、自分たちの考えで行っていけた事、そして、最後の最後、同点の中で、このまま終えるのではなくて、吉田麻が前線に上がって、とにかく勝ちを狙うサッカー、こういう勝ちにこだわっていく事が選手に浸透する事で、勝負強さが鍛えられていくなら、そして、それは同時に、この試合に出ていない選手、ここでまだ選ばれていない選手と、ピッチ上にいる選手との競争にも良い影響を与えていくだろう。

パワープレイの問題
この試合、勝ちにこだわっていく戦いを両チームともおこなった事、それは日本にとって非常にプラスになる試合になったと言える。
但し、勝ちにこだわって吉田麻が前線に残ってパワープレイを狙うのであれば、これは、ブラジルWCの時にも感じたが、そもそも、選手がそれに慣れていないのでは、何の意味も無い。
この辺、選手の意図と言うか、イメージの共有が出来ていない気がする。
前線に高い選手が上がってのパワープレイの場合、とにかく、ボールを奪った後の最初の選択肢として、一気に前線に当てる必要がある。
特に、吉田麻が上がった事で、前線には杉本健との二人のターゲットが出来ているのですから、どちらかに当てる、そして、パワープレイの基本は、そこで落とせればベスト、落とせなくても、競ってこぼれ球を狙っていく事が重要なのだが、そういう狙いが出来ていないので、結果、ボールをこねて相手の守備を固めさせてしまった。
強引にでも前線に送って勝負が出来ないのであれば、ただ、最終ラインの数を減らすというリスクを冒しただけになる。
パワープレイを狙うのであれば、チーム全体でパワープレイのイメージを共有する事、今それをやっておかないと、今後、本当に必要な時にも出来ないまま終わりそうだ。



個人的な個人評
23 シュミット・ダニエル 5.5 PKでの失点は仕方がない。それ以外は十分及第点ではあった。
19 酒井宏樹 6.0 得点に飛び込みや攻守両面での良さはあったが、PKとなるファールは仕方がないとはいえ、やはり対応が良くなかったかもしれない。
16 冨安健洋 6.5 時間経過とともに吉田麻との連動して、相手の攻撃に対応して、どちらかが前に出れば、後でカバーと言う連携が出来るようになっていった。
22 吉田麻也 7.0 本日のMOM。序盤の相手の攻撃に対して、守備陣をコントロールしながら、ベネズエラの攻撃陣を良く封じていったと同時に、最終ラインからの攻撃の組み立ても行った。
4 佐々木翔 6.0 裏を取られるシーンがあったものの守備面では特に1対1で負けなかった。もう少しの攻撃参加は欲しい所だった。
7 柴崎岳 5.0 らしいパスや前線への攻め上がりもあったが、とにかく狙われて抑えられてしまっていた。
6 遠藤航 4.5 狙われてボールがおさまらず、攻守両面で、良さを発揮し切れなかった。
21 堂安律 6.5 積極的な仕掛けと、右だけでなく、中に入ってポジションチェンジをするなど、自由に躍動した。
14 伊東純也 5.0 途中交代で入ったものの、流れを掴み切れなかったのか、持ち味の裏への抜け出しを狙えず。
9 南野拓実 7.0 なかなかパスが繋がらない中で、動いて最終ラインからのパスを引き出すコースを作り出すなど、オフ・ザ・ボールの動きが良かった。
11 杉本健勇 5.5 ボールをおさめて欲しい所だったが、なかなかボールを引き出す事が出来なかった。
10 中島翔哉 6.5 ボールを持って仕掛けられる強みが、相手にとって怖さを与えられていた。
8 原口元気 6.0 相手に的を絞らせない仕掛けで、終盤のチャンスの悉くを演出していった。
15 大迫勇也 7.0 ボールをおさめるだけでなく、下がったり、サイドに開いたりして、後の選手のプレーエリアを確保していく動きも秀逸。
13 北川航也 6.0 得点が奪えなかったが、狭い中での仕掛けなど、面白いプレーを見せていた。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。